詩的私的生活 六日目

 ヒトがヒトを作る

 ヒトが孤独を作る

 ヒトが温もりを作る



 ヒトはヒトを愛したい 愛さないと愛されない事を心は知っているから

 ヒトは億病で動けない 愛しても愛されないかもしれないから

 ヒトは独りになりたい 愛すると失う事が怖くなるから



 ヒトは微笑む 嘘を世界に漏らさぬように

 ヒトは泣く 真実が自分を押し潰さぬように

 ヒトは怒る 無力で小さな魂を護るかのように



 ヒトはヒトでヒトがヒトを......


 



 ヒトはヒトを知らず されど、ヒトだけがヒトを知る

 

 

詩的私的生活 五日目

 ただ流れる言葉を消して 何も語らぬ世界に耳を傾ける

 何処から吹き付ける強さなのか 僕らの想いと繋がる事無く続く

 
 降り積もった時間は 嘘のように舞い上がり

 震える世界は音楽になる


 されど世界にどんな意味も無く

 どんな意味にも価値は無い


 今日と言う日は 僕らがいるから特別になる
 
 君がいるから意味が産まれる

 世界は価値を定めはしない 君だけが僕を僕にしてくれる



 今日も 明日も 明後日も 

 どんな日だって構わない 

 想いに名前がなくてもいい


 君に僕が見えるなら 僕に君が見えたなら

 世界が語り掛ける言葉さえ 無力な静寂に変わる




 ひとつであって ひとつで無い君へ


 
 

 
 
  
 

詩的私的生活 四日目

問いかける言葉を飲み込んで 偽った時間を打ち付ける

壊す音とも 始まる風ともしれない


確かにあるのは 広がる事を止めた細胞だけ


舞った灯りを消したのは 僕だ この手で ありかも知らない君を殺した



五感が震えなければ 形を理解する事さえ出来ない

凄惨も 抑圧も 緊張も すべて苦痛が存在を教える



それでも 形を知る者の名を 僕はまだ知らない