2017年02月28日

我が青春のOVA1987 #1 「トワイライトQ 時の結び目 REFLECTION」伊藤和典(原案・脚本)/望月智充(監督)/懐アニ/感想

今年、日本のアニメは100周年を迎えたと言うが、なんと日本最古の商用アニメは大正6年だというから気が遠くなる話である。流石にそんな大昔のアニメを直に見たことがある人なんて、既にこの世の住人では無くなっていることだろう....





100年とはいかないが、僕もアニメを嗜むようになって30年以上経った。ベタな少年・少女漫画のテレビシリーズや、日曜名作劇場のように家族で観るような作品を手始めに、着々とマニアックな作品へと向かい、今はすっかり拗れた愛し方をするようになってしまったから色々と大変である。


ぶっちゃけ昔のアニメーター達が、やる気満々の意欲作を沢山ばら撒いたのが一番悪い(自分のことは棚上げ)特に作品の内容について、スポンサー等からの横槍が少なかった当時のOVAはやりたい放題で、今年30周年を迎えるOVAを改めてピックアップして見ると、こんなの誰が観るんだよ?と言いたくなるほど趣味に走っている物も少なく無い。


ちなみに、今日30周年を迎えた「トワイライトQ 時の結び目 REFLECTION」を久しぶりに観てみたが、どう考えても今時の若者に進められない渋い作品だと思った。海へ女友達と遊びに来ていた主人公が古びたカメラを見つけ、興味本位でカメラに残されていたフィルムを現像してみると、なんとそこには知らない男性と写っている自分がいるでは無いですか......いったいどういうことなのか?......と、いう話なのだけど、とにかく物静かで地味。監督は望月智充だから、当然と言えば当然だけど、無駄に説明を全然しないのが味だなと僕は思うものの、どういうことなのか言葉で説明されたい人には絶対向かない内容だろう。


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あの頃はポニーテールが流行ってたいたような....


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まあ、お話的には普通に理解出来る範囲のSF作品だし、時空の拗れを活かしたほんのり切なくて怖さもある物語として良い出来で30分とは思えない充足感もある。改めてスタッフを眺めれば、 伊藤和典・望月智充・高田明美・後藤真砂子・川井憲次に”兵藤まこ”や”冨永みーな”までいて本当に豪華。冨永みーなをパトレイバーで抜擢した理由は本作にあるのかもしれない。





物心付いた頃からアニメと歩んで来た身としては、本当に今のアニメは絵が綺麗だしソツがない安定感だとは思う。ただ、挑戦という意味においては似たり寄ったりで二番煎じな非常に退屈な作品が多い。美少女の動きに全力を注ぎ、まるで自分の理想の2次元嫁を私的に作りたくてアニメをやってるような作品も数え切れない。まあ、動機なんて物は女の子でも構わないのだけど、"それだけ"のアニメにはして欲しく無いのだ。


かと言って、こうしてあの頃のアニメを観て思うのは、これもかなり他所の作品の影響を受けているなというのと、作りもかなり怪しい場面があるということ。それでも色褪せない何かを感じるのは、僕の思い出補正と当時のアニメーター達の渇きなのだろう。アニメーターになりたかったというより、自分が映像物に携われる場所がアニメしか無かったから、ならアニメで見返してやるぞ!....みたいな葛藤の上に、技術を超越した面白さが宿ったんじゃないかと思う。


未だにアニメの現場はお給金の面で恵まれていないそうだから、若手が育たないのも当然だろうけど、辛い場所だからこそハングリーな気持ちを作品にぶつけるチャンスだと思って若い人達には踏ん張って欲しいし、僕が大好きな老害の皆さんも、若手の芽を摘んだり自分の為だけに消費したりしないで背中を支えてやって欲しいものだ。



この100年先も日本のアニメが残っていけるように......





第1話 時の結び目 REFLECTION -
第1話 時の結び目 REFLECTION -

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posted by lain at 22:31 | 北海道 ☔ | アニメ 懐アニ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年10月01日

機動戦艦ナデシコが20歳を迎えたから、俺はルリルリに....

少し前から、大好きだったアニメ・マンガが10周年20周年を迎えたという話題をちょくちょく眼にするようになり、時の流れの非情さと、良い時代を生きて来た実感が今じわじわ来ている。やっぱり僕は90年代に沢山の物を貰った人間なのだ....



今回そんな節目を迎えたのは機動戦艦ナデシコ。なんと20周年。当時、エヴァの登場で一気にロボットアニメを観る視聴者の目が厳しくなっていた中、逆に肩の力を抜き好い加減さとシリアスさを絶妙に混じり合わせたナデシコは、一周回って新鮮だった。人類が謎の兵器群に襲われ次々と生活圏を追われているシリアスな世界観。およそ緊張感など皆無な独立愚連隊状態のナデシコ乗組員。有名ロボットアニメの良いトコ取りをして現代向けにリファインした汎用メカ”エステバリス”。「サイレントメビウス」で有名な麻宮騎亜の原案を完全に自分の色へと染め上げた後藤圭二のキャラデザ。一度聴いたら耳馴染む松澤由美のOP曲。そして、それらの個性を繋ぎ合わせることに成功した佐藤竜雄監督の手腕。どれもこれも、誰も彼も素晴らしかった。

数ある魅力の中でも特にハマったのが、造られた天才オペレーターのホシノ・ルリだ。遺伝子操作で生み出された彼女はAIが友達で、感情表現に乏しく「バカばっか」と周囲を蔑んでいるような子なのだが、心を開いていくまでの過程が実に良くて、僕は彼女に綾波レイには無い愛嬌を感じ中の人(南央美)共々長らく愛してやまなかった。関連グッズにどれだけお金を払ったことか.....商売人が塗装した何万円もするフィギュアを我慢出来たことだけが俺の勲章だ(白目)

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それはともかく、20周年に合わせて久しぶりに1話目を観てみたが、普通に面白かった。良い意味で開き直った制作姿勢が清々しくて、ここ良かったよなぁ〜と、様々なことが頭によぎって嬉しくなった。集合線で躍動感をカバーする省エネ作画とか、1話から弾けている関智一さんのキャラは速攻居なくなるのに絶対忘れないよなぁとか、ウリバタケとZガンダムのカミーユを演じ分けられる飛田さんやっぱすげぇとか、ユリカパパの愛娘に対する溺愛っぷりがキモくてサイコー!とか、1話目の桑島さんはまだキャラ掴み切れてないなーとか、あの頃気にしていなかったことまで次から次へと考えてしまった。

やっぱり僕の身体は90年代アニメで出来ているのだと痛感。今じゃどれだけ面白くとも、類似した作品がチラついてしまい深く楽しむ気にはまったくならない。これは新しいと感じることが出来たあの時代をやり直したくて仕方ない...........





おめでとうナデシコ。ありがとう90年代......

そろそろ続編とかどうでせう?

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posted by lain at 07:17 | 北海道 ☔ | アニメ 懐アニ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年03月09日

「メガゾーン23」が30歳になりました。

アニメと言うのは、一度ハマり出すと過去作品を漁らずにはいられなくなる。同じ監督、同じスタジオ、同じ声優、何かしらの共通項からどんどん裾野を広げてしまうのだ。

無論僕の性分(収拾癖)と言うのも大いに関係しているから、すべての人に当てはまる話でも無いけれど、これだけ膨大な量のアニメがあると、発掘する楽しみと言うのがあるかと思う。

ただ、僕が無心でアニメを観ていた頃は、まだレンタルビデオ店の隅々まで借りて観れるだけの量しか出回っていなかったような気もする。あれから20年近くが経ち、星の数ほどアニメが作られて来たことを考えると、今の若い世代が昔のアニメにいちいち目を通すなど、よほどの作品でもなければなかなか厳しいかもしれない....


ともあれ、そうした性分を満足させるために僕は山ほどアニメを観た。特に地上波では滅多に堪能出来ないOVAや劇場版が大好きだった。メガゾーン23もそんな作品達の一つでお気に入り。当時流行の(AKIRA人気と暴走族全盛)バイクを使った青春物っぽいベタな始まり方をしておきながら、どんどんSF色を強めディストピアであったり「猿の惑星」のようなどんでん返しを見せ始めるといったギャップがとても印象的でした。

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※知り合った女の子に「TELおしえてぇー!」とか言いつつ手帳にメモする辺り非常に昭和である



今では珍しいことの無い、バイクがロボットへと変形するというギミックも当時はかなりオシャレ。まあ、可変バイクアニメといえば、モスピーダ先輩がいるんですけどねw









本当はPS3で出ていた「メガゾーン23 青いガーランド」の話がしたかったのだけど、あまりにクソゲー過ぎて止めました。テキストADVゲームだったのですが、文字の表現力が試されるこのジャンルでの平均にも達していない感じで、キャラ絵やシナリオも何一つ満足行く仕上がりに到達していません。仕事だから作りました。タダそれだけ。誰が監修したのかしりませんけど、こんな仕事してたらコンパイルハートなんて直ぐ潰れますね(真顔)

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※使い回し三連ちゃん......




どんなに良い作品も、管理する人が駄目だと腐って行くんだなとつくづく思うゲーム版でした。

メガゾーン23の30周年なのに、うっかりモスピーダを1話目から観だすほどね...... (= ワ =*;)









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posted by lain at 07:03 | 北海道 ☔ | Comment(0) | アニメ 懐アニ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする