2017年02月22日

愛されているから愛すのか?愛したいから愛すのか?「花にくちづけ」阿部あかね/ディアプラス/BL/感想

少々早めに仕事が終わり帰宅。

グダグダとしているうちに居眠りをして夜中に目を覚まし、やめておけば良いのに人妻物の軽いエロ漫画を読んだせいで寂しさスィッチを押してしまったせいか、そのまま男同士が普通に粘膜を交わし合うBLを読んでしまった。





冒頭、いきなり友人が半裸でゲイを告白し、童貞を奪っていくという高三の過去シーンから始まり、それから三年経ってヤリ逃げしていった友人がふらっと女の格好で自分の前に戻って来て、さあこれからどうなるんだ?どうするんだ?と物語は始まるのだけど、まるで寂しさを紛らわせる為に、気まぐれで男を抱いたような感覚(そんな経験はこれっぽちもない)になるほど人妻物よりイケナイエロスで、それでいてプラトニックな愛がしっかりあり、確かな温もりが手のひらに残るような作品でとても良かった。

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作中の濡れ場にしても、男のままで絡む場合もあれば、女性にしか見えない格好の時も多く、ガチムチ作品より口当たりが優しいBLで読み易かった。実際にこういうシチュエーションでカップルになってしまった男達もいるんじゃないかと思わされた。

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多くの男女が思い遣りをもって上手に愛し合えなくなった今の時代、たとえ男同士でもお互いを尊重する想いがあるなら、無い胸を張って愛し合って欲しいし、それを理解できない人々も広い心で生暖かく見守って欲しいものです。


女装した可愛らしいひとならアリだな、と、考えてしまうようなゲスい私は、女性にも男性にも愛されそうに無いけれど.......











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2016年01月14日

開かずの扉は、あなたに開かれるのを待っている「ようこそニューワールド」コモトミ裕間/ふゅーじょんぷろだくと/BL/感想

 今年一本目のBL漫画を読んだ。普段ならあまり手にしないガッツリ本番のあるやつだった。

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 何故に買ってしまったのか?と、聞かれれば、この表紙を見掛けて買わない奴がいる方が不思議だと答えるしかない。構図を決める時の指枠に収まる全裸で縛られているイケメンの男。しかもその縄はヤケに色鮮やかで目を惹く。裏表紙を見れば完全にそういう漫画だと分かっていても、ついつい手に取らずにいられなかった。

 実際読んでみても、表題作である「ようこそニューワールド」はなかなかに面白かった。爽やかな笑顔で抱いたばかりの相手に別れを告げるような男が、自分より一枚上手な男に強かな反撃を受け、薬で眠らされた挙句緊縛の末ケツ(処女)を掘られてしまい、以来自分がタチでは逝け無い身体になってしまい、プレイボーイを廃業しなくてはならなくなるというのが皮肉で笑えた。

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笑顔でサヨナラ👋

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こんな目にあったせいで...



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お尻でしか逝け無い身体に....




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カバーをめくると、イケメンを縛り上げた張本人が出て来て怖い....





 プレイボーイのイケメンが何故にホモに目覚めたか?という子供時代のエピソードや、プレイボーイを調教してみせた男と、冒頭プレイボーイに捨てられてしまう男との関係も危うくてドラマ性があるし、捨てられたこの男が一皮剥けて、自分をコケにした二人に復讐するようなエピソードなんかも読みたくなった。たとえ男同士でも、ここまでエロチックに感じるのは女性漫画家独特のものだと思った。なんというか性描写が粘着質な感じ。


 時々”多田由美”さんを思い出させる絵や、コマ割りのテンポ感も個人的に好きだし、”安部公房”の「箱男」をモチーフにした短編のアイデアも変態過ぎて面白かった。どっぷりエロが有るBLだと、どうしてもノンケの男が簡単に籠絡されてしまうので、男である僕からすると、女性自身が思い描く変質的なエッチのシチュエーション(自分が男になって男に犯される、もしくは犯す、といった感じの捻れた願望)を見せられているような気になってしまう面もあるし、エロ有りきのBLで無くとも、絶対面白い漫画が描ける人だと思うので、そのうちメジャーな雑誌で一般向けに何か一発かまして欲しいものだと思いました。

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2015年11月26日

いやいや、僕も負けてませんよ「俺は性格が悪い。」四宮しの/茜新社/BL/感想

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背が小さくて服もキャラもゆるめ。
リア充どもからイジメられる犬塚は、特に反抗しないけども気分はよくないので、
ひっそり心のなかで毒吐く日々。
そんな内弁慶の犬塚と仲良くしてくれる森田は、変にイジってこないので日々を
穏やかに過ごしていた。
しかし、ある日ちょっとした悩みを話したことをきっかけに、森田の実はアレな
性格を垣間見ることになり…。

裏表紙あらすじより



何かにつけて捻くれている、どんより眼の主人公"犬塚"が、自分に都合の良い友達のはずのメガネのイケメンオタク"森田"に好かれていることを身をもって尻、まんまとノンケの道から転げ落ち、おホモ達が出来てから広がった人脈も、総じてホモばかりと言う展開に『類友にもほどがあるだろ!』と、うっかり突っ込んで♂しまいたくなる漫画でした。

最初に主人公がホルモンバランスを崩して胸が膨らんでいるという設定があるため、脳内も若干女性化しているかもしれないと考えられなくも無いが、いかんせん簡単にホモの魔の手に堕ちる主人公を見ていると、どうしても作者の女としてのコンプレックスが反映されているような気がしてならない。

"犬塚"の小さな胸の膨らみを揉んで「女子にキョーミないよ」と口にする森田のセリフが、僕には「胸の大きい子にキョーミないよ」と見えて来るのは、穿った物の見方なのだろうか?

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他にも森田達を取り巻く人々である自分がホモである事を恥じて酒に溺れた経験のある先輩と、その先輩を健気に支えるぶっきら棒な青年のやり取りにしても、まるで駄目駄目な生活習慣を送る自分の世話を見てくれるイケメンとのイチャコラ生活を想像して描かれた物では無いか?と思えてしまう。自分はグズで駄目駄目で大嫌いで、でも、そんな自分を好きだと言ってくれる人がいたら、自分を少しは好きになれるような気がする←そういった想いから生まれた男達に見えてしまうのだ。



ある意味、このタイトルは逃げなのではなかろうか?自分の性格が悪いと自分で分かっているのだから問題ないでしょ?もしもこんな私の懐に入り込んで傷ついたとしても、それはあなたの責任よ!と突き放しているようでもある。しかも、こんな自分でも良いと言ってくれる優しい人募集中という都合の良い話だ。逆に甘やかしたい人の妄想だったとしても、それはそれで救い難い....


しかし、そんな都合のいい話だからこそ、登場人物達のことが気になってしまう作品でもある。何を隠そう僕も駄目な人間だからだろう。僕の場合、優しくしてくれるのは女性の方が嬉しいのだが、彼等の捻くれた愛情話は、異性であれ同性あれ、普通に共感出来る話であるし、ここでこうされたら、こう言われたら、を、ここぞとばかり出せている辺り、女性漫画家らしい上手さが光っている。

性描写が巻末まで弱いのも男としては読み易かったし、主人公の見てくれが女の子女の子してないのも良かった気がする。

もう少しだけ、痴情の醜さを言い表す為の"性格が悪い。"ではなく、より自然な同性愛の中で浮き彫りとなる人としての弱さを表す"性格が悪い。"であったなら、ジャケ買い読者である僕の満足度は格段に上がったかもしれません。




きっとこの本の主人公より、僕の方が性格悪いですねζ*'ヮ')ζ







四宮しの公式HP spilla
タグ:四宮しの BL
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posted by lain at 07:08 | 北海道 ☔ | Comment(0) | 漫画 BL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする