2017年04月25日

これがゲームの正しい遊び方なのかもしれない「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」ドラマ/感想

仕事柄、2連休というのがあまりない僕は、たまに連休だと一気に気が緩む。先週末の土曜と日曜もかなりダラダラ過ごしてしまった。

辛うじて部屋の整頓をこなした後、ゲームやアニメをいつも通り消化していたのだけど、特に一旦観出したら止まらないドラマの勢いが凄かった。軌道ステーション上に生き残っていた人類が汚染されていた地上へ戻り、地表でしぶとく生きていた人類や、人の管理から解き放たれ何やら画策しているAIに翻弄されることになる「ハンドレッド」のシーズン3をラストまで7話分がっつり堪能し、「ブレイキング・バッド」のスピンオフ「ベター・コール・ソウル」の新シーズンもじっくり味わった。極め付きはツイッターでおすすめされた「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」で間違いない....





子供の頃、父親にFFを買って貰ったことがきっかけで、ゲーム好きになった主人公。社会人になってもFFにご執心なのだけど、いつの間にか父親とはろくに口もきかなくなっていた。

そんなある日、家族になんの相談もなく父親が会社を辞めてしまう。何事か重大なことがあったのでは無いか?と考えた主人公は、父親に退職祝いだと言ってPS4とFFXIVをプレゼントし、息子であることを隠してゲーム内で父に近づき、ゲームを通して絆を取り戻そうと考える。

はたして彼の思い描いた通りの結末を迎えることが出来るのだろうか?...



そんな感じのお話なのだけど、ゲームに慣れていないお父さん役である大杉漣さんのぎこちないプレイ姿がなんとも言えず生々しいのと、年齢不詳な千葉雄大が可愛過ぎて、妙に見てて照れ臭いドラマだった。

とあるブログに連載された実話を元にしたフィクションだそうで、そういえば一時期話題になっていたような気がしなくもないなとボンヤリ思い出していた。僕はFFオンラインのゲーム性が性に合わない為、何度となく試しては挫折しているのだけれど、キャラクターのデザインだけは大好きで、今回のドラマ内で使われているゲーム映像(ブログで体験談を連載していた本人と仲間達によりゲーム内のキャラ演技はなされたらしい)でもキャラの可愛さにやられていた。

そんな個人的なFF感はおいておくとして、確かに僕も子供の頃に親とゲームをやった記憶がある。正直嬉しさより鬱陶しさがあったというか、子供の好きな物を知ろうと忍耐している節が父にあった為、それがこちらに伝わりギクシャクしてしまったというのが正確かもしれない。僕が光のお父さんの主人公のような立場になったとしても、父親にゲームだけは勧めないし、それを利用して分かり合おうともしないと思うが、真っ正面から向かい合って本音を話すより、不器用な男同士ならこういう歩み寄り方も有りだなと思った。何にせよ、このドラマの親子は光の戦士そのもので少々眩しいくらいである。




にしても、父親にこっそりゲームで近づくのは良いとして、女性キャラを使うのはちょっと危険が危なくて面白いなと思った。女装してカマバーで働いていたら、お店に父親が入店して常連となり、毎回自分が指名されるようになっちゃった!みたいな話に近い屈折した物を感じさせるから。

ましてやドラマでは、ゲーム内キャラの声が南條愛乃で実物役は千葉雄大であるし、こりゃ無いこともないなと普通に思えてしまう。このキャスティングは本当に上手い。



オタク文化が広まった今でこそ親と子が同じ物を楽しめることが増えたような気はするものの、流石に60歳前後の人と20〜30代とではなかなか価値観は合致しない。そろそろ30代を卒業しなきゃならなくなる僕でさえ、最近じゃめっきり若者の好きな物の欠点ばかりに目が行ってしまい、既に同じ風景を見ているとは言い難い。今このザマなのに、60歳を越えてからもアニメやゲームを楽しめる気持ちが残っているのだろうか?と心配になる。

こっそりゲーム内で近づいて来る子供など居ないし作る予定も無いが、今まで好きになった物を大事にしつつ、光のお父さんのように新しいことを始められる60代になれたら良いなと思った🎮
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2016年07月23日

今度はドラマでよちよち歩き「ベイビーステップ」Amazonビデオ/感想

 学校の成績は優秀で、ノートのとり方から何から何まで几帳面に決めないと気がすまない高校生”丸尾栄一郎”がテニスと出逢い、目の良さと持ち前の分析力を活かして着実に成長していく行程が面白い「ベイビーステップ」

 アニメ化の際は原作を知らなかった為さほど期待しておらず、変な髪型の主人公だな程度に思っていたものの、知ってるようで知らなかったテニスのことを丸尾くんと学べたり、彼の前に立ちはだかる個性的なライバル達が思いの外面白く、知らぬ間に毎週欠かさず観たい作品になっていた。

 そんなベイビーステップの実写版をつい出来心で配信日に観てしまったわけだが、別に配信を心待ちにしていたわけでもなんでもなくて(それこそたまたまAmazonビデオを覗いたら見つけてしまっただけ)これまた”期待していなかったから楽しめてしまった”作品になってしまったかもしれない。







 演技も顔もそこそこ程度のキャストで、ヒロインである”鷹崎奈津”を演じる”季葉”ちゃんも原作のような元気印の可愛い子というより、下々にも気さくなお嬢様のような雰囲気で、モデルをやっているだけに手足が長いハーフっぽい顔つき(帰国子女だから肉親に海外の方が居そうな予感)が特長的である以外演技は下手。しかし、テニスのシーンになると、かなりしっかり役者が動いているから普通にハードそうで見応えはあった。えーちゃん(丸尾栄一郎)が実は空っぽだった自分と葛藤する場面で、もう1人の自分を登場させる演出も古風で良い。こちら(丸尾くん)もアニメから印象がガラッと変わってしまったが、これはこれでアリな演技を”松岡広大”くんが見せているから、これから先の頑張りに期待が膨らむ。

 なんていうか、原作を踏襲しつつも別な作品を作ろうとしている心意気を感じるというか、原作の丸尾ヘアーを真似しないでくれただけでも凄く好印象だった。現実と掛け離れた世界感の作品が実写になった時、一番辛いのがCGとコスプレだから、まずそこをクリアしてくれればある程度観れてしまうんだなと思った。




 低予算でも日本発のAmazonオリジナルコンテンツが増えるのは良いことだ。どこどこ独占だと見る人の数が限られちゃうから、コンテンツ的には良いことじゃないのかもしれないけどね...

 あ、なんか今WOWOWオリジナルで盛んに作ってたドラマ達の末路を思い出した.......





ベイビーステップ シーズン 1 Amazonビデオ https://www.amazon.co.jp/dp/B01IJ2GJZK/ref=cm_sw_r_tw_dp_X.0KxbYTQ1HF5 

タグ:Amazon
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2015年02月07日

すべFが悪い夢だったかのようだ....「瀬在丸紅子の事件簿〜黒猫の三角〜」森博嗣(原作)

僕が初めて森作品に触れたのは確か”皇なつき”さんがコミカライズした「黒猫の三角」だった。

まだゲームやイラスト関係でしか皇さんを知らなかったから、森さんだけではなく皇なつきという素晴らしい漫画家を好きになった瞬間でもありました。


そこいらに金田一耕助や明智小五郎が居てもおかしく無さそうなモダンな建物や服装 装飾、更にはボロアパートのディティールまでオシャレにみえて来る時代を、見た目はありがちな連続殺人事件な割に、根っこになる犯人の異常性は現代的で、更には常識外れの場所からパスが飛んでくる森博嗣さん特有のミスリードと共にとても楽しめたのが黒猫の三角でした。


登場人物もまた良かったんですよね。

横柄な態度で好き勝手やっている没落した御家の美人”瀬在丸紅子”

何故かふわふわもこもこした服を身にまとい女装している”小鳥遊練無”

ムードメーカーだけど、浮き沈みの激しいボーイッシュな”香具山紫子”

そして最後の最後で凡庸な探偵の仮面を脱ぐ”保呂草潤平”

他にも紅子の旦那や息子、執事に猫犬まで実に良いカードが揃っていたのです。
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※麗しい紅子さん
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※漫画版の冒頭の短編で主役を飾る小鳥遊練無は森作品の中でもかなり好きなキャラだ。



今回「すべてがFになる」に続き、”すべてがFになる”の主人公と直接関係のあるVシリーズがドラマ化されたわけですが、配役、脚本、撮影スタイル、どれも概ね納得の行く仕上がりでした。

紅子を演じた”檀れい”さんの成り切り具合はなかなかのもので、彼女の口から原作の名言が飛び出すと非常に心地良いものがありました。また、彼女を支える執事”根来機千瑛”役の長塚さんが良いアクセントになっていて、本ドラマの進行に一役担っていたと思います。原作に無理やり合わせたりせず、原作から独立した2時間ドラマとしてちゃんと楽しめるよう、あちこち改変しているのが功を奏していました。

ただ、ムードメーカーの紫子ちゃんが標準語を話し、あまりテンションが高く無いと言うのと、現代劇にしてしまったから、せっかくのレトロなモダンさが台無しにされていたのが残念でありました。それでなくてもすべてがFになるとの時系列的に合わなくなってしまうから、"もう一つ"の楽しみ方が制限されてしまうのが勿体ない。せっかく「すべてがFになる」を先にドラマ化したのだから、”あの子”が誰であるのかが分かるところまでドラマ化して欲しかった。原作の最後にはあの人も登場するし、合わせて楽しむことで広がる世界観がありますからね。



しかしまあ、元より一冊で事件が解決するシンプルな内容でもありましたから、もしかしたら同じように原作の良さを活かし上手い改変を施して続編を作るなんてことがあるやもしれないし、その時は是非観たいと思わなくもない。

僕らはちょっと原作や皇さんの美麗な漫画によりイメージが固定されてしまったからあーだこーだ言ってますけど、本当にドラマとしては良く出来ていたと思います。


最後に、小鳥遊練無という難しい役をかなり良い感じに演ってくれた千葉雄大くんに拍手をおくりたい気分でいっぱいだ(・ω・ノノ゙☆ パチパチ; カワイカッタヨ♡

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タグ:森博嗣
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