2017年01月10日

声優が声優を選び、素人はそれにケチを付ける。その理由は...

毎年、年明け最初の連休となる成人式は、これ以上稼働日を減らしたく無いという理由で仕事になることが多いのだけど、何故か今年は休みになった。嬉しい誤算ではあるけれど、結局やることと言ったら食う寝る遊ぶだから連休が続くのは少々身体的にまずい......贅沢な話だw




 気が抜け放題の僕は、珍しく地上波の番組をタイムリーで観た。声優が選ぶ声優総選挙ベスト25なんていう番組をスルー出来るはずもなかったのだ。素人の贔屓目な視点ではなく、プロがプロを推すというのはやはり結果が気になってしまう。数年前に同様の企画をやった際、ベテランばかりがランキングされたため、若い世代にはピンと来ない番組になるのでは無いか?と懸念されていたが、諏訪部さんや沢城みゆきが入るなど、若手の顔ぶれもあって良かったような気がした。特に主役ではない所を支えるおじさん達が選ばれていたのも印象的。ガンダムのデギンやハガレンのキング・ブラッドレイを演じた柴田秀勝さんや、クレヨンしんちゃんの野原ひろし役の藤原啓治さん、極め付けは地味な役が多い塩屋翼さんまでランクインしており、妙なリアリティを感じて仕方なかった。


 テレビ局や声優事務所の都合等で、ランキングに入らなかった方も居たでしょうし、人気声優200人が選んだと言っても、何処の200人に投票させたのかも分からないから、この結果が全てだとは言えないものの、制限がある中で作ったわりに良い番組だと思った。これからも地道にこの企画を温め続け、頑なに協力を拒む勢力を説得し、もっと規模の大きな物にしていけば、更に広い世代のアニメファンが納得する物になり得るかもしれない。最終的に全ての声優が選ぶ頂点を決める番組になれば言うこと無しである。






 どんな文化でもそうだが、歴史が長く続けば続くほど、またあの人の話となるのは避けられない。野球だって王・長嶋を引き合いに出して表現してばかりだし、絵画の世界など故人の名前ばかり前に出ている。こうした番組でベテランの声優ばかりが取り上げられてしまうのも、同じ理由なのだろう。それだけ日本のアニメも生まれてから年月が経ってしまったという証拠なのだ。

 日本のアニメは今年で100年を迎える。声優もどんどん世代交代が進んでいくだろう。いずれ自分が好きな若手声優が老害だと言われる日が来た時、はたして今の10代や20代はどう感じるのか?そんな意地の悪いことを、昨日の番組にケチをつけている人を見て考えてしまった。誰もが自分の”初めて”を一番だと考えるのは当然だ。自分がそう感じたのだから仕方ない。でも、自分以外の人もそうなのだと知らずに自分の目を疑わないのは、ちょっと違う。声というのは性的な物だから、自分が好きでも他の人は好きじゃないこともあるし、そもそも一番を決めるのも、ちょっと違うのだろう。

今度はエネルギーを持て余した若者を満足させるべく、「ベテラン声優100人が選ぶ、今のうちに潰しておきたい若手声優ベスト30!」みたいな番組をやってはどうだろう?これならかなり新鮮な内容になるに違いない。




これからも年寄りは「似たり寄ったり」と口にするだろう。これからも若者は「そんなことない」と反論するだろう。でもそれで良いのだ。

俺には俺の、貴方には貴方の青春があるのだから。

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2016年11月24日

ニュータイプでもサードチルドレンでもなく公務員のお仕事「機動警察パトレイバーREBOOT」吉浦康裕(監督)/ヘッドギア/スタジオカラー/感想

「パトレイバー」それは商業用アニメに開発されたロボットの総称である。
漫画・アニメの分野に広く普及したが押井守による独断専行も急増。
”アニメ(ーター)見本市”と吉浦康裕はヘッドギアを招集しこれに対抗した。
通称、『機動警察パトレイバーREBOOT』の誕生である....

CV千葉繁







押井守氏による実写はなかなか面白い試みで、個人的には楽しめてしまったわけだけど、押井さんと共同でパトレイバーを立ち上げたヘッドギアのメンバーはあれをどう感じたのだろうか?

ネットを見る限りでは「俺たちに一言の相談もなくやりやがって!」感が強いように思えたが、そもそも政治的な内容に否定的なメンバーが多い中、途中参加のくせに我が物顔でthe MOVIE2を作ってしまう押井さんだし今更な話ではある。

ヘッドギアの面々が実際にどう感じたかは分からないものの、アニメ(ーター)見本市のプロデューサーに乗せられパトレイバーを作りたくなった吉浦康裕に便乗し「俺たちはこういうパトレイバーが観たい(作りたい)」と意思表示しているようにも思える。



どちらにせよ、はっきりしているのは機動警察パトレイバーREBOOTは面白いということ。そしてもっと見せて欲しい!という欲求が即湧いたということ。監督も違えば技術も違うというのに紛れもないパトレイバーが其処にはあった。実質10分に満たない尺で誰が満足出来るというのか?

あれからどんな世界になったのか?昔の顔触れはどこへ行ったのか?考え出したら止まらない。今の時代だから作れるパトレイバーがあると知らしめた吉浦康裕とREBOOTは本当に余計なことをしてくれたものである。かくなる上は責任を取ってREBOOTをシリーズ化してもらうしかないなと思った。



やれよ吉浦!漢なら今が立つ時だぞ!!






日本アニメ(ーター)見本市 


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posted by lain at 07:09 | 北海道 ☔ | アニメ 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年12月28日

見た目は子供、内容は大人向けっ「名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 〜史上最悪の2日間〜」

 コミックスの刊行は85巻を数え、1997年からは毎年欠かさず劇場長編まで上映している「名探偵コナン」には

 いい加減に終われよっ!と、いう声も大きくなってはいるものの、コナンらしさを失わない程度に裾野を広げ、同作家のキャラ怪盗キッドやルパン三世との強力コラボは勿論のこと、有名人を本人役として出演させるなど試行錯誤を繰り返しているから、なんだかんだ観てしまう上手さが有ります。

 ただ、僕的には流石に飽きたのか、テレビシリーズは10年位前から観るのを止め、劇場版は”銀翼の奇術師”辺りからたまにチェックする程度になっていました。白鳥警部役”塩沢兼人”さんの死や、毛利小五郎役”神谷明”さんの不可解な降板劇などで徐々に心が離れてしまったのも大きかった気がしますね。



 しかし、一昨日放送されたこのTVSPはなかなか新鮮でした。映画「鍵泥棒のメソッド」の後日談的な内容に、コナンくん達が絡んでゆくコラボが実に良かったです。鍵泥棒のメソッドらしさを感じるシーン演出の連続で、音楽の入れ方や謎解きの雰囲気もいつものコナンと違い、実に大人の名探偵コナンでした。実写寄りのシリアスさがあるので、灰原哀のような愛想の無いキャラがかなり際立っていたのと、コナンくんのしてやったり顔が数倍ゾクゾクしましたしね。

 古内一成さんのような、定番刑事物らしい脚本も良いですけど、”内田けんじ”さんの現代作家らしい計算された脚本構成をコナンに当てはめるのは新しくて面白かった。

 鍵泥棒のメソッドを知らない人や、子どもたちにはそれほど面白さが伝わらなかったかもしれないし、今度はコラボではない完全オリジナルの脚本としてコナンの為に書き下ろして欲しいですな (≡ ワ ≡ *)



 



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posted by lain at 07:33 | 北海道 ☔ | Comment(0) | アニメ 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする