2017年04月03日

普段は"たけのこ"派だけど、昨日ばかりは"きのこ"派だった『きのこ帝国ワンマンツアー2017「花の名前を知るとき」4/2 札幌 cube garden』感想

毎年言っているけれど、年が明けたなぁと思っているうちに、あっという間の桜が咲く季節である。

我が北海道にはまだ縁遠い話ではあるけれど、確かに春の陽気が最近増して来て、風さえ吹かなければとても暖かく感じる。



そんなだから、昨日の札幌遠征も、どうせ直ぐ会場入りするだろうと薄着で向かったものの、あいにくの曇り空とcube gardenの駐車場に流れるビル風に吹かれ案外寒く、なんだかんだでやっぱりここも北海道だなと思った。

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日程的にも会場的にも去年とほぼ同じだった今回のライブ、違ったのはボーカルの佐藤 千亜妃の髪が若干長くなったのと、谷口くんの前髪が鬱陶しさを増していたこと。そして当然ステージパフォーマンスも高まっていた。

パフォーマンスと言っても、MCとか客いじりのことでは無い(そこら辺は相変わらず下手)勿論ボーカルや演奏のことだ。女の子らしく表情を変える声の中に1本筋が通っているような佐藤千亜妃の深みのある存在感は流石だし、ノイズまでが音楽です!と言わんばかりのギター演奏もキレキレ。きのこ帝国にしか作れない空間があそこにはあった。これからもストイックに音楽と愛に向き合うバンドでいて欲しい。

一つだけ勿体無いと思ったのは、ラストの曲が「疾走」じゃなかったこと。


いつかまた会いましょう

どこかでまだ息をしてる



と結ぶ疾走の歌詞こそが昨日のステージには相応しかったから......








セットリスト


1.桜が咲く前に

2.怪獣の腕のなか

3.クロノスタシス

4.海と花束

5.猫とアレルギー

6.LAST DANCE

7.夏の影

8.MOON WALK

9.スカルプチャー

10.畦道で

11.雨上がり

12.風化する教室

13.愛のゆくえ

14.夜が明けたら

15.東京

16.死がふたりをわかつまで

17.クライベイビー


アンコール

18.疾走
19.
ありふれた言葉







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タグ:きのこ帝国
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posted by lain at 07:02 | 北海道 ☔ | 音楽 LIVE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年04月01日

僕の四月馬鹿は.....

今日は4月1日のエイプリルフール。

友達の瞳を真剣に見つめながらゲイだと告白したり、うっかり満員電車で吊革と間違えておっぱいを握っても...


「嘘嘘冗談(てへぺろ☆)」

で済んでしまうかなりフランクな1日を味わえる日である(おっぱいは無いな......あったら嬉しいけど)


大概は誰にでも判別出来るような嘘ばかりなのだけど、時折冗談にならない物もあるし、元から嘘だらけのネットになると嘘に嘘を織りまぜるから逆に信憑性が増し、「それ本当だったら良いのに....」と、つい思わされてしまったりもする。





嘘みたいな話と言えば、ひと昔前までなら考えられないほど”女装”や”男の娘”を題材にした漫画が世の中に氾濫している。Amazonの読み放題プランKindle Unlimitedに提供されている作品の中にも、この手のジャンルが尋常じゃないほど流れており、着々と俺得な世界に変わりつつあることが嬉しい反面、急速に広がることへの戸惑いも隠せない。なにせ、いくら女の子に見える格好をしていても男にはかわりなく、彼女(彼)らを好きになるのは当然同性を好きになることであり、それらは少し前までオタクと同じくらい市民権が無かったのである。それがあまりにも早い速度で許される風潮になって来たことで”禁じられた遊び”に対する背徳感や反骨精神に水をさされたように感じてしまうのだ。しかし、そんな屈折した僕の欲望とは反比例して、心から性別に苦しむ人たちには良い環境になってゆくわけだし悪いことでは無いのかもしれない....






いつの日か「なんだよお前、男と付き合ってんのかよ」なんて、鼻で笑う人がいなくなる時代が来たなら、同性という記号に背徳の興奮を覚える人は絶滅しているのだろうか?同性愛への理解は高まって欲しいものの、BLや百合が過去の遺物になってしまうのだけは、ちょっぴり寂しいなと思う4月1日である。

結局男の娘に落ち着く僕は本当に四月馬鹿だ
タグ:女装 男の娘
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posted by lain at 07:06 | 北海道 ☔ | 日記 全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年03月30日

漫画に憑かれた巧達「漫勉 シーズン4」感想

「YAWARA」「MONSTER」「20世紀少年」など、ヒット作を次々生み出して来た”浦沢直樹”さんが手掛ける『漫勉』は、毎回1人の漫画家さんの仕事っぷりを定点カメラで収め、その映像を漫画家本人と一緒に見ながら語らうテレビ番組で、設定やネームの切り方、下書き〜ペン入れまでじっくり扱っているから漫画を描く人には良いヒントになるし、読むのが専門だという人でも、この番組を見ればどれだけ漫画家が技術と気持ちを込めて描いているのかが伝わり、これまで以上に1ページ1ページを大事に読もうとなる良い番組だ。






この番組が始まったのが2014年。その頃僕は入院していて、病室のテレビに釘付けになっていたのを覚えている。あれから3年近く経ち、気づけばシーズン4も終わってしまった。今シーズンも実に濃厚で、作品を読んだ事のない方の回を見れば読んでみたくなり、お馴染みの方の回を見れば読み直したくなり、結局馬鹿みたいに漫画が読みたくなった。


特にラストを飾った"ながやす巧"さんの仕事は凄まじかった。呆れるくらい設定に年月をかけ、細かな装飾全てに手を加え、いざ描くとなったら、単行本一冊分をキャラクター1人ずつ一気にペン入れして感情が散らからないよう配慮する拘りようには頭が下がる。この歳で漫画を描ける喜びでいっぱいだと語る職人気質の不器用さが酷く愛おしく思えた。漫勉の影響で今更読み始めた「壬生義士伝」も凄く面白い。時代劇を全然描いたことが無いだなんて信じられないディティールであるし、ながやすさんの絵のテイストにチャンバラは実に合っているように感じる。


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壬生義士伝 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) -
壬生義士伝 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) -








下手に金をかけたCMを流したり、書店でおかしなポップを付けるより、漫勉のような本物を切り取って訴えかけた方が漫画の将来は明るいのかもしれない。


描き手と読み手の両方の漫画愛を高めてくれる良い番組だ『漫勉』。








「浦沢直樹の漫勉」公式サイト

タグ:浦沢直樹
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posted by lain at 21:12 | 北海道 ☔ | TVその他 ドキュメンタリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする