PS2が二十歳になったと聞いて

連日コロナコロナと、TVでもTwitterでもいい加減ウンザリさせられているけれど、今朝はPS2が20周年と云うニュースを見掛けて気が紛れた。


奇しくも今日は、令和になったお陰で2、3、4が並ぶ日である。初代は12月3日、3は11月11日、4は2月22日、そしてプレステ2は3月4日と、いちいち数字の並びに絡めて発売日を設定するソニーに相応しい偶然だ。


PS2は発売日に買った。と云うか買ってもらった。語弊が無いように説明すると、親に買って貰ったわけではない。当時既に社会人であった僕は、発売日である3月4日の土曜日も当然仕事で休めず、でもどうしてもPS2を諦めきれずに、友人に頼み込んで彼の父親と一緒に某有名おもちゃ店に並んで貰い確保してもらったのである。発売前から本当に注目されていたこともあり、予約していようがいまいが手にするのは一苦労だったのだ(俺なんもしてないけど.....まじ友人の父有り難う.....💕)


PSの頃から任天堂のハードから離れ出していたから、ドリキャスと同じ、いや、現役として使った年月は遥かにPS2は長かった。PS定番の「リッジレーサーⅤ」は当然やったし、フロムの「エヴァーグレイス」は世界観もキャラも大好きでハードカバーの小説も買った。建設用重機で戦う異色過ぎる「ぶちギレ金剛!!」も友達とゲラゲラ笑いながら対戦したし、中学生からやっていたウイニングポストシリーズもアホみたいに遊び倒した。ナムコが作っていなければ「MotoGP」のレースゲームもこれほどメジャーにならなかったことだろう。




初期だけでも沢山の思い出があるPS2。初期ロット後PS2の互換を切ったソニーへの怒りが売り上げに繋がったPS3の姿を思い出すだけでも、PS2の偉大さが良く分かる。基本コアなハード(セガやMSのね...)を推したくなる性分ではあるものの、デザインの面でもシンプルに格好良く、歴代の据え置き機と比べても思い出深いゲーム機として心に残っている。ついでに云えば安価なDVDプレーヤーとしても優秀で、ただ観るだけで良いならこれ以上ないコスパだった。今でこそDVDを再生出来るだけで4万円なんて払えるかよと思うかもしれないが、パイオニア製のDVDプレーヤーが2000年モデルの安い型でPS2と同じ価格であったことを思えば、ついでにゲームが出来るのか、ついでにDVDが見れるのか分からないほど安かったと言える。



PS3で一旦トーンダウンしたPSだが、MSの失策でXboxが暴落したため、日本だけでなく世界的にPS4は売れることになった。


そして今年は最早PS5の年になるという。これが早過ぎると感じるのは、自分が老いただけなのだろうか?.....


なんにせよPS2は本当に良いハードでした。ソニータイマー込みでね

posted by lain at 20:51北海道 ☔ゲーム

デス・ストランディングをクリアして残った物とはなんだったのか?........

令和2年のお勤めを始めたばかりの昨日、早速派手に”生きる”のを辞めた人の話題で持ちきりだったから溜息が出た。理由など分からないし、分かる必要も無いと思うが、本人にとってはそれが唯一の道であったかもしれないし、そうでは無かったかもしれないとも思った。何にせよ、自分の命がどうでも良くなったなら、もっと有効活用して派手に散るくらいの方が、より長い死ぬまでの時間を楽しめるのでは無いか?と考えてしまうくらいには虚しいニュースだった。


年明け初っ端に書くのが死についての話題になるのは不本意でしかないが、2020年最初にクリアしたのがデス・ストランディングだったというのも悪いタイミングだったかもしれない。大きな厄災により荒廃し分断されたアメリカを、一人の配達人が繋ぎ合わせ救って行くというのがデスストの大まかな流れになるが、死んだ人間を48時間放置すれば街一つが消し飛ぶほどの現象が起きてしまうし、街と街を分断する座礁地帯と呼ばれる場所では臍帯を付けた亡霊のような存在が”あの世”へ引き摺り込もうとしてくる。最後にはアメリカどころか人類絶滅に繋がって往くため、このゲームをかつて猛威を振るったノストラダムスの大予言的に受け取る青少年などが居ても不思議では無いだろう。

否が応でも現代に溢れる問題ついて考えさせられた。肌で感じる環境の激変、国家主導ともとれる個人主義の台頭、腐敗臭を放つようになるまで誰にも気づいて貰えない死の増加、そして独りで死ぬのは嫌だと言わんばかりの者達の捨て身の選択等々....正直気分良く遊べるだけのものでは無かったと言える。しかも安全な場所に引き篭もってばかりの連中にひたすら「頼む」と物を運ばされ、生者と死者に邪魔されつつ山や川を積荷の重みに耐えながら踏破しなければならない日々は本当に大変なものだった。プレイした多くの人が現実の配達人に対する態度を改めるようになったのも頷ける。この段階で何が面白いのか分からなくなった人も多いことだろう



あともう一つ難があると言えば、大人が子供に対する気持ちを一方的に表している側面があることかもしれない。ことあるごとに「繋ぐ」ことの大事さを説き、絆の大事さを強調する展開に辟易する現代人も少なく無いはず。ただ、そういった部分に違和感を感じながらもプレイした自分に関しては、この世とあの世を結ぶ存在として登場するBBという赤ちゃんとの旅で、誰かと繋がりを持つことも悪く無いなと素直に泣けてしまった。生まれる場所は選べないと、心底うんざりしている人にこそ、デスストは相応しいゲームなのかもしれない。

独立後1発目にこれを選んだ小島秀夫という男はやはり面白い。ただしゲーム体験としては彼の代表作メタルギアシリーズより劣ることだろう。MGSⅤでも感じたことだが、小島氏のオープンワールドは単調になりがち。どうも小島氏は限られた空間を無限に味わい尽くさせる手腕はあっても、広大な大地を無限に楽しませる手腕はイマイチに思えてならない。ついでに言うとここはムービーではなくサブキャラを動かせる仕様の方が思い入れが湧いたなという場面も少なくなった。それでなくとも語りが長くなりがちなのだから、”おつかい”の多様性だけでも、もう少し欲しかったものである。


とかなんとか言ってみたが、普通に良かった。未完の大器といった仕上がりのせいで贅沢を言いたくなるだけなのだ。圧倒的にMGSⅤより箱庭の質は向上しており、壮大な自然描写も美しく、ここぞというシーンの見せ方も流石で、海外ドラマ好きも納得の伏線やミスリードも効いており大物役者達の無駄遣いと言われないだけの力は間違いなくあった。リアルなキャラ描写とシリアスな展開だけでなく、監督の性癖とも言える悪ふざけやB級映画要素もあり心底欲張りな男が作った物だと感じたし、そんな男が作る物を大好きな自分も大層物好きだなと痛感させられた。


最初の話題に戻るが、自分は決して死にたい人に”生きろ”とは言いたくは無い。でも”生きてみたら?”とは言いたいかもしれない。デスストをプレイして、更にそんな気持ちが強くなった。生きてみたからこそ、こんな途方もない陶酔に付き合うことが出来たのだから。

生きる理由が見つからないなら、きっとそれは”探す”という選択が間違っているのだろう。そもそも生きる理由を探さなければならないのは何故なのか?我々は自分の都合で生まれたわけでもないのだから、最初から生きる理由など存在しないのだ。無駄なことを考えず、肩の力を抜いてみて、それでもやっぱり死にたいのならば死ぬしかないのだろう。それも生きるための行動で間違いはない。



どんな生き様でも良いが、死ぬ為の死ではなく、生きる為の死であって欲しいものだなと新年早々思った....







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posted by lain at 07:07北海道 ☔ゲーム

繋がりたいけど繋がれない。繋がっているけど繋がっていない。そんなあなたの為のゲームだ『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』小島秀夫/コジマプロダクション/感想

約4年前、長らく所属していたコナミと袂を分かち、新会社を立ち上げ本作を作ることになった小島秀夫監督。様々な意味において注目を浴びることになったわけだが、まずは一ファンとして無事彼の新作が発売されたことを喜びたい気持ちでいっぱいだ。




さて、発表当初から謎が謎過ぎた『DEATH STRANDING』。発売が近付くにつれ、公式のリークによりどういう物語で、どのようなジャンルになるのかが見えて来て、そのミステリアスな魅力が剥がれ落ちてしまったかに思えてならなかったが、実際にプレイしてみるとやはり謎は謎過ぎて刺激的だった。世界規模の災害により人同士の繋がりが分断され、人々はそれぞれ数万人規模で点在する都市に引き篭もり生活をしているという世界観の中、主人公であるサムは町と町、人と人を繋ぎ合わせる配達人をやっていて、物だけでなく分断されたネットワーク通信網を拡げることもやる。やればやるほど現代の社会問題とダブって仕様がない。ネットで物を買い、情報を見て知った気になり、直接誰かと繋がることは億劫でやらず、代わりに苦労するのは配送業者という現代、DSのような世界もありえないことではない。アメリカやイギリスが、率先して周囲の手を払い除けるような時代だからこそ生まれた”赤ん坊”なのだ。

何をどう話してもネタバレになる気がするのであえて何も書きたくない。ただハッキリと言えるのは、全くもって新しい試みであり、使い古された試みでもあるということ。他社他クリエーターの良いとこ取りと言えなくも無いが、それをゲームとしてまとめる試みは明らかに新しい。オープンワールドというジャンルをここまで逆手に取った作品を僕は知らない。知らないだけで在るのかもしれないが.....




4段階ある難易度のうち、上から2番目のノーマルでプレイしているが、それほど難しい印象はない。一番簡単なモードであれば女性子供でも楽にプレイ出来ることだろう。アクションはちょっとと思う人、MGSⅤが難しかった人も安心して遊んでみて欲しい。あの世と繋がっている赤子を胸に抱きながら旅するノーマン・リーダスを愛おしく思うことだろう。

繋がりたいけど上手く繋がれない、そんな”あなた”の為のゲームなのだから。


posted by lain at 07:08北海道 ☔ゲーム