たまには自衛隊を褒めてやりたくなった「3.11東日本大震災 自衛隊災害派遣「絆~キズナノキオク~」」Netflix/感想

昨日はあの震災からから数えて七度目の3月11日だった。

「あの」と言えば何処で起きた震災なのか誰でも分かるくらいに7年などあっという間のことである。



朝目覚めて、いつものように朝食を摂りつつNetflixで何か見ようかとした時、ふと3.11で検索したら何か番組が出てくるんじゃないかと思い検索してみたところ、岩井俊二さんの「friends after 3.11」を差し置いて「3.11東日本大震災 自衛隊災害派遣「絆~キズナノキオク~」」というドキュメンタリーがトップに表示された。



その名の通り自衛隊が主役の広報ドキュメンタリーで、冒頭からこういう自体に対処出来るのは”我々”だけだ!とアピールから始まり、これは見るのが苦痛かもしれないなと嫌な予感しかしなかったものの、ドキュメンタリーの為に録画しておいたとは思えない映像が多々あって、予算が無い安い作りであることが逆に功を奏し興味深かった。確かに陸海空合わせて10万人規模の動員で対処した自衛隊の尽力が無ければ、もっと被害は広がっていたことだろう。少しくらい彼らに自慢する時間を赦してあげても良いなと思った。

津波で被害にあった基地の状況や、瓦礫を除去する際被災者が居てはいけないから大きな重機を入れられなかったとか、原発の冷却のために海から近づいたといった話から、炊き出しの際は暖かいご飯は被災者へ渡し自分たちはいつものレーションを食べていたなんていう話まで語られていたが、一番聴いていて辛かったのは捜索の際次々と見つかる被災者の遺体の話だった。極力控えめに話しているのだけれど、当時を思い出してしまっているのか表情が非常に重く、誰に言われたわけでもなく遺体の顔についた泥を水筒の水で洗い流し語りかけていた隊員がいたという話にはこみ上げるものがあった。なにせ一人や二人の遺体ではないのだ、どんなに心身を鍛えている自衛官とはいえ本当に辛い毎日だったろ.....




僕は自衛隊など好きではない。身近で関わった自衛官や元自衛官にろくな人間がいなかったからだ。でも、それが自衛隊の全てではないし、彼らが必要な場合も間違いなくある。誰かがやらねばならない職業なんだろうと最近は思う。

願わくば北朝鮮と戦う彼らの姿ではなく、これからも災害の最前線で思いやりの姿を見せて欲しいものである。自衛隊は雪像作り以外役立たずと思われるくらいで丁度良い。

彼らが暇であれば平和である証拠なのだから。





ちなみに、ナレーションは山寺宏一(小声)
posted by lain at 06:44北海道 ☔てれび

こう言う番組が作れない国“日本”「汚れた真実(原題: Dirty Money)」Netflix/ドキュメンタリー/感想

僕らは何かしらの事件・事故・犯罪のニュースをTVやネットで毎日のように聞かされる。よほどの覚悟で遮断しない限り。



しかし、それらのうんざりするニュースの続報は、僕らではない“誰か”にとってどうでも良くなった途端見掛けなくなる。


視聴率を取れないから

余所にもっと面白い炎上があるから

圧力がかかったから

理由は様々だろうが最後まで報道する気が無いのは同じだ。



特に海外の不祥事は、その物量ゆえにあっという間に消えてゆく。実際これを観るまでフォルクスワーゲンの捏造のことなど僕の頭からも消えていた。







フォルクスワーゲンと言えばトヨタやGMと並ぶ車メーカーだ。モーターレースでも活躍し、その性能は申し分ない。

ところが、彼らが売りにして来たクリーンディーゼル車の排気ガスが全然クリーンで無いことが2015年に発覚し、輸出相手国の基準値をクリア出来るよう組織ぐるみでソフトウェアに細工をしていたことまで分かり、完全にその威光は失墜するだろうと思われたが、今現在トヨタの販売台数を2年連続で上回る勢いだから不思議だ。

この番組では、法の下で口を開く人も含め、様々な証言者からVWの行ったイカサマの実状や隠蔽に至るまで掘り下げられているため、尚更VWの好調さの理由が分からなくなった。これだけの不祥事が起きた後だから逆に信用できると考えているのだろうか?それとも他の会社もやっていた(他のドイツメーカーの車も軒並みソフトウェアによる操作が行われていたことが調査で分かっている)のだからVWは悪い会社じゃないと判断したのだろうか?

僕などは、これだけのものを見せつけられればフォルクスワーゲンなど乗る気にならないし、日本のメーカーも似たようなことをやっているのではないか?と勘繰ってしまうというのに。






それほど前の事件ではない事柄をここまでまとめたドキュメンタリーは日本であまり見かけない。せいぜい東日本大震災関連くらいだ。このドキュメンタリーで排ガスの検査を行った会社の人が、公表するにしても慎重に行わなければ簡単に自分たちは潰されると思ったと語っていたが、日本でも僕らの知らないところで真実を握り潰す輩が大勢居るから日の目をみないだけかもしれない。でなければ、もっと日本でもこういった番組が作られても良いはずだ。ひっそりと深夜や早朝に流すのではなくゴールデンタイムを使う位の勢いで。

TVもネットもスポンサーあっての物だから、難しい話なのは分かっている。やはりNetflixのような広告に頼らない媒体でしか真実には近付けないのかもしれない。


勿論これが真実の全てではないのだけれど....







「汚れた真実」はNetflixにて全6シリーズ配信中(宣伝)

違法な貸付や製薬会社の闇やトランプ大統領の話までがっつりやっているようで楽しみである。
posted by lain at 07:10北海道 ☔てれび

うちの首相とは大違い.....「デヴィッド・レターマン:今日のゲストは大スター」バラク・オバマ/感想

飾り気のないステージの質素なライティングが照らすのは2脚の椅子。

そこに白く立派な髭をたくわえた老人が入って来る。

観客は実にアメリカ人らしい盛大さで彼を迎えるのだが、日本人で海の向こうのことに疎い僕には何故この草臥れた老人に歓喜しているのかが分からない。


しかし、彼に続いて登場するゲストとのやりとりを見ていると、ただの老人ではないことくらい、僕にも理解出来た。

なにせアメリカ合衆国の元大統領が親しげに話し掛けていたのだから....


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バラク・オバマ氏がアメリカの大統領に就任した時、64兆円にも及ぶ負債を産んだリーマンショックや終わりの見えない中東情勢とテロにより世界中が苦境に立たされていた。前政権の後始末とも言えるそれらの案件だけでも大変だというのに、アフリカ系である彼は人種差別とも戦わなければならなかった。僕のような一般人には想像することすら難しい重圧が彼と彼の家族にのしかかっていたことだろう。それでも信念を曲げず大統領を務め切ったオバマ氏は本当に尊敬に値する男である。


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トランプ大統領の醜態を散々味わったアメリカ人の多く(一部の富裕層以外)はオバマ氏がどれほど健全で公正で綺麗な理想を抱いた指導者であったかを痛感していることだろう。最長でも2期8年しか務めてはいけないという法がなければ、まだアメリカの大統領はバラク・オバマ氏だったに違いない。ほんの少しの未練を見せつつも妻に捨てられたくないとはにかむオバマは可愛らしかった。だが56歳で隠遁生活など相応しくないだろう。近い将来訪れるであろう民主党政権が誤った道を進まないよう舵取りをお願いしたい。もっとも責任の重い国が、これ以上狂ってしまわないように....


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軽口から両親や政治までみっちり語ってくれているが、奥さんに捨てられたくないと呟いた瞬間が一番良かった





今朝テレビをつけると国会が紛糾していた。ヒステリックに声を上げる野党議員と、それを冷笑する安倍総理。どっちもどっちではあるものの、上辺だけを取り繕った安倍政権の詰めの甘いやり口は見飽きてしまった。僕は自分の為であるのを隠し「あなたの為」と言って近づく人を信用しない。だから安倍さんも信用できないのだ。


出来るものならオバマさんを日本の首相にしたいとすら思ってしまう。サッカーの代表監督が外国人で上手く行くのなら、日本の政治も外国人に任せてみても良いのではないか?どうせ大企業の多くはトップが外国人である。そしてその大企業の多くが政治に深く関わっている。なら、政治にしたって案外上手くやれてしまうだろう。






バラク・オバマはスタンディングオベーションで迎えられたが、安倍さんがゲストだったら誰一人狂喜する人は居ないでしょうね....




posted by lain at 21:51北海道 ☔てれび