ボーカル脱退で潰れないバンドは多国籍企業みたいだ

ある程度長いこと音楽を聴いていると、必ずと出くわすののが『休止』『解散』『脱退』『訃報』だったりする。時折『再結成』の文字も見掛けるが、それはそれで哀しいこともあるから、とりあえず置いておこう....

初めから1人、もしくは自分以外はサポートメンバーという体制のアーティストであれば、そんな不吉な二文字とは無縁でいられるものの、まさかデュオやバンド編成は絶対聴かないなんていう人もまず居ないだろう。



つい先日、”赤い公園”のボーカルが脱退するとのニュースが流れた。ガールズバンドに興味がある人であれば、その名を知らない人はないくらいに名が売れ始めたこの時期に、それこそまさかと思った。

たしかに個人的にはデビュー当時の楽曲から比べると、最近はキャッチーで一般受けし易い曲が増え、本来の絶妙な匙加減で展開する混沌とした音作りから離れてしまったような気はしていて、正直興味を失いつつあったけれど、ボーカルの佐藤千明が「手に負えないほどのズレ」を感じていたというのは衝撃だった。




要するに楽曲は勿論、様々なことを仕切っているリーダー”津野米咲”に付いていけなくなった、そういうことなのだろうか?それでなくともバンドと言うのは衝突が起きやすい印象があるが、女性ばかりだと更に陰湿だったりするのだろうか?公式コメントを見る限りでは、誰が悪いわけでも無いようにも感じるけれど実際はどうだったのやら....我が街旭川くんだりまでツアーで来てくれたにも関わらず、ライブに行かなかったことが、今更ながら非常に悔やまれる。

ボーカルが脱退しても、成功したバンドは沢山あるが、赤い公園はどうなるのか。新たな化学変化で魅力が増してゆくのだろうか?これまでの曲をライブでどう扱うのかも気になる。






ついこの間、amazarashiのボーカル秋田ひろむがライブで意味深なMCをしていたのを思い出した。出会いと別れを示唆するコメントで、ツアーが終わればまた一つ大きくなってここに戻って来ると言っていたけれど、あれは体調不良でメンバーが次々とツアーを離れたことだけを言っていたのだろうか?まあ秋田ひろむならば、 たった1人になったとしても、歌いたい気持ちがある限りamazarashiであり続けるに違い無い。

無理に続けたところで誰も幸せにならない。休止でも解散でも脱退でもして、仕切り直すのも大事なバンド活動の一つなのでしょうね.......🎸






posted by lain at 07:21北海道 ☔音楽

変わって欲しくない人と、幸せになって欲しい人が同じ人ならば...『amazarashi Live Tour 2017「メッセージボトル」Zepp Sapporo』感想

公式的には特に触れていないが、前身のアマチュアバンドから数えれば今年でamazarashiは結成10周年のバンドで、世界にも自分にも『否』を叩きつけるような曲の数々は、気づけば幅広い世代を振り向かせるうねりとなり、自慢の反骨精神がゆらぐほど売れ始めている。

資本主義に背を向ける歌を謳って来たamazarashiにとって、それが良いことなのか悪いことなのかは意見が分かれるに違いないけれど、amazarashiの根幹である秋田ひろむが、生まれたこと生きていることを自ら肯定出来るようになって来た証拠ならば祝福してあげたいと僕は思っている。


『これは俺が愛したamazarashiじゃない』


そう感じる人は当然いるだろうし、最近の優しいamazarashiの方が好きな人だという人も大勢いることだろう。ベスト盤をひっさげての今回のツアーは、どちらかと言えば後者のファンが嬉しいツアーだった。キャッチーなタイアップ曲や希望が最後に残るようなセットリストになっていて、定番である「奇跡」「つじつま合わせに生まれた僕等」「ひろ」等の流れからの秋田ひろむの素直な気持ちが心地良い新曲「たられば」でトドメとなり、僕は人目を憚りながら泣いてしまった....





長く音楽をやっていれば、それだけ歌の数もファンの数も増えてゆく。それら全てを満足させることなど当然出来るわけもない。それこそ「出会いと別れを繰り返して」秋田ひろむとamazarashiは進むしか無い。

僕もamazarashiの進む道に少々不安は感じている1人ではあるものの、自分の気持ち云々それ以上に秋田ひろむの行く末の方に気持ちは向いている。どんな彼になろうとも、それを受け容れたいし、紡ぐ歌が骨抜きになってしまったとしても、彼には幸せになって欲しい。amazarashiがこれまでもたらした希望と絶望の数々には、それだけの価値があるはずだと僕は勝手に信じているのだ。


ツアー途中での相次ぐバンドメンバーの脱落による延期に、無用な勘ぐりをせずにいられない僕ら。amazarashiとの試練の旅はまだまだ続くだろう。

全くもって悩ましいバンドを愛してしまったものである......

395AABB4-A16F-43EB-825D-3912F73B0103.jpg








関連過去記事


posted by lain at 07:11北海道 ☔音楽

「3時間かけて来ました、amazarashiファンです」

昨日の”こどもの日”のamazarashi最高だったなぁ......

ベスト盤出たばかりだから兎に角贅沢なセットリストだったよぉ......







とか、言いたかった............

IMG_4143.JPG.JPG






今年で何度目になるか分からないけれど、夏フェス以外で北海道に来てくれたら絶対駆けつけていたamazarashiのライブ。まさかの延期の自体が起きるとは露程にも思わなかった。

いつもは独りきりで秋田ひろむと対話しているような気分で味わっていたライブを、今年は友人と見に行けることになり、2人して意気揚々とくだらない話に花を咲かせていたからあっという間の片道3時間のドライブではあったものの、流石にZeppに着いてこの張り紙を目にした時は笑うしかなかった。

延期になるなんて情報出ていただろうか?と、ネットやメールをチェックすると、丁度自宅を出る1時間くらい前に公式発表が行われており、更にはチケットを買った運営からのメールになると絶賛運転中の14:30過ぎの連絡で、そりゃ気づけないよと力が抜けた.....




出羽良彰さんと言えば、彼が居ることでamazarashiを曲の面から好きになり、歌詞にも目を向けたという人までいるくらいだから、秋田ひろむの世界を他人が受け容れるうえで重要な役割を果たしているのは間違いない人物なので、当然ライブでも欠かせなかったのでしょうけど、あまりにも急な出来事に心が追いつかず、せめてアコースティックでライブを演ってくれないか?と考えてしまうほど、物販だけが開いているガラガラのZeppを後にするのが名残惜しかった。

これが初めてのamazarashiで、しばらくライブに餓えていたという友人は何処にこの有り余ったエネルギーをぶつければ良いのか分からない様子で暫く憤っていた。延期された日程が次も都合の良い日とは限らないし、相当ガックリ来たことだろう。彼に都合の良い日程であることを祈りたい....




何はともあれ、出羽良彰さんには早くよくなって欲しいですし、公式発表とは違い、人と人との衝突が原因で延期であるとか、そういう面に出せないトラブルで無いことも、心から祈っています.......
posted by lain at 10:42北海道 ☔音楽