ゴ○ゴも良いけど、ゲラルトはもっと汚れでハードボイルドで良いぞ「ウィッチャー」Netflix/海外ドラマ/感想

年末の仕事、最後の1週間初日、今月の頭に入社していた新人が辞めた。一月保たないスピード退社である。誰かが辞める時というのは、意外と予兆があったりするものだが、あまりにも早過ぎて誰にも予測出来ない結末だった。

流石に電話やメールだけで終わらせる人間では無かったようで、社員が出払っている間に会社で社長と辞める理由等を話していたらしいが、自分は技術的に付いていけないと切り出しつつも、既に次の職場は決まっているという話していたそうで、どうもその職場の受け入れ態勢が整うまでの場繋ぎでウチに入ったというのが実際の所のように感じられた。真意など我々には分からないから憶測でしかないが、様々な物品を彼のために揃え資格取得の準備までしている最中の一報であったし、落胆の2文字以外彼にプレゼント出来る物は無いだろう。メリークリスマス


人の気持ちは分からない。出逢ったばかりの人間だけでなく、親しい相手でさえも真意までは推し量れないものだ。こんな時、ウィッチャーであるゲラルトの冷徹な洞察力があったならと思う。相手の言葉運びや様子から瞬時に真偽を見抜く彼ほど人事担当に相応しい人は居ないはずだ。







スラブ神話を元にした剣と魔法の世界。原作は小説だが、多くの人はゲームでその存在を認知したことだろう。僕もその一人だ。しかも自分は初ウィッチャーが3作目な上、完全に途中で積んでいる始末。この作品のドラマ版について語るだけの知識がそれ程無い状態と言える。しかし、あの世界観とゲラルトの格好の良さをほんの少しでも知っているだけでも、これは普通に面白いと思える作品に仕上がっており、見た目も演技も格好の良い役者が見事な殺陣を披露し、感情は無いと言いつつも自らの選択の重みに苦悩する様は、まさにウィッチャーでしかなかった。

予算の関係上、主要人物以外のキャスティングは怪しいものの、化け物との戦いも及第点であるし、魔法を戦闘で使う時の違和感もほぼ無い。馬のローチにしか心を開かないところや、女子供に弱いところもゲラルトらしくて面白い。それに、やはり外国人設定のキャラを外国人が演じるとより自然に感じられて良い物である。「テルマエ・ロマエ」の阿部寛のような特例もあるが、「進撃の巨人」の実写版のように日本人がぞろぞろ外国人設定のキャラを演じるのは違和感以外の何物でもない。これだけ作り込まれていて文句を言うなど、贅沢にもほどがあることだろう。




これはちょっと、ゲーム版を再開したくなる出来だった。剣と魔法のファンタジーは沢山あるけれど、蔑まれるほどの際どい力の持ち主が善悪の天秤を揺らし戦い続けるお話はなかなか無い。まったくもって選ぶという行為の重みが存分に味わえる良い作品である。

会社を次々と渡り歩くゲームなんかがあっても面白いかもしれない。実務をこなしつつ社の良し悪しを測って引導を渡し、いつどのタイミングで辞めると口にするか、そしてその方法まで選べて評価対象になるとかね。





誰か安月給で外仕事が苦じゃ無い奇特な人入らないかなぁ.......

歓迎会じゃなくなった忘年会なんて俺出たく無いよ.....(。_゜)





”信用“を信用出来ない者達へ「ベター・コール・ソウル S4」AMC/感想

AMC
※ネタバレ感想






この世の中で生きていきうえで、もしかすると一番欠かせないものかもしれないのが『信用』という言葉。

どれだけ他人を疑わずにいられない人でも、ある程度他人を当てにするしかないし、他人に自分のことを当てにして貰えないと円滑に物事が進まない場合が多い。



僕は昔からあまり「信用」されない人間だった。

親になんでも後回しにしてしまうことを責められたり、先に悪口を言ってきた同級生を泣かせ先生に「あなたの方が大きいんだから」と、心の大きさを無視して怒られたりしているうちに、信用しない連中を信用しないという結論に達し、売り言葉に買い言葉状態の悪循環を糧にスクスクと今の自分に育っていった。

高校に入ってからは、だいぶ角が取れて周囲が望む者を装っていたものの、就職して会社や社会構造の無駄に散々付き合わされてからは何度となくブチ切れていた(家族に第二の反抗期が来たと言われるくらい)。こちらがいくら信用したくとも信用出来ない連中へ募る”上辺だけ取り繕っていれば満足なんだろう?”という気持ちが、プロ意識と狡い心を日々揺らし続けた。今も正直揺れ続けている。既に心は麻痺しかけているけれど....



弁護士資格を取り戻したいジミー

グスタボ相手にプロの仕事を見せたいマイク

二つの組織の板挟みにあうナチョ


三者三葉の葛藤が面白い本作だが、今回ほど『信用』という言葉を強く感じたシーズンは無かったような気がした。

張り合いのある兄を失い、自分の嘘に乗せられる連中に嫌気がさし、信用させたい相手を欺くことばかりに執着しだして、大事な女性の信用を失っていくジミーは泥沼過ぎて見てられなかった。

悪友とも言えるマイクとの距離にも切ないものがあったが、やっていることは麻薬業でもマイクの雇い主であるグスタボのきっちりした仕事っぷりと比べたらジミーのやっていることは ショボすぎて、そりゃ仕事を断られるだろうと思った。マイクの信用を裏切ってしまった眼鏡の男が処断されるシーンは暫く忘れられそうにない。


ボスを信用しきれず毒を盛ったナチョ。主要なキャラの中でも1番人情に弱そうな男の出番は終盤減っていったが、毒を盛ったことがバレないよう平静を装う姿には掛ける言葉も失ってしまう。向いてなくてもギャングしか居場所がない可哀想な男だ.....





信用すべき相手を信用しなかった者、いつまでも信用してもらえない者、信用してもらう気がない者、そんな『信用』に振り回される者達を見ていたら、つくづく心から人を信じる、信じさせるのは難しいことだなと思った。

信じて貰う必要などないと言い切れる強さがあれば良いのかもしれないが、それすら諸刃の剣に思えてならない。



次が最後のシーズンになるであろうベター・コール・ソウル。視聴者の期待を裏切るような幕引きはないだろう。

絶対の信用が出来るドラマの一つで間違いない。

秋刀魚に乗ってリックがやってくる季節がきた「ウォーキング・デッド シーズン9」FOX/感想

ネット配信で好きな番組を好きな時に見れるようになってきた時代に、僕はスカパーを止められない。


スカパーが始まった当初、兎に角番組数の多さに度肝を抜かれた。様々なジャンルに特化した専門チャンネルが多く、好きなものをどっぷり味わえた上、これまで興味が無かったものに触れるのにも良いサービスだった。既に”スカパーだから”見れるという感覚は無くなってしまったが、MotoGPが見れて、WRCが見れて、ついでにゲームセンターCXと”いいすぽ!”が見れる環境であるだけで、十分加入している価値はある。どうせ他の番組配信サービスに移ったところで、金銭的に安くなるわけでもないし。



毎年秋になると新シーズンが開幕する『ウォーキング・デッド』もスカパーを止めない理由の一つにはなっているかもしれない。ぶっちゃけ今年に入りスカパーで録画した海外ドラマは「HOMELAND」と「ウォーキング・デッド」だけである。Netflixなり、Amazonプライム・ビデオなりで最新エピソードが見れるようになったら、スカパーで海外ドラマを見るなんてことは一切無くなるかもしれない。アホみたいにスカパーで海外ドラマを録画していた時代が、酷く懐かしいものに思えてくる......

よくよく考えればウォーキング・デッドもシーズン1から数えて10年近く経っているわけで、そりゃリックも老けるしジュディスも言葉を喋るようになるはずだと独りで納得していた。ようやく血生臭い人間同士の殺し合いも収束し、やっと人間的な生活を取り戻せるかと思いきや、やはり新シーズンも人間の敵は人間のようで落ち着かない。そもそもゾンビ映画の生みの親であるロメロ監督作品の影響下にある本作は、当然のようにゾンビを人間の化けの皮を剥ぐツールとして利用しているだけで、一番の敵は己の心であることを大事にしている。人が人であろうとすればするほど争いは無くならないというわけなのだ。いっそ皆ゾンビになった方が地球は平和になることだろう。

今回は心の傷の深さに耐えかねたダリルとマギーが荒ぶることになりそうだし、既に退場が決まっているリックがどんな去り方をするのかも分からないから気が気ではない。早速一人ゾンビにやられ、もう一人は人間に始末された。死んで欲しくないけど死なないと不自然な人も数多くいる。もう新鮮さやリアリティなど一切ないが、ここまで来たら最後まで見届けたい気持ちでいっぱいだ。まるで幸せな風景など予測も出来ないけれど.....






(´-`).。oOゾンビの活動限界について、本気で分析してる人とかいそうでいないよね........人間を咀嚼したって臓器腐ってるんだからエネルギーに変換出来ないわけで、本当ならあんなに動けるわけないよね.........