2015年08月26日

アーティストは物作り以上に周囲とのズレをどう受け止めるかに悩んでいる「スピードと摩擦」amazarashi

新しいシングルを聴きながら、今までシングルCDを一切出さずに来たamazarashiが「季節は次々死んでいく」でそれを解禁した理由をぼんやり考えていた。




これまでは半年ほどのスパンでミニアルバムやフルアルバムを発表。楽曲の出来や歌詞の密度を考えると、この制作ペースは本当に短い。それに加えてライブも引っ切り無しで行うのだから物凄いハードワークである。

もしかすると、そろそろペースを落ち着けてみようかという話になったのでは無いだろうか?こうしてシングルをこまめに出しておけば活動していることをちゃんとアピール出来るわけだし。芸術家肌な人からしたら、シングルなんて消耗品だから出来れば出したく無いと考えるに違いないが、徐々に固定ファンが増え、彼がどう考えるか以上に周りが放っておかなくなって来たから仕方なく折れた。そういう部分もあったりするのだろうか?カップリング曲や初回盤の特典映像、ジャケットのデザインに至るまで、けしてamazarashiのシングルが消耗品だとは思わないけれど....

これぞamazarashiの自己紹介。この曲を好きになれたら君ももうお友達。



ファンとしてはamazarashiを聴いてもらえる機会が増えるのは本当に嬉しい。無駄に氾濫している芸術作品や無駄にプロモーションに金を使っているゴミ屑が邪魔をして、良い物が知って貰えないというのは残念なことですから。

でも、こうしてシングルが増えてゆくと、アルバムが段々シングルベスト的な様相を呈して、まとまりの悪い物になってしまいそうなのは気掛かり。

残酷で儚い美しい世界のためになら自分をいくらでも犠牲に出来てしまう"秋田ひろむ"の美学が、商業主義の波に本当の意味での死を与えられてしまわないように今は祈るばかりです。

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スピードと摩擦 初回生産版特典LIVE@nikoniko 2015.05.12より
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2015年05月16日

ボクヲ アナタヲ テラシダス「あまざらし 千分の一夜物語 スターライト」amazarashi

矛盾だらけの世界に掛けられた魔法で、もがき苦しむ人々の陰鬱な想いと、その苦しみの中でも僅かに差し込んで来る希望の暖かさを代弁しているかのような男”秋田ひろむ”は、今を生きる多くの人の拠り所になっている。

美しい日本語の情緒を随所に感じる歌詞と、時に激しく時にしっとりと聴かせる緩急の付いた作曲とのバランスが絶妙であること、そして一番大きいのは秋田ひろむの楽曲に対する姿勢だと思う。仕方なく誰かにやらされているわけでもなく、作り上げた曲と真剣に向かい合い、自分の存在を殺してでも作品世界のイメージを届けようとする彼の姿はすこぶるプロフェッショナルだ。

つい先日出たばかりの、去年行われた「千分の一夜物語 スターライト」の模様を収録したDVD(アンプラグドアレンジ盤の初回限定に付属された特典)を観ていてつくづくそう思った。



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絵になる朗読姿
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ストリングスの演奏をオーバーラップさせる編集がじわじわ来る68D54453-94CF-48B7-9A60-16B7FAD3FEF9.jpg16EBA111-6760-46E5-A33D-66077284D6A4.jpgCAFB3CF2-E040-4D96-A02B-D34B75B2537C.jpg
いつもの映像や、詩の朗読中に大量のメトロノームを鳴らすなど、演出面が更に成熟して来た





 ストリングス中心のバンド編成でamazarashiを代表する楽曲の数々と共に、秋田ひろむによる詩の朗読が行われたこのライブでは、いつもの曲達が一味違う洗練された厚みの曲に生まれ変わっていて、原曲が刺々しいものまで”まろやか”で上品な味わいになっているものだから、散々聴き込んだはずの楽曲達に違う一面があることに気づいて新鮮。

 アコースティックな旋律に自分の声を乗せるのは誤魔化しが効かないので、アーティストの自力が良く分かるものですが、バックの表現力に負けずじっくり歌い上げる秋田ひろむは流石でした。

 いつ暴発するか分からないような切実さに面食らって、amazarashiの楽曲と距離を置いているような音楽好きさんなどは、今回の『あまざらし 千分の一夜物語 スターライト』でもう一度触れて見ると良さを発見出来たりするかもしれない。

それにしても、メインのアンプラグド音源CDより、特典DVDがやばい逸品でした。


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DVDの他に、360°見回せるパノラマ映像を楽しめる眼鏡とコンテンツ解放キーが入っていました。374C135C-018F-4648-BE61-2AE49FF6E88F.png00195434-7CEC-4B30-9A0A-ED31D278FEA6.png85FFD67D-A43C-4F94-B6E7-E44053EC874D.png
空から地上まで見渡せるイラスト&朗読であったり、スモークの動きやお客様まで見ることが出来る映像もあって面白い





 何をもって”大人”の定義とするかは難しいけれど、また少し秋田ひろむは大人になったと僕は思う。良くも悪くも自分と世界を許せるようになって来たような気がするから。

 次は3D映像を使ったライブを行うとも聞くし、これからも表現者として、そして人としてのステップを秋田ひろむとamazarashiは駆け上がってゆくに違いない。

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posted by lain at 07:11 | 北海道 ☔ | Comment(0) | 音楽 国内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年03月03日

Bonjour〜Suzuki〜♪(= ワ =*)ノシ


 ここのところずっとボンジュール鈴木さんばかり聴いている。

 ”CHARA”や"やくしまるえつこ”さんと似たような声質が何処となくエロチックでチャーミングなのがツボに入ってしまった。




 全て自分で仕上げているという楽曲にしても、個人的にあまり聴いていないジャンルである”エレクトロニック”がファンシーに響いて耳触りが良い。恋の熱に浮かされた女の子の心情を絶妙な言葉選びで表現している歌詞が、フランスの帰国子女である彼女の舌先から零れ落ちるたび骨抜きにされる自分がいる。

 今年に入って直ぐに出したインディーズアルバムは一つの世界観として既に完成された物になっていましたし、「ユリ熊嵐」のOP"あの森で待ってる"のようにクライアントの作品世界に合わせた作詞も上手にこなす器用さもある。きっとまだまだ引き出しのある方だろうと思う反面、あまり自分で全てをやり続けていると行き詰ってゆきそうな気がしなくもない。ラッパーと組んだ「ミルフィーユ (feat. 彩 -xi-, KAKU, ボンジュール鈴木 & Yuto.comトレードマーク(TM))」のような楽曲をどんどん取り入れて欲しいです。





 声は性的なものだから好き嫌いがハッキリするかと思いますが、ボンジュール鈴木さんはかなり広い層にファンが生まれそうな予感がする。これからもアニメに留まらず色んな世界を彩る音を作ってくれることでしょう。

 もうすぐ出る予定の新譜も楽しみだ (≡ ワ ≡ *)








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posted by lain at 22:40 | 北海道 ☔ | Comment(0) | 音楽 国内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする