我が青春のOVA1987 #15「バブルガムクライシス」秋山勝仁(監督)園田健一(キャラデザ)/懐アニ/感想

常日頃アニメを見てると「まぁた美少女が○○するアニメかよ、こんな可愛い子にそんなこと出来るわけねーじゃんw」と呆れてしまう場面が多々あるが、国家権力様より優れた兵器を用い、必殺仕置人まがいの戦いを続ける彼女達も十分あり得ない存在であることに気づき、世の中何にも変わってねぇんだなと苦笑いしてしまった。


何語だか分からないトレーラーが笑えるw





よくも悪くもブレードランナー後の作品ということもあり、様々な文化がごった返す未来が舞台で、機械とも生き物とも言える”ブーマ”による犯罪に対処すべく、あてにならない警察の代わりにそれらを鎮圧して回っているのが、主役である美女で構成されたナイトセイバーズであるというお話。其処彼処に80年代の旨味が凝縮されており、今初めて観る人でも意外と楽しめるのではないか?と思った。


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ブーマーの生物的脈動のエグさがとても躍動感に溢れ格好良い





それこそ必殺仕置人のように、それぞれ表の顔(ランジェリーショップの店員、バンドのボーカル、エアロビのインストラクター、婦人警官)を持ち、いざという時だけ結集する彼女らなのだが、装着するハードスーツと呼ばれる所謂パワードスーツが実に色っぽいラインで生身よりも魅力的に感じる瞬間もあって悩ましい。生身の色っぽい様子もちょいちょい投入されるし、園田健一キャラの色々と引っかかりそうな艶っぽさはやはり至宝だと思った。


僕のお気に入りは榊原良子さんが声を担当するナイトセイバーズのリーダーである”シリア”。実の弟にやらしい目つきで胸元を見られるくらいグラマーで大好きだ。


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こんな細身のスーツにどれだけの質量とパワーがあるんだよと突っ込むのは野暮


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ナイトセイバーズの主要メンバーであるプリスはバンドのボーカル


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↑こいつ弟のくせに姉を.....




園田健二との出会いは衝撃的だった。あの頃中学生だった僕の行きつけの本屋で「ガンスミスキャッツ」の単行本が平置きされていたのを手に取り、幼さの残った元娼婦の色香と硝煙の香り漂う渋いガンアクションのアンバランスさの虜になったものだった。


その後は当然バブルガムクライシスをレンタル店で借りまくり、PCエンジンで出ていたバブルガムクラッシュ(バブルガムクライシスの続編)のゲームやアイドル雀士スーチーパイなど、彼の名前が入った作品には散々手を出したものである。


間違いなく美少女が主役だから人気に火が点いた作品ではあるものの、メカと少々グロい半生命体ブーマが闊歩する世界観はとても魅力的で、常にナイトセイバーズの引き立て役でしかなかったADポリスに焦点を当てたトニーたけざきによるコミカライズなど、むちゃくちゃ面白くて完全に本編を喰っていた。


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初登場シーンは意外と格好良いADポリス

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本来ならば最初に来るはずだったバブルガムクライシス。しかし、結果的には1987年のOVAを振り返る締めくくりにピッタリな作品な気がした。



来年もかなりやばいOVAが30周年を迎える….






2018年に30周年を迎える主なOVA(独断と偏見チョイス)


2/25 「New Story of Aura Battler DUNBINE」

4/21 「アップルシード」

4/25 「機動警察パトレイバー」

4/29 「孔雀王」

5/25 「機動戦士SDガンダム」

6/25 「トウキョウ・バイス」

7/21 「吸血姫美夕」

10/07「トップをねらえ!」

10/21「魔界都市<新宿>」

10/25「宇宙の戦士」

11/21「機甲猟兵メロウリンク」

11/26「冥王計画ゼオライマー」

12/02「1ポンドの福音」

12/15「メタルスキンパニック MADDOX-01」

12/21「銀河英雄伝説」


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人のふり見て我がふり直した方が良いかもしれない...「マンハント(原題 MANHUNT:UNABOMBER)」Netflix/感想

丁度日曜日に当たったクリスマスイブ。リア充には素晴らしい夜となったことだろう。

美味しい料理に大好きな人。

フライングでも互いにプレゼントを交換し合ったに違いない。






”大好きな人”に関しては、まあ良いとして、ケーキくらい食べても良かったかなと、居眠りしているうちにクリスマスが終わった今思っている。何かの日にこじつけ無いと、なかなか食べるタイミングを掴めやしない。

結局24〜25と、社会への憤りを抱えた寂しいテロ犯を分析するうちに、家庭をぶち壊し人間関係を失い続けることになるFBI捜査官のドラマを観て過ごしていた。



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役者も豪華だがロケーションもなかなか良い




実際に存在した爆弾魔ユナボマー事件をドラマ仕立てに脚色したTVシリーズで、アメリカでは珍しい10話もない構成だからテンポも良く、最後には「こいつらは俺だ」と、捜査官や爆弾魔相手に感情移入していた。

優秀だからとユナボマー の捜査本部に引き抜かれた主人公の男(サム・ワーシントン)は、昔ながらの捜査手法に凝り固まった上司になかなか意見を聞いて貰えず、何もかもを失っても信じ続けた自分のやり方がようやく花開いたかと思えば、その成果を上司達(お前の代わりなどいくらでもいると言っていた人達)の手柄として奪わる。また一方でユナボマー ことセオドア・カジンスキー(ポール・ベタニー)も幼い頃から他者に裏切られ続け、自分の望まない役割を求め続ける社会と、それらを変えることも出来ない己の弱さに絶望して爆弾作りを始めてしまったようなところもあり、ドラマを見る限りでは同情を禁じ得なかった



まったく違う立場でありながら、二人は実によく似ている。自らの価値観を信じ続けることの孤独さが付き纏っているのだ。人間何処でどうボタンを掛け違えるか分からない。正しさは一つと信じたくなったり、他人に自分のルールを無理矢理当てはめようとしたくなったとき、最悪の頂まで到達してしまった彼らの姿を思い出すべきだろう。



いや、それこそ「かもしれない」で留めるべきかもしれない.....

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posted by lain at 07:01北海道 ☔TV

我が青春のOVA1987 #14「火の鳥 宇宙編」手塚治虫/懐アニ/感想

僕が昭和生まれだからだろうか?

やっぱり手塚治虫作品は面白いと感じるのは?






遥か遠くの星から資源の運搬中だった船が、隕石の衝突により大破。コールドスリープから叩き起こされた乗組員達はコックピッドへ向かうのだが、そこで目にしたのは当直を担当していた男の無残な最後と「ボクハ コロサレル」のメッセージだった.....

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開始早々緊迫感のある展開で、閉鎖空間ならではのノリがとても好きだ。こんなにSFで何処に火の鳥が絡んでくるのかと思っていると、死んだ男の過去話から徐々にそういうことかと分かって来るのもたまらない。

少々終盤であっさり謎解きをされてしまうのは味気ないが、火の鳥らしい正義の押し付けと、愚かな人間の選択とに、やりきれない気持ちが膨れ上がる終盤は素晴らしい。藤子不二雄もそうだが、子供向けの作品をいくら作ろうとも、この時代の人たちは何を差し置いてもSF漫画家なのだと改めて思った。

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早々にお役御免の船。好きなデザイン

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特徴的なコンソールの配置と影の比率が不安感を煽ってくる





懐古趣味上等。こんなに面白い物は若者には見せられない。

30年前に手描きでこの質感、カメラワークを実現していることの凄さが分からない人には勿体無いくらいだ。

今は亡き名優や、今尚現役である大御所の張り艶のある若々しい声を堪能出来る意味でも至宝だと思った。




こんなに素晴らしい作品が、まともな動画配信サイトで観ることが叶わないなんて、角川には本当にガッカリさせられる......

posted by lain at 06:59北海道 ☔アニメ