2017年06月26日

レースは抜き合いがあってなんぼ「2017 MotoGP オランダ アッセンTT」 感想

久々に本放送を逃さず見ていたら、バイクレースの旨味がぎっしり詰まった良いレースで夢中になってしまった。コーナーごとにトップが入れ替わるような激しい展開でありながら、アクシデントで勝負が決まるようなシーンがほとんど無かったのも素晴らしい。4輪ではこうは行かない。


最高峰クラスでは、勝てたレースを僅かの差で落としたペトルッチと、運も実力のうちと言わんばかりにコースとの相性の良さを見せて10度目の優勝を果たしたロッシは心から喜んでいるのに、厳しい三位争いを勝ち抜いたマルケスはあまり嬉しそうじゃなかったのが少し気になった。まだどこかシコリのある2人であるし、目の前でロッシの勝利を見るのは気持ちよく無いのかもしれない。


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見ている方からしたらザルコが勝ち急ぎ自滅したり、ポイントリーダーであるビニャーレスがずっこけた影響もあって、チャンピオンシップがいよいよ混沌としてきたことで俄然面白くなってきた。4位までが11ポイント差では全然先が読めない。もしかすると、まさかのドゥカティがこのままいってしまう可能性だって十分にある。次のザクセンブルクが終わればサマーブレイクに突入するが、ここで更に流れが変わるのか?それともやっぱりYMAHAとHONDAの勝負にもつれ込むのか?

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個人的には今年こそロッシに王者へと返り咲いて欲しいものの、誰が勝とうと面白いレースであればそれが一番だとも思う。







一時はトップを走っていながら、5位、6位と落ちていった中上くんが、ラストラップに3位にまで上がっていったことも忘れちゃならない。優勝はならなかったものの、ずるずる落ちていかないライダーになって来たことが嬉しいのだ。


二度のコーナーカットをしておきながら、降着させられたことに憤慨するようなライダーに負けなくて本当に良かったなぁ.....

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posted by lain at 07:01 | 北海道 ☔ | モータースポーツ MotoGP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年03月28日

バイクが無くとも駆けなきゃいけない俺達の明日はどっちだ?

寒い寒いと、うだうだやってるうちに、いつの間にか北海道に春が来て、今年もMotoGPが開幕した。





今年はなんと言っても最高峰クラスが熱い。

毎年最高峰クラスは面白いものの、なんだかんだでホンダとマルケスのパッケージが噛み合ってチャンピオンをもぎ取り、同学年のロッシが不完全燃焼で終わる年が続き、どうにもモヤモヤが収まらない。加えて今年のロッシは出だしが悪く、テストでも好調なチームメイト"マーベリック・ビニャーレス"に差を付けられ散々。こりゃ今年もタイトルは絶望的かなと正直思っていた。

ところが、いざ開幕してみれば、予選、本選と雨に振り回された割に、冷静なライディングで3位をゲット(ビニャーレスは1位..)悪いなりにポイントを積み重ねていけば、もしかするともう一花咲かせることが出来るのかもしれない。

いくらロッシとはいえ、40歳も目前に迫るライダーが頂点を獲るのは至難の技。なればこそ、ロッシには是が非でも金字塔を打ち立てて欲しいと、願わずにいられない。








勿論ロッシだけがMotoGPでは無い。KTMにアプリリア、スズキにドゥカティ、ヤマハにホンダ、まさかの6メーカー参戦というのは本当に先が読めなくて刺激的。ヤマハからドゥカティというロッシと同じルートを選んだロレンソ、開幕戦で先頭を軽快に走っていたのに転倒してしまったザルコ、年々安定性を増しているドゥカティとドヴィツィオーゾ、第三の日本メーカースズキ、何処で誰に火が付くか正直予想なんて出来やしない。マルケスの連覇も相当難しく、ましてやロッシのチャンプなんて.......いや、考えるのはよそうw

Moto2の中上も、なかなかに経験者らしい粘りのある走りをするようになって来たし、もしかすると来期は久しぶりに最高峰クラスで日本人が見れたりするのだろうか?中上くんには是が非でも2017年を自分の年にして欲しいものである。





全くもって他人の名誉の話でしかないのに、彼らMotoGPライダーの走りを見ていたらつい熱くなって無駄なことを考えてしまう。自分にも全てをかけて手にしたい場所があれば....と、思う節があるのだろう。

彼らほど派手じゃなくとも良い。自分に出来ること、やりたいことに夢中で取り組める生き方を目指したいと思った。








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posted by lain at 07:17 | 北海道 ☔ | モータースポーツ MotoGP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年06月27日

良い思い出になっただなんて言うには早いぞ中上貴晶!

YAMAHA、HONDA、SUZUKI、少し前の話をすればKAWASAKIだって参戦していたのに、何故か日本人ライダーが少ないMotoGP。期待の日本人ライダーと呼ばれる若者が現れては不完全燃焼のままサーキットを去ってゆくのを何度となく見守るのは本当に忍びなかった。いつの間にか日本人はもうチャンピオンになれないとさえ思うようになっていた。

そんなイメージが僕の中で出来上がったきっかけは、もしかすると加藤大治郎の死だったかもしれない。2001年に16戦11勝という堂々たる成績で250ccチャンピオンを獲得すると、翌年から最高峰クラスに参戦(グレシーニレーシングが最高峰へ戻れたのも大治郎あってのことだった) 流石に参戦初年度から勝たせて貰えるほどトップライダー達は甘くなかったが、終盤になるともう少しで表彰台という所まで顔を出すようになり、これは来季が楽しみだぞ!と誰もが感じていた。だが、彼はもう居ない。娘に"鈴鹿"(すずか)の別読みで”凜香”(りんか)と名付けるくらい鈴鹿を愛した男は、文字通りすべてを鈴鹿とレースに捧げてしまった。

それ以来、日本人ライダーの活躍は見る見る間に激減し、堅実な走りと運も味方に付け青山博一が250ccでチャンピオンになったことを除けば、一発の速さがあっても詰めが甘く競り合いに弱い若者ばかりでパッとしなかった。そんな柔な若者のイメージそのままだった富沢祥也は、加藤大治郎に来るの早過ぎ!と怒られ、あの人懐っこい笑顔でヘラヘラしていたに違い無い...




そんなこんなで、まるで呪いとしか言いようが無いほどロードレースの世界選手権から見放された日本ではあるものの、ここ数年サーキットで燻っていた中上貴晶が雨の影響もあって逃げ切り初優勝を飾ってしまったから、バイクファンはうっかり期待せずに居られなくなっている。彼も御多分に漏れず詰めの甘さがある男ではあるが、年々メンタルが逞しくなって来たことが成績云々よりも走りで感じることが多くなっていたので、けして今回のMoto2優勝はブラフでは無いと思う。

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たまたま勝ったと言われないために


と、喜びついでに苦言を呈す解説の宮城光の言葉に、僕らMotoGPファンの気持ちが集約されていた。たった1勝の為に命を懸けて走って来たんじゃないだろう?男なら目指す場所は一つだ。周囲の重圧がどうというのはどうでも良い。自分が最速でありたいかどうかをまず考え、そして、阿部典史も加藤大治郎も富沢 祥也も果たせなかった最高峰クラスのチャンピオンを獲るんだ!




日本人でもっとも最高峰クラスの頂点に近づいた男岡田忠之さんが付いているのだから、それくらいの野望を持って走らなきゃ男が廃るだろ?

でも本当に良かったな中上くんよ......

もう少しだけお互い夢を見ようじゃないか........




タグ:中上貴晶
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posted by lain at 06:59 | 北海道 ☔ | Comment(0) | モータースポーツ MotoGP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする