親の遺した夢の続きを子が紡ぐ難しさ「ラクソーとニムの家ねずみ(原題:Racso and the Rats of Nimh)」/ジェイン・レズリー・コンリー(Jane Leslie Conly)作/越智道雄(訳/1986年/児童文学/感想
とある研究機関により人間と同等か、それ以上の知性を身に付けてしまった家ねずみ達が活躍するお話「フリスビーおばさんとニムの家ねずみ」の続編をサクッと読んでみました。
前作で理想の生き方を追い求め慣れ親しんだ近代文明を捨てて、自分達で一から文化を作り出す生活を選び取ったニムの家ねずみ達でしたが、その理想的な土地に人間の手が入り、ダムを作る計画が進行中であることを彼等は知って、今度は逃げずに戦うことを決断します。
馴染みのねずみや小動物がまたも活躍する..