繋がりたいけど繋がれない。繋がっているけど繋がっていない。そんなあなたの為のゲームだ『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』小島秀夫/コジマプロダクション/感想

約4年前、長らく所属していたコナミと袂を分かち、新会社を立ち上げ本作を作ることになった小島秀夫監督。様々な意味において注目を浴びることになったわけだが、まずは一ファンとして無事彼の新作が発売されたことを喜びたい気持ちでいっぱいだ。




さて、発表当初から謎が謎過ぎた『DEATH STRANDING』。発売が近付くにつれ、公式のリークによりどういう物語で、どのようなジャンルになるのかが見えて来て、そのミステリアスな魅力が剥がれ落ちてしまったかに思えてならなかったが、実際にプレイしてみるとやはり謎は謎過ぎて刺激的だった。世界規模の災害により人同士の繋がりが分断され、人々はそれぞれ数万人規模で点在する都市に引き篭もり生活をしているという世界観の中、主人公であるサムは町と町、人と人を繋ぎ合わせる配達人をやっていて、物だけでなく分断されたネットワーク通信網を拡げることもやる。やればやるほど現代の社会問題とダブって仕様がない。ネットで物を買い、情報を見て知った気になり、直接誰かと繋がることは億劫でやらず、代わりに苦労するのは配送業者という現代、DSのような世界もありえないことではない。アメリカやイギリスが、率先して周囲の手を払い除けるような時代だからこそ生まれた”赤ん坊”なのだ。

何をどう話してもネタバレになる気がするのであえて何も書きたくない。ただハッキリと言えるのは、全くもって新しい試みであり、使い古された試みでもあるということ。他社他クリエーターの良いとこ取りと言えなくも無いが、それをゲームとしてまとめる試みは明らかに新しい。オープンワールドというジャンルをここまで逆手に取った作品を僕は知らない。知らないだけで在るのかもしれないが.....




4段階ある難易度のうち、上から2番目のノーマルでプレイしているが、それほど難しい印象はない。一番簡単なモードであれば女性子供でも楽にプレイ出来ることだろう。アクションはちょっとと思う人、MGSⅤが難しかった人も安心して遊んでみて欲しい。あの世と繋がっている赤子を胸に抱きながら旅するノーマン・リーダスを愛おしく思うことだろう。

繋がりたいけど上手く繋がれない、そんな”あなた”の為のゲームなのだから。


posted by lain at 07:08北海道 ☔ゲーム

極めると娯楽が娯楽で無くなるでしょ?「高校生ぃぃeeeee!ステージゼロeスポーツ甲子園」感想

つい先達て野球の甲子園が閉幕したばかりだが、兎に角日本では高校生の頂点を決める大会に”甲子園”と付けたがる。気合と根性と陶酔で、少々の社会的問題には蓋をする常套句とも言える3文字だ。ゲーム好きとしてはeスポーツにおいて甲子園が開催されることは、決して悪いことでは無いと思うものの、いち早くeスポーツが盛んになっている地域でゲームの中毒性を危険視する声が強まっている時代に、ゲームをどんどんプレイさせて子供達の競争心を煽るのは、野球の甲子園同様に彼らの”その後”を一切考えていない大人の無責任さの現れでもあるかもしれない。






誰もがゲームしかやらない世界など正直ディストピアでしかない。ゲームに夢中で誰も生産的な仕事をしなくなり、ゲームを作るのもAIの仕事でバランスだけが売りの合成物質を食べながらゲームに疲れたら寝る。最後にはそういった社会のインフラ整備を担う人間すら居なくなって、ゲームを遊ぶ環境自体が死に絶えるかもしれない。そんな未来でもゲームだけをしていたいと本当に思えるだろうか?



しかし今はそんな極論は棚に上げておくとして、実際に一職業としてプロゲーマーが食べていけるまでの時代になって来ているのに、いつまでもゲーム好きの子供らを日陰の元に置いておくのは非常に勿体無いのも確かなことで、どうせそのうち限界を迎えるなら全力でプレイ出来る時期に腕を試させてやりたいとスペックの落ちた中年ゲーマーの一人として思ったりもした。日頃からゲームなど人生の役に立たないと言ってくる周囲の人を見返せる場を手に出来るなんてハッキリ言って羨ましい。まあ見返すどころかプロゲーマー顔負けのえげつないガチ対戦が繰り広げられていたから、ここまで極めようとしていたら楽しいより辛いことの方が多そうで少し心配でもある。殺伐としたゲームプレイばかりしていたら老けるのも早そう......





ゲームは生産的な娯楽ではない。心身と時間と金を浪費するだけと言われても反論するだけ格好悪いほどに。でもそれら全てが無駄ではないのも確かで、結局は得た何かを生きる上で役立てることが出来るかどうかでゲーム好きの人生は180度違うものになるのかもしれない。

ゲームでもなんでも休み休みやったらいいよね.....






posted by lain at 06:53北海道 ☔ゲーム

直接が間接になっても友達付き合いは面倒だったりする話

ファミコンを持っていなかった小学生時代、”お前は持っていないから話しても無駄”という友達の態度にやられながらも、遊びたくとも遊べないゲームの攻略本を買って熟読する日々を送っていたりしたものだが、あの頃とは違う意味で今も疎外感が拭えない。



その昔ゲームは”対戦”する為に誰かの家、もしくはゲームセンターに行かねばならなかった。ネット対戦などPCの環境が整っている場合だけで、しかも動きの激しいものではなくターン制のゲームが殆ど。だからどんな場合も他人と直にコミュニケーションを取る必要性があった。毎日顔を合わせている友達相手ならば気心が知れているから、なんてことはなかったものの、ゲームセンターは独りで遊びたくとも粘着質な赤の他人が対戦を要求して来るのが嫌で嫌でたまらなかった。それから時代は移り変わり”自宅”で世界中の人とゲームをやれるようになったけれど、これがまた実際に顔を合わせるのと同じくらい面倒だったりする。

何が面倒って、対戦相手もしくは共闘者が気に入らないことがあった場合、嫌がらせやボイコット、最後には回線切断も辞さないことが多いこと。顔を突き合わせていれば起きないこと(逆に直であればこそ起きるトラブルもあるけれど)起こさないことが、ネットのように間接的なものになると子供や外人さんも多いからトコトン拗れてしまったりする。最近よく遊んでいる3on3 FreeStyleなどは、毎日のように運営への報告案件が複数発生するほどの荒れ具合だ。ある意味ストリートバスケゲームらしいリアリティかもしれない(皮肉)



予め登録していたフレンドとチームを組んだり、ボイスチャットを常時使えばそんなことも少ないのかもしれないが、フレンドに気を使いながらプレイするのは正直疲れてしまうし、大音量な生活音や暴言ばかり聞こえてくるボイチャにはウンザリである。幾つかのゲームで過去にフレンドとボイチャをしながらやったこともあって、確かに楽しかった時もあった。でもどうやら自分の性分には合わなかったようである。一期一会にかける野良マッチの気軽さを捨てるだけの価値を感じない。

ただ、Xboxをメインで使っていると切なくて仕方ないこともある。フレンドとのマッチングで解除される実績が非常に多いのだ。普通に独りで遊んでいたら半分ほどしか解除出来ないゲームすら存在する。正直言ってコレが一番野良には辛い.......特段実績厨というわけでもないけれど、いつまでも散々やり込んだゲームの実績が中途半端に終わるのは、それこそ性分に合わずモヤモヤする.........




それでも利害のためにフレンド関係を利用するとかしないとか、そういうのはもうやらないだろうと思う。

リアルで人間付き合いが面倒な男は、ネットも同じく面倒くさがりな男なのである
posted by lain at 06:56北海道 ☔ゲーム