2012年06月11日

相反する想いに押し潰されそうな美しさ「キマイラの柩」/山本タカト/2010年/画集/感想

先日再読した『ヘルマフロディテの体温』の表紙も担当していた”山本タカト”さんの作品集を手に入れました。

だいぶ前にブログで書いた”柳原 慧”さんの『コーリング 闇からの声』を読んだ時も、恐ろしくもグロテスクでありながら、何故か眼を奪われる表紙に魅力を感じたものですが、作品集を買うには到っていませんでした。

しかし流石にこう何度も遭遇し始めると、もっともっと山本さんの絵を見てみたい欲がもたげて来るものです。とりあえず本命の作品集である『ヘルマフロディトゥスの肋骨』が品切れだったので、一番新しい『キマイラの柩』を購入しました。

※ちなみに今回購入した”エディシオン・トレヴィル・オンラインショップ”に問い合わせたところ、『ヘルマフロディトゥスの肋骨』は7月に重版予定があるそうです。新作の作品集も秋発売だそうだ。


注文からそれほど待たずに到着。開封するとまず装丁からして風情がある。サイトでどんな感じなのか分っていても、やはり実物は格別だ。 箱装を取ると布張りでレトロな面持ち。飾り気が無い分シンプルで逆に存在感が増しています。異質なオーラがプンプンして来そうなほどにw

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そして表紙を開けば山本タカト氏直筆のサインが眼に飛び込んで来る。直筆サインの入った本なんて初めてかもしれないwしかも初版本とか嬉しいですね♪ 一般受けしてなくて売れ残ってるって事じゃなきゃいいけど.......


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まあそんな事はどうでも良いのですよ。好きな人だけ買えば良いのさ♡

ドールのように独特な瞳。透き通るような艶肌。そして人体の『内側』を思わせる色鮮やかなデザインの数々...その独自なスタイルは現代の浮世絵師そのもので、観る者の感情は畏怖と憧れで一杯になります。


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世間一般で言うところの『美』とは違う方向性ではあっても、確かな美しさがここにはあります。普通に美しい存在の異形な内側を晒し融合させ、美しい”だけ”では無いモノへと変貌させる技には本当に脱帽です。


もうすっかり山本さんの、ある意味ツンデレな捻くれ具合(多分誰にも伝わらない表現w)の虜にぼくは成り果てましたw乙一さんの別名儀本『エムブリヲ奇譚』の表紙も山本さんなので買いたくなってしまいます♡

是非機会があれば作品集とまでいかなくて、山本タカトさんが書いた表紙の小説を出来るだけ多くの人に手に取って貰いたいですね。


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山本タカト公式HP http://www.yamamototakato.com/
エディシオン・トレヴィル・オンラインショップ http://www.editions-treville.net/
http://www.editions-treville.net/
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posted by lain at 07:06 | 北海道 ☔ | Comment(0) | 画集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする