2017年07月05日

ボーカル脱退で潰れないバンドは多国籍企業みたいだ

ある程度長いこと音楽を聴いていると、必ずと出くわすののが『休止』『解散』『脱退』『訃報』だったりする。時折『再結成』の文字も見掛けるが、それはそれで哀しいこともあるから、とりあえず置いておこう....

初めから1人、もしくは自分以外はサポートメンバーという体制のアーティストであれば、そんな不吉な二文字とは無縁でいられるものの、まさかデュオやバンド編成は絶対聴かないなんていう人もまず居ないだろう。



つい先日、”赤い公園”のボーカルが脱退するとのニュースが流れた。ガールズバンドに興味がある人であれば、その名を知らない人はないくらいに名が売れ始めたこの時期に、それこそまさかと思った。

たしかに個人的にはデビュー当時の楽曲から比べると、最近はキャッチーで一般受けし易い曲が増え、本来の絶妙な匙加減で展開する混沌とした音作りから離れてしまったような気はしていて、正直興味を失いつつあったけれど、ボーカルの佐藤千明が「手に負えないほどのズレ」を感じていたというのは衝撃だった。




要するに楽曲は勿論、様々なことを仕切っているリーダー”津野米咲”に付いていけなくなった、そういうことなのだろうか?それでなくともバンドと言うのは衝突が起きやすい印象があるが、女性ばかりだと更に陰湿だったりするのだろうか?公式コメントを見る限りでは、誰が悪いわけでも無いようにも感じるけれど実際はどうだったのやら....我が街旭川くんだりまでツアーで来てくれたにも関わらず、ライブに行かなかったことが、今更ながら非常に悔やまれる。

ボーカルが脱退しても、成功したバンドは沢山あるが、赤い公園はどうなるのか。新たな化学変化で魅力が増してゆくのだろうか?これまでの曲をライブでどう扱うのかも気になる。






ついこの間、amazarashiのボーカル秋田ひろむがライブで意味深なMCをしていたのを思い出した。出会いと別れを示唆するコメントで、ツアーが終わればまた一つ大きくなってここに戻って来ると言っていたけれど、あれは体調不良でメンバーが次々とツアーを離れたことだけを言っていたのだろうか?まあ秋田ひろむならば、 たった1人になったとしても、歌いたい気持ちがある限りamazarashiであり続けるに違い無い。

無理に続けたところで誰も幸せにならない。休止でも解散でも脱退でもして、仕切り直すのも大事なバンド活動の一つなのでしょうね.......🎸






タグ:赤い公園
web拍手 by FC2
posted by lain at 07:21 | 北海道 ☔ | 音楽 国内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年07月04日

新旧魔女に中年が思うこと「リトルウィッチアカデミア」吉成曜(監督)/TRIGGER/感想

どんなに「もう一度やり直したい」と願っても、世の中そう上手くはいかない。


死んだ人は蘇らないし、詰んだ盤面は変わりようが無い。


大敗を喫した何処ぞの政党も、出来ることなら時間を戻したくて仕方ないだろう。




大人が子供に小言を言わずにいられない理由が、この世界の法則の中にある。なにせ生きた分だけやり直したい出来事が増えて行くのだ、同じ道を通ろうとする者を無視できるはずもない。中にはまたチャレンジすれば良いのだと口にする人もいるだろうが、その瞬間が最初で最後のチャンスであることだって実は多い。高3の夏の甲子園で負けたのち、大学やプロで活躍したところで、もう一度甲子園に出られるわけでは無いのだ。勿論、いくら自分が得た教訓を伝えたところで、自分の夢が叶うわけでもなんでも無い。悪くすれば若い世代に嫌われてお仕舞いだろう。


でも、だからと言って何もしないというのも違うように思う。血を分けた存在や、志を同じくする者が相手ならば尚のこと放っておけるはずもない。僕自身が大きな子供がいても可笑しく無い年齢になったからそう感じるのもあるけれど、自分の成し遂げられなかったことを教え子に託したアーシュラ先生の気持ちも痛いほど突き刺さった。





魔法の才能はからっきしだけど、憧れの魔女にいつか会いたくて魔法学校に入学した少女が、持ち前の根性で困難を乗り切り偉大な魔法を復活させるサクセスストーリーの王道っぷりも清々しいほどだったが、とにかく無駄(褒め言葉)に動くキャラを筆頭に、質量保存の法則を無視した作画の数々には思わず日本アニメの真髄を見せられたような気になった。


腕が動く限りは妥協はしない!


そんな気持ちが伝わって来るアニメは、今じゃ片手の指を数えるほどしかお目にかかれない。








作画は素晴らしいのにストーリーが(逆も然り).....なんてことがアニメではよくある話だけど、本作はそのどちらとも素晴らしく1クールでは絶対不可能なバリエーションの多さで最後まで楽しめた。そしてしつこいけれど僕はアーシュラ先生の存在が大きかったと思う。アッコを見護っているうちに、救われてゆく先生の姿を見ていたら我が事のように思え、アッコに真実を知られた時の落ち込みようや、その後のシーンは涙なしに見れなかった...




「でも大人の言うことを聞け」


「決して言う通りにしろじゃない」


とNakamuraEmiも歌っているが、まさにその通りなのである。話は聴くだけでも聴いた方が絶対糧になる。聴いてくれれば僕ら大人も少し救われるのもある。聴いた話を実際に活かすかどうかは本人が決めれば良い。


でもまあ、聴いてしまったがために前に進む気持ちが揺らいでしまうなんてこともあるから難しい.....




あれこれ悩んだ時は、大人も子供もアッコの元気さを分けて貰うに限るよね.......







TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』公式サイト

続きを読む
タグ:吉成曜 Trigger
web拍手 by FC2
posted by lain at 06:57 | 北海道 ☔ | アニメ TVシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年07月01日

変わって欲しくない人と、幸せになって欲しい人が同じ人ならば...『amazarashi Live Tour 2017「メッセージボトル」Zepp Sapporo』感想

公式的には特に触れていないが、前身のアマチュアバンドから数えれば今年でamazarashiは結成10周年のバンドで、世界にも自分にも『否』を叩きつけるような曲の数々は、気づけば幅広い世代を振り向かせるうねりとなり、自慢の反骨精神がゆらぐほど売れ始めている。

資本主義に背を向ける歌を謳って来たamazarashiにとって、それが良いことなのか悪いことなのかは意見が分かれるに違いないけれど、amazarashiの根幹である秋田ひろむが、生まれたこと生きていることを自ら肯定出来るようになって来た証拠ならば祝福してあげたいと僕は思っている。


『これは俺が愛したamazarashiじゃない』


そう感じる人は当然いるだろうし、最近の優しいamazarashiの方が好きな人だという人も大勢いることだろう。ベスト盤をひっさげての今回のツアーは、どちらかと言えば後者のファンが嬉しいツアーだった。キャッチーなタイアップ曲や希望が最後に残るようなセットリストになっていて、定番である「奇跡」「つじつま合わせに生まれた僕等」「ひろ」等の流れからの秋田ひろむの素直な気持ちが心地良い新曲「たられば」でトドメとなり、僕は人目を憚りながら泣いてしまった....





長く音楽をやっていれば、それだけ歌の数もファンの数も増えてゆく。それら全てを満足させることなど当然出来るわけもない。それこそ「出会いと別れを繰り返して」秋田ひろむとamazarashiは進むしか無い。

僕もamazarashiの進む道に少々不安は感じている1人ではあるものの、自分の気持ち云々それ以上に秋田ひろむの行く末の方に気持ちは向いている。どんな彼になろうとも、それを受け容れたいし、紡ぐ歌が骨抜きになってしまったとしても、彼には幸せになって欲しい。amazarashiがこれまでもたらした希望と絶望の数々には、それだけの価値があるはずだと僕は勝手に信じているのだ。


ツアー途中での相次ぐバンドメンバーの脱落による延期に、無用な勘ぐりをせずにいられない僕ら。amazarashiとの試練の旅はまだまだ続くだろう。

全くもって悩ましいバンドを愛してしまったものである......

395AABB4-A16F-43EB-825D-3912F73B0103.jpg








関連過去記事


タグ:amazarashi
web拍手 by FC2
posted by lain at 07:11 | 北海道 ☔ | 音楽 LIVE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする