2017年10月09日

何を見たか忘れないように....

これまでの人生において何度口にしたかしれないが「あっという間」に今年が終わりそうな勢いで秋が深まっている。なんだかんだで気に入って来ていたアニメ達も、一つ、また一つと終わっていった。まるで自分の身を削られているかのようでちょっぴり辛い.....


しかし、そうは言ってもセンチなままでは生きても行けず、次々と『新』と名の付くアニメも始まっていく。何事も無かったかのように移り変わっていくのが世の理りなのである。でも、だからこそ、何もかもあっさり過去にして良いのだろうか?不作不作と言いつつも、忘れ難い作品は無かっただろうか?


そんな自省の念も込めて、この秋で終わりを迎えたアニメの話をしよう.....






まずは夏に始まり落ち葉が散る前に去っていったオリジナル作品だが、まるでラブ◯イブのヒーロー版のように、各地それぞれにご当地ヒロインがいて少女達が自分達の特色を生かし地元の活性化を目指しオリジナルの戦隊ショーを作り上げて行く「チアフルーツ」も悪くなった(ショーを作り上げていくプロセスとか、駅のホームが会場になっているだとか、メンバー達のアジトが電車の車両だったりするのが面白かった)が、スパイ物ならではの時代設定やストーリー展開、そして少女達の立場を越えた絆が美しかった「プリンセス・プリンシパル」の方が胸熱だった。


TVアニメ『プリンセス・プリンシパル』 オープニング映像



スパイとして冷酷な決断を出来る少女が、ただ1人心を許すお姫様や仲間達と繰り広げる活動の数々には何度となく溜息が出た。メインの少女達それぞれに背負う物があって、その覚悟が表れているかのような行動一つ一つが愛おしいのと同時に、女の子の可愛らしさだけじゃなくスパイ物のエッセンスをしっかり詰めているのが好印象だった。話数を前後させ、カウボーイビバップのように2クール分をピックアップして1クールで放送したような終わり方をしたことも実に気になる。2クール目があるのか、何処か違う場面で完全版が放送、もしくは配信等の提供がなされるのか?続報を期待したい。





今時当たり前といえば当たり前だが、夏アニメも原作付きの作品が沢山あった。美少女の顔が恐ろしく歪む「賭ケグルイ」は主役の少女のイカレ具合を早見沙織が最高の演技で演っており、OPから本編に到るまでキレキレの個性が面白い作品だった。異世界の住人相手に週一度だけ商売をしている”洋食のねこや”を舞台にした「異世界食堂」には、ツッコミどころ満載なのを軽くスルー出来るくらい、食の娯楽性を味わわせてもらったし、これまでに無いくらい女子にも人間にも興味が無さそうな主人公と設定の突飛さでずるずる見てしまった「ようこそ実力至上主義の教室へ」も意外や意外楽しかった。こんなハーレムアニメが成り立つ時代なんだなぁとしみじみ思う。人付き合いが下手なゲーマー達(その他1名)が繰り広げるドタバタラブコメ「ゲーマーズ!」とはまるで正反対だ。「アホガール」とも相容れないだろうね....バナナ......


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こうして書いていると、何処が不作だったのか分からなくなって来るが、原作付きの中で群を抜いて面白かったのは「メイドインアビス」と「ナイツ&マジック」だったと思う。メイドインアビスの話は先日書いたから割愛するとして、ナイツ&マジックはとにかく主人公”エル”くんの可愛さが抜群だった。1話の冒頭以降現実世界から異世界に前世の記憶を持ったまま転生したという設定はストーリーに絡んでこなかったものの、その特異な才能でもって異世界の常識をぶち破っていく姿が実に心地よかったし、何よりロボット馬鹿っぷりが純粋に可愛すぎた。夏アニメのどのヒロインより男の視聴者から愛されたキャラなのではかなろうか?(男なのに)様々なロボットアニメの影響を受けているのが見て取れる演出やデザイン、ストーリー展開も、上々の仕上がりで全てポジティブな力へと変換出来ていたように思う。イヤホンズの中で高橋李依が飛び抜けて出世している理由も存分に理解出来るというものだろう。絶対にこのまま風化させてはいけない作品だ。


エルと叫ぼう!ロボット愛!!〜誕生、イカルガ編〜 PV

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もうこの辺りでお腹がいっぱいになって来たけれど、春から秋にかけて頑張った作品も褒めてあげたい。まさかのOPamazarashiを起用し、それが見事にハマった「僕のヒーローアカデミア」は毎週楽しみにしていたし、もしも創作されたキャラクター達が現界したらどうなるか?を、作られた者と作った者の観点から描いたRe:CREATORSの締め方には安堵と共に涙が出た(本人じゃ無いにしても、あの子が自分のキャラと共に笑っているのが泣けた....)。主人公が手違いで田舎の町おこしに協力することになる「サクラクエスト」にも何度泣かされたかしれない。不器用な王と竜の娘の恋愛ストーリーと言って差し支えない「神撃のバハムート VIRGIN SOULも切ない場面が満載であった...


2クール勢はキャラの掘り下げが出来る分、見ているこちらの思い入れも実に深まる。しかも間が空かない2クールは、その熱が持続するから尚更染み入るものがある。大事な女性を妬みの気持ちから見殺しにしたRe:CREATORSの主人公”水篠颯太”の中から溢れる後悔の念や、VIRGIN SOULの主役”ニーナ”の愚直な愛の育み方を大勢が胸に刻んだことだろう


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物語は終わってゆく。完結しようとしまいがお構いなしに。続編が必要と感じる作品であっても、続きが作られないなんてことは日常茶飯事。だから、一応の終わりを迎えられた作品は幸せな方だ。


この秋、また膨大な数のアニメが始まっている。さて、この中からどれだけの作品がしっかりと終われるのか?


少々意地の悪い興味も尽きそうにない10月である。







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2017年10月06日

キシリトール100%も良いんじゃないかな?

もうかれこれ10数年経つだろうか?毎日ガムを噛むようになって。



元々子供の頃からガムは好きだった。特にお気に入りはロッテのブルーベリー味(次点でコーヒー味)で、病気がちの僕がしょっちゅう通っていた医大に設置されていたガムの自販機で買うのが楽しみだった。中学の頃は頃で、メジャーリーグガムとかいうよく膨らむフーセンガムを気に入って箱買いする始末。そりゃ成人するまでに全ての歯が治療済みになるはずだ。こんなことを続けていたのでは、流石にダメだ!と思って始めたのが、砂糖を使わないキシリトールのガムだった。

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発売当初とはパッケージも中身もまるで別物になったリカルデント。写真のはリカルデントの売りである牛乳由来成分CPP-ACPが通常の商品より2倍配合された歯科医院専用。




仕事柄、出先で歯を磨くのがし辛い(今は強引に磨いているかなり強引に)状況にあったため、このキシリトールのガムが日本でも当たり前に販売されるようになった時は天の助けだった。さっそく数あるキシリトールのガムの中でも再石灰化が望めそうなリカルデントを選んだ。味が持続する点も気に入り、来る日も来る日もリカルデントを噛み続けた。何十年先も根がしっかりした自分の歯でスルメを噛めるようにと。結果、以前ほど歯垢が付かなくなったし。歯医者に行かなくなった。牛乳由来の成分様々であった。

しかし、盲信は脆くも崩れ去る。真偽のほどは半々なれど、ソルビトールアスパルテームアセスルファムK、をネットで検索した結果、所謂ダイエット甘味料を信用出来なくなってしまったのだ。国が特定保健用食品として認めているような商品の内容物に高い危険性があるとは思えないが、健康に問題が無いと言われる量であっても、10年、20年と摂取していたら分からないのではないか?そう考え出したらもうリカルデントは受け付けなかった。ゼロカロリーの甘い炭酸も今では一切飲まない。


とは言うものの、長年続けて来たものだから、ガムを噛んでいないとどうも落ち着かないため、何か良いものは無いかと調べてみると、ロッテからキシリトールだけを甘味料として使った商品が出ていることを知り、少し前から買い続けている。複数の甘味料を合わせた物に比べ、キシリトール100%のガムはあっという間に味は無くなるが、リカルデントを食べていた時よりも後味は残らず口の中はすっきりするような気はする。歯科専用と銘打っているだけあって、何処ででも買えるわけでは無いのが玉に瑕だが、精神衛生の面から考えても、このガムに変えて正解だった。

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(´-`).。oOただこのガム、容器に貼られたシールの色と味がマッチしてないのが不思議なんだよな.....マスカット?.....ストロベリーだろこれ....

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タグ:ロッテ
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2017年10月03日

俺の夏アニメベスト1位「メイドインアビス」つくしあきひと(原作)/小島正幸(監督)/キネマシトラス(制作)/感想

僕にとっての良い作品の定義として、真っ先に浮かぶのは『感情を揺さぶるのが上手い作品

幸せな時間と不幸な時間の振り幅が大きい物になればなるほど好きかもしれない。



あんなに幸せそうだったのに

こんなに不幸だったのに...


そういう状況にガンガン振り回されることで、幸福な時間の貴重さが骨身に染みる瞬間がたまらない。だから無条件でツボに入った「この世界の片隅に」に比べ、「君の名は。」に若干の不満を覚えるのもそういった事情によるのだろう。主役の2人がすれ違う歩道橋のシーンで終わっていれば、不満など微塵も残らなかったはずだ。

9月いっぱいで放送を終えたメイドインアビスにも、同様の振り幅の残酷さを感じ、当然のように涙腺が決壊したことは言うまでもない......




いつ出来たかしれない深い縦穴”アビス”から見つかる遺物で成り立っている街”オース“。主人公はその街の孤児院で見習い探窟家をしている少女リコ。とある日、好奇心旺盛な彼女がいつものように仲間と遺物探しをしていると、少年の姿をしたロボットを見つけ、腕が伸びたり掌から強烈な熱線を発したりするロボットのレグを、リコは探窟の仲間として迎え入れる。

そんな矢先、リコの母親であり伝説的な探窟家であるライザの白笛(適正や練度によって異なる色の笛が探窟家に与えられる。白笛が最高峰)が見つかり、一緒に見つかったメモを見たリコは、アビスの底で母が待っていると信じ、レグと共にアビスの深淵へと旅立つことになる.....
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子供達が可愛いということ、劇場版のように音が良いこと、そして避けたくなることをしっかりやっていることが良いな、という初回の印象を一切損なうことなく最終話までやってくれたのが本当に嬉しい作品だった。少々倫理面で横槍が飛んで来そうな性的な描写やグロ表現、そしてトラウマ物のシビアな展開に毎回激しく感情が揺れ動き、可愛い生き物さえ食料として見てしまうリコが、いつのまにか2次元の人とは思えなくなっている自分がいた。

菅野よう子のサントラでも馴染み深いRaj Ramayyaがボーカルをつとめる「Underground River」も最高なOST




アニメは本当の意味での命を登場人物に宿すのは大変だ。予算や技術の問題でキャラに動きが少ないことが多いし、原作自体が人が生きるために必要な行為の描写に乏しかったりすると、受け手が所謂”中の人”ばかりイメージしてしまうなんてこともざらである。しかし本作はそういった”生きる為に”の部分(生き物を捌いたり、食物連鎖で自分達が食われる側になりそうになったり)をしっかりやっているため、彼らに対する気持ちはどんどん膨らんでいった。誰がこのキャラの声をやっているんだろう?だなんて、僕はひとつも考えなかった。あくまでもリコはリコであり、レグはレグだったのだ。

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リコの孤児院仲間
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旅で出会った少女少年や”成れの果て”


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優しい大人もいれば

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怖い大人もいる...



夏アニメの中でも、本気で多くの人に見て欲しいと思える作品だったから、これ以上のことは話さない。

幸せな時間だけのお話ではないし、辛いシーンの方が多いような気もするが、まだ見ていない方達にはメイドインアビスの振り幅の絶妙さを是非とも自分の眼で確かめて欲しいものである。

お願い、この通り

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美術も最高だよ.....







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posted by lain at 06:56 | 北海道 ☔ | アニメ TVシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする