2017年06月20日

何を護るための両手なのか?「HOMELAND シーズン6」海外ドラマ/感想

※ネタバレ














連日加計学園の問題や共謀罪の強行採決についてテレビが報じ、事実がどうであろうとイマイチ信用できない安倍内閣を見ていると、日本も韓国やアメリカとなんら変わらないなとため息が出てしまう。

各方面から反対された共謀罪は、要するにテロを未然に防ぐためのルール作りであったわけだけど、日本に先駆けて似たようなことを行なっていたアメリカがどうなっているかを考えればわかるように、ただただ人が人を疑う嫌な社会に拍車がかかるだけに思えてならない。国が都合よく弾圧を行うための道具になり下がらないことを祈りたい....


今期のHOMELANDはまさにそういったルールが生み出す闇の深さを描いていた。どこにでもいるアメリカのやりようが気に入らないだけの青年を自爆テロ犯に祭り上げたり、真実に近づき過ぎたFBI職員を殺したり、果てには次期大統領を直接殺してしまおうとまで考える勢力が政府内にいたという展開には、もしかしたらありえるという真実味があって笑えなかった。

特に大勢を集め、架空の人間の言葉をネット上に上げて国民の意識を操作しているシーンなどは実際に行われていても可笑しく無い話で、中途半端なホラーよりよほど怖い時代になったものだと思った。1番公正であるべき機関が1番信じられないだなんて皮肉な話である。こんな時代じゃ二次元キャラやアイドルに心の拠り所を見つけてしまう人の気持ちもよく分かる。

国民に選ばれたはずの自分を散々ないがしろにされ、命まで狙われ暴君へと変わってしまった女性大統領の気持ちも同様だ。誰だってあそこまで徹底的にやられたら誰のことも信用できなくなるだろう。ほとんどは本人の蒔いた種ではあるものの、あのトランプ大統領もある意味可哀想な男ではある。自分たちが選んだ男なのに、たった半年であっという間に手のひらを返しブーイングなのだから。

アメリカの今と見事にリンクするHOMELAND。次もまた違う展開になりそうで楽しみだ。



いや、楽しくはないかな?.........

子供を取り上げられるキャリー

クィンの痛々しい姿

投獄されたアダールの弱々しい笑顔

誰もが何かを護りたくて傷ついて行く

そんなドラマなのだから、楽しいの一言で片付けられそうにない.......




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posted by lain at 07:21 | 北海道 ☔ | TVドラマ 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年05月15日

目に見えない物を見えるように描く難しさってあるよね....「HELIX -黒い遺伝子-」海外ドラマ/感想

実在するしないはともかく、フィクションの世界は怖い物で溢れている。幽霊、巨大生物、ゾンビ、超常現象、生身の人間、更には女性という一括りも男からしたら怖い物だろう。

そんな中でも、僕が一番嫌だなぁと感じてしまうのはウイルス性の感染症をネタにした話。幽霊やバケモノなら、まず存在しないだろうし、もし目の前に現れても倒せるかもしれないと思えるものの、目に見えない物を避けるのは流石に難しく、インフルエンザ一つであんなに具合が悪くなるのに、そんな物とは比べ物にならないウイルスに侵されたらと考えたら身体の力が抜けてしまう...



とある研究所で起きたアウトブレイクの収拾の為、CDCのアラン・ファラガットとその仲間は北極くんだりまで出張るのだが、肝心の研究所がどうにも非協力的で何か重要なことを隠しており、感染者でアランの弟であるピーターが異様な行動で人を襲い始めた理由をアラン達は調べ始める。このウイルスは人の猜疑心を増長させたり、幻を見せ、果てには身体能力のリミッターを外させ病原菌を拡める為人を襲い経口で黒い粘液を交そうとさせる。こんなに悍ましいキスシーンにはなかなかお目にかかれないだろう....

感染者が人を凄い勢いで襲うようになってから、パンデミック物というよりゾンビ物の様相を呈して行き、せっかくの目に見えない物への恐怖が薄らいでしまったのは残念だけど、ウイルスに対するアプローチの仕方はちゃんと説得力のある描写で面白く、それを妨害する連中の悪辣さがまたドラマを盛り立てているのはそこそこ良い。思っていたのとは違うけれど、これはこれで楽しめそうな気がした。






嫌ぁ〜なオープニングをかました後の爽やかなタイトルコールが妙に不気味に感じるのも面白いドラマではあるけど、1シーズンの半分ほどで、後付けの多さが目立ち始め、少々嫌な予感がよぎりググってみるとシーズン2で打ち切りになっていて、久々に海外ドラマの洗礼を受けたような気になった。シーズン2の終わりがある程度満足出来る物になっていれば良いのだけど.....モヤモヤが酷い結末なら見るのやめようかな?.....

なんにせよ感染力の強い番組作りと言うのは難しいものなんでしょうねぇ....


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posted by lain at 07:02 | 北海道 ☔ | TVドラマ 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年12月09日

陰謀とか宇宙人とか風間杜夫とか大好きなお前達へ「X-ファイル2016」FOX/感想

 普段海外ドラマなんて一つも見ない知り合いを、ビデオ全巻購入という道に追い込んだドラマがXファイルだった。





 科学では説明し切れない超常現象事件に風変わりなFBI捜査官のモルダーと、そのお目付役スカリーが挑むものの、謎を解き明かそうとする度はぐらかされて次も見たくなる、そんなドラマだった気がする。宇宙人の仕業?国家の陰謀?それともそれ以上の何かが引き起こした事態なのか?真実に辿り着けそうで着けない焦ったさが絶妙だった。

 あの頃の自分にとって、本当にXファイルは刺激的な作品だったから、Xファイルと放送枠を共有していたシカゴホープも含め、テレ朝の水曜20時は絶対テレビの前を離れなかった。始めは微妙に思えた(実写ドラマでよく目にしていたから、そのイメージが強すぎた)風間杜夫氏のモルダー役も、いつのまにか無くてはならない物になってしまい、シーズン3以降をスカパーで観るようになったとき、声が別人になっていた時はひどく残念だった。

 13年ぶりに復活したXファイルのCS版は当然小杉十郎太さんがモルダーだが、DVD・BDにはテレ朝版の風間杜夫&戸田恵子が収録されているらしい。気になるねぇ.....





 今回新しいXファイルが見れたのは嬉しいものの、これまでの内容をほとんど覚えていないという体たらくで、なんのことを言ってるのか分からない場面もチラホラあったし、老け込んだ名物キャラを見ていたら痛ましい気分になってドラマどころでは無くなっていた。顔には小皺が目立ち、動きにキレの無いモルダーや、昔より若く見える改造済みスカリーは勿論のこと、特にスモーキング・マン役の”ウィリアム・B・デイヴィス”は普通に覇気が消えていた。それもそうだろう、御歳78歳のおじいちゃんなのだから。喉に呼吸器の管まで付いているスモーキング・マンの姿は異様で違う意味で怖かった。逆に吹き替えで見たからこんな感想で済んでいるのかもしれない。字幕なら本人の生声だし、もっと老化を感じてしまったことだろう。



 とはいえ、2016の内容は、これまで同様国の陰謀か宇宙人かそれとも....というもので普通に観れるし、これから先も現れるであろう懐かしい面々や、意外に馴染む新キャラ達をしばらくは楽しみたいと思う。ほんの数話で終わりだと、役者も完全には役に戻り切れないところがあると思うし、定期的にこうしたミニシリーズはやって欲しいですね。
タグ:FOX
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posted by lain at 07:08 | 北海道 ☔ | TVドラマ 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする