2017年05月15日

目に見えない物を見えるように描く難しさってあるよね....「HELIX -黒い遺伝子-」海外ドラマ/感想

実在するしないはともかく、フィクションの世界は怖い物で溢れている。幽霊、巨大生物、ゾンビ、超常現象、生身の人間、更には女性という一括りも男からしたら怖い物だろう。

そんな中でも、僕が一番嫌だなぁと感じてしまうのはウイルス性の感染症をネタにした話。幽霊やバケモノなら、まず存在しないだろうし、もし目の前に現れても倒せるかもしれないと思えるものの、目に見えない物を避けるのは流石に難しく、インフルエンザ一つであんなに具合が悪くなるのに、そんな物とは比べ物にならないウイルスに侵されたらと考えたら身体の力が抜けてしまう...



とある研究所で起きたアウトブレイクの収拾の為、CDCのアラン・ファラガットとその仲間は北極くんだりまで出張るのだが、肝心の研究所がどうにも非協力的で何か重要なことを隠しており、感染者でアランの弟であるピーターが異様な行動で人を襲い始めた理由をアラン達は調べ始める。このウイルスは人の猜疑心を増長させたり、幻を見せ、果てには身体能力のリミッターを外させ病原菌を拡める為人を襲い経口で黒い粘液を交そうとさせる。こんなに悍ましいキスシーンにはなかなかお目にかかれないだろう....

感染者が人を凄い勢いで襲うようになってから、パンデミック物というよりゾンビ物の様相を呈して行き、せっかくの目に見えない物への恐怖が薄らいでしまったのは残念だけど、ウイルスに対するアプローチの仕方はちゃんと説得力のある描写で面白く、それを妨害する連中の悪辣さがまたドラマを盛り立てているのはそこそこ良い。思っていたのとは違うけれど、これはこれで楽しめそうな気がした。






嫌ぁ〜なオープニングをかました後の爽やかなタイトルコールが妙に不気味に感じるのも面白いドラマではあるけど、1シーズンの半分ほどで、後付けの多さが目立ち始め、少々嫌な予感がよぎりググってみるとシーズン2で打ち切りになっていて、久々に海外ドラマの洗礼を受けたような気になった。シーズン2の終わりがある程度満足出来る物になっていれば良いのだけど.....モヤモヤが酷い結末なら見るのやめようかな?.....

なんにせよ感染力の強い番組作りと言うのは難しいものなんでしょうねぇ....


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2016年12月09日

陰謀とか宇宙人とか風間杜夫とか大好きなお前達へ「X-ファイル2016」FOX/感想

 普段海外ドラマなんて一つも見ない知り合いを、ビデオ全巻購入という道に追い込んだドラマがXファイルだった。





 科学では説明し切れない超常現象事件に風変わりなFBI捜査官のモルダーと、そのお目付役スカリーが挑むものの、謎を解き明かそうとする度はぐらかされて次も見たくなる、そんなドラマだった気がする。宇宙人の仕業?国家の陰謀?それともそれ以上の何かが引き起こした事態なのか?真実に辿り着けそうで着けない焦ったさが絶妙だった。

 あの頃の自分にとって、本当にXファイルは刺激的な作品だったから、Xファイルと放送枠を共有していたシカゴホープも含め、テレ朝の水曜20時は絶対テレビの前を離れなかった。始めは微妙に思えた(実写ドラマでよく目にしていたから、そのイメージが強すぎた)風間杜夫氏のモルダー役も、いつのまにか無くてはならない物になってしまい、シーズン3以降をスカパーで観るようになったとき、声が別人になっていた時はひどく残念だった。

 13年ぶりに復活したXファイルのCS版は当然小杉十郎太さんがモルダーだが、DVD・BDにはテレ朝版の風間杜夫&戸田恵子が収録されているらしい。気になるねぇ.....





 今回新しいXファイルが見れたのは嬉しいものの、これまでの内容をほとんど覚えていないという体たらくで、なんのことを言ってるのか分からない場面もチラホラあったし、老け込んだ名物キャラを見ていたら痛ましい気分になってドラマどころでは無くなっていた。顔には小皺が目立ち、動きにキレの無いモルダーや、昔より若く見える改造済みスカリーは勿論のこと、特にスモーキング・マン役の”ウィリアム・B・デイヴィス”は普通に覇気が消えていた。それもそうだろう、御歳78歳のおじいちゃんなのだから。喉に呼吸器の管まで付いているスモーキング・マンの姿は異様で違う意味で怖かった。逆に吹き替えで見たからこんな感想で済んでいるのかもしれない。字幕なら本人の生声だし、もっと老化を感じてしまったことだろう。



 とはいえ、2016の内容は、これまで同様国の陰謀か宇宙人かそれとも....というもので普通に観れるし、これから先も現れるであろう懐かしい面々や、意外に馴染む新キャラ達をしばらくは楽しみたいと思う。ほんの数話で終わりだと、役者も完全には役に戻り切れないところがあると思うし、定期的にこうしたミニシリーズはやって欲しいですね。
タグ:FOX
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posted by lain at 07:08 | 北海道 ☔ | TVドラマ 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年11月01日

見たい、見たく無い、でも見なきゃ....「ウォーキング・デッド シーズン7」FOX/海外ドラマ/感想

※ネタバレ






毎日毎日、こうして生きていると、胃が重くなるような出来事に遭遇することが誰にでも時折あるかと思う。

大きな失敗を学校で、会社でやらかした。自分の過失で車両事故を起こした。家族や友人と引き際が見つからないほどの喧嘩をした。気になる異性が自分のことを本当はどう想っているのか思い悩む。それぞれ色々あることだろう。


それもこれも、”それら”が現実における自分の居場所を守る為に避けられない問題だからこそ胃が重くなってしまうわけなのだけど、作り物の世界であるウォーキング・デッドも、同じように逃げ込むことを許さないスタンスで現実の苦しみをこれでもかと落とし込んでいるから本当に胃が重くなる。

マンネリをぶち壊す覚悟が製作陣から痛いほど(文字通り)伝わってくるシーズン7の幕開けも、最恐で最良なものになっていた気がした.....





シーズン6だけでも問題が起き過ぎててんやわんやだったから、一年ぶりに見ると「なんでこんな状況になってたんだっけ?」と普通に思ってしまったが(同じように前回までの内容を忘れてる人は、公式のおまとめサイトが簡潔で分かり易い→http://tv.foxjapan.com/special-content/twd/season6.html) 救世主と呼ばれる集団に囲まれ、いつもの面々がずらりと膝をついて座り、革のジャケットを着た”にやけ面”の男ニーガンが有刺鉄線付きのバットを片手に誰を殺そうかと品定めをしている冒頭を見て、そうだ、とうとう親玉が出て来てヤキ入れられそうになってるんだった!と、記憶が蘇って来た。

どうなっちまうんだ?本当に誰か死ぬのか?出来れば誰も死んで欲しく無い。あいつだけは勘弁してくれ!!そんな気持ちでいっぱいで居ても立っても居られないまま、焦らされ続けること10数分、とうとう脱落者が分かる。一番タフそうながたいのエイブラハム・フォードだ.....お気に入りのバットで何度も何度もエイブラハムの頭をぶちのめし、原型が分からない肉塊になるまでやめないニーガンは酷く楽しげで、これまでの相手とは明らかに違う冷徹さが漂っていた。あぁ、でも言っちゃなんだけど、エイブラハムの死で済んだなら、まだ傷は浅いぞ!と、思ったのもつかの間、まさかのグレンが不意打ちでヤられて絶句......エイブラハム以上に無残な様を見せつけられ、彼の子を身篭っているマギー級に僕もショックだった......

何しろグレンはシーズン1からの初期メンバーの一人。絶体絶命のリックを助けた男でもあった。これで初期から生きているのはリック親子の三人とダリルとキャロルだけ。モーガンもそうだけど、過ごした時間の長さを考えたら、グレン達への思い入れに遠く及ばない。これが本当にコミック原作のドラマなの?そう思いたくなるほどおぞましい展開だ。いちいち比べるのもなんだけど、日本の漫画原作でここまでの実写化は見たことがない。日本がウォーキングデッドのよう物語が生まれる土壌では無いことは、ある意味においては幸せなことかもしれないけれど、いかに僕らが温い現実に絶望して生きているかが分かる話だなとも思った....





僕ら日本人と世界中の人達の立場の差を比べどうこう言うのはナンセンスとして、大きな岐路に立ったリック達がどんな選択をし、どんな風に生を全うするのか気が気では無い。

毎週また深い溜息を吐くことになりそうで気が重い。いっそ観なきゃ良いのかもしれないが、そうもいかないほど彼等を身近に感じる自分がいてままならない....

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タグ:FOX
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posted by lain at 07:16 | 北海道 ☔ | TVドラマ 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする