儀式の終わりに思うこと。

何十年に一度お目にかかれるかどうかの即位礼正殿の儀が終わった(まだ即位に関する儀式は続くらしい) いちいち退位から即位まで数ヶ月かかったことには小首を傾げたものだが、これを機に近年の嫌な流れが変わってくれれば、そんな些末なことは棚に上げても良いと思ってる。令和天皇の即位に合わせ吉兆に思える天候の変化が起きたことを大騒ぎしたりもしていたが、それがただの偶然ではないことを是非とも証明して頂きたい。悲観論では何も進まないが、根拠のないことを引き合いにして楽観するのは危う過ぎる。

お祝いムードに水を刺したいわけでもないが、手放しで喜んでばかりもいられないだろうとも思っている。特定の個人や組織に過剰な期待を寄せる人は、自分の未熟さすら最終的に他人の責任にしがち。結局は自分たち次第なのだと肝に命ずるべきだ。慎重論を唱えることを許さない人も居るが、皆が喜んでいるから自分も喜ばなければならないというなら、ヒットラーと同じ考えなんですねとしか言えない。


古来より行われて来た儀式の厳かさは確かに得難いものである。薄っぺらな設定に囲まれたアニメを散々観ているからよく分かる。天皇は不要という考えは変わらないが、彼らが居るからこそ守れる文化があるなら惜しいという気にもなろうというものだ。年配の人達ほど若者は天皇に対する想いは無かったかもしれないが、こういった祭儀によって皇室への興味が湧いた人も少なくないだろう。ゲスいおじさんである僕は見た目に可愛らしい佳子さまのことしか頭にないけれど.......


本当に令和で良かったと思える時代になってくれ........ただそれだけだ..........


夢無き者を立たせるアンセム「キャロル&チューズデイ」渡辺信一郎(監督)/ボンズ(制作)/感想

僕には家を飛び出してまで叶えたい夢などない。こんなこといいな、できたらいいな程度のドラえもん的な妄想はした事は何度もあるが、考えた傍から霧散する程度の欲求だった。

だから、ただひたすら歌いたいという気持ちに素直であるだけで前へ進むことが出来た二人には、頑張れという気持ちと同じだけ羨む思いが膨らんでいった。





家出娘と親の顔を知らない娘が火星の道端で歌によって結び付き、既に夢を諦めたようなアーティスト達の心に火を付ける楽曲を次々と披露して、火星中に優しい灯火を拡げていくことになるというもので、舞台が地球でないことと、AIが人間に楽曲を作る時代背景であること以外、非の打ち所がないくらい王道のサクセスストーリーだった。何せ1話から「奇跡の七分間」を引き起こす二人であるとハードルを上げているものだから、一体に何をやらかすと云うのだろう?と観客はあれこれ想像したはずだが、結局は”We Are The World”な幕引きに落ち着き「なーんだ」と思った人も少なくなかっただろう。

しかし、その愚直なまでの王道さを突き通せるだけの下地が素晴らしかったため、僕のようなちょろいお客さんは、すっかり奇跡の七分間で泣けてしまった。最後のステージ上に集まった者、集まれなかった者、それぞれ歌が好きだっただけの人生が狂ってしまったことを思うと涙が止まらなかった....TV版(地上波1クール版)カウボーイビバップの最終話でシャカゾンビの「空を取り戻した日」を使った時も、この監督は音楽が好きなんだなと感じたものだが、今回も初めてオリジナルの音楽物をやったというのが意外に思えるくらい”それ”を受け取った。流石は国内外を満足させられる稀有な人物である。実際のアーティストのパフォーマンスから手描きに落とし込んだという歌のシーンの数々も素晴らしく、歌詞や曲についてもそつがなく素直に痺れた。久々にサントラが買いたくなった。





今では日本アニメも世界言語に近い評価を受けているが、誰にでも伝わる存在として機能しているものの中で歌ほど揺るがないものは無いのではなかろうか?歌詞の意味が分からなくとも、音の重なりと声のうねりだけで楽しいのか悲しいのか伝わってくるのだから。もしも本作が作中歌詞のテロップを表示していなくとも伝わる何かが必ずあったはずだ。日本語の歌詞を字幕で乗せる乗せないに関して監督の考えがどうだったのか少し知りたくなった。

その昔チャップリンという人は無声映画だからこその表現に挑戦していたが、情報が制限されればされるほど些細な表現の一つ一つが大事になってくるし普遍さが際立ってくるもの。映像に色が付き多彩な音が乗るようになってもそれは変わらない。人の歩き方、歌い方、踊り、音や色が無くとも出来が伝わる部分をしっかりやっていたからこそのキャロル&チューズデイなのだと心底思う。厳しくも優しい世界をありがとうございます渡辺監督.....





夢や希望は無くても生きていけるが、夢や希望が有った方が生きやすいのは確かだ。無我夢中で走れるものがあるなら、後悔など気にせず突っ走ることを若者にはお勧めする。歳をとってからでもやれることは山ほどあるが、やれなくなることも山ほど出来てしまうのだから.....



いつの日にか、なりふり構わず叶えたいと思える夢を手にしたい。そんな気分にさせられる良い作品だった。
posted by lain at 07:19北海道 ☔アニメ

出張もうイラネッ(゚Д゚=)ノ⌒゚

今年何度目かの出張に来ている。おそらく過去最多の回数&日数になるだろう。何故こうも人材(自分で云うのもあれだが)を彼方此方に飛ばさなければならないのか?


わざわざ道外の人間が出向いてくる程度には地元での仕事は十分にあるにも関わらず、泊まり掛けでの仕事が増えている理由を人聞きした所によると、単純に地方の人材不足(どんどん地方の業者が潰れている)によるものらしいのだが、それなら他所からの人材を其処に当てれば良いのでは無いか?と考えてしまう。確かにそういった連中は大抵地元でも”余される”クズばかりで、ろくに働かず1日幾らの固定給を受け取るためだけに出稼ぎに来ている者が多く頼りにならず、それこそ自分も何度連中の手直しをやったかしれないくらいではあるけれど、こんな時こそ役に立ってもらわなければ意味が無さすぎる。地方がどんどん見捨てられている今の時代らしい転換期が我々の業界にも来ているのだと実感させられた1年になりそうだ。

出張の良し悪しは仕事の内容にもよるが、やはり宿の質でかなり左右される。食事が美味しく部屋の手入れも行き届いていると気持ちよく過ごせるが、ボロボロで狭く汚い部屋に放り込まれたら毎日が辛くて辛くて仕方ない。ここのところはご飯も部屋もそこそこ快適な出張が続いていて助かっているが、観光シーズン真っ盛りな時の出張は現場まで1時間以上かかる上ボロボロの宿で飯も最悪という地獄っぷりでたった数日の出張が数週間くらいに感じられたものだった。それを思えば今回の出張など天国のようである。仕事は超ハードではあるけれど.....




これが仕事でなければ....時々思う。普段は旅行など行かないし温泉など浸かることもしないが、部屋風呂が無いから仕方なく浸かった温泉が気持ち良いこともあれば、自宅でも外食でも食べない物を味わえたり風景の違いも良い刺激にはなる。そういう意味で云うなら基本設計が引き篭もりの人間にとって出張も悪いことばかりでは無いとも思うものの、その回数が多いのは勘弁だ....世の中には”それって単身赴任じゃね?”と言いたくなるくらい長期の出張に行っている人もいるが本当に辛いことだろう。自分も最長で1ヶ月半山形の方に行っていたことがあるが、やっと帰れるとなったときの開放感たらなかった。渡り鳥のように生きられる人もいるが、自分のような人間は環境をコロコロ変えて生きるのは難しい......

73E3F707-79EF-45E7-8070-9720D4725025.jpg
風景が綺麗だったりすると気分は悪くない





1日でも早く自室に戻りたい。そして今年はもう出張が無いと助かる.....

頼むよ社長........


posted by lain at 06:53北海道 ☔雑記