○m○z○r○shiとぶつけた責任者の方読んで下さい(にこり)「NakamuraEmi "NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5~Release Tour 2018~"」感想

僕には、是が非でも行く(ライブ)と決めているアーティストがいた。amazarashiのことである。

どんなに寒い時期の開催でも嬉々として開場待ちの列に並んだし、わざわざ3時間かけて来たら延期だった去年も、決してチケットの払い戻しなどする気にはならなかった。amazarashiの核である”秋田ひろむ”の歌に挑む真剣な姿勢が好きで、彼と真っ直ぐ向き合えるライブ会場の空間は、僕の中で掛け替えのないものになっていた。




ところが、今年は逢いに行かないことを選んだ。苦渋の選択だった。


”秋田ひろむが丸くなって来たから”

”他の中心メンバーが休んでいるから”

”また次も来てくれるだろうから”


理由は色々と思いつくけれど、1番の理由は”今1番観たい人がNakamuraEmiだったから”だろう。


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もぎられることの無かったチケット....南無.......




このグサリと刺さる曲を軽快に歌い上げる彼女の声を初めて聴いた日から、ずっと生で観たくて仕方なかった。amazarashiにも通ずるところのある辛辣さと自分の弱さを認める姿勢の良さと、情感豊かでパワフルなボーカルは絶対ライブで映えると確信していた。

今回のツアーは、大都市以外二人で回るツアーであったから、アコースティックなライブになるのだろうと、なんとなしに思っていたのだけど、たった二人のステージとは到底思えなかった。ギターのカワムラヒロシさんのアレンジがキレッキレだったのもあるけれど、スピーカーが割れるほどのNakamuraEmiのボーカルの力強さが凄まじいうえ、ちょいちょい彼女が違う楽器を鳴らすものだから、一曲一曲の個性がしっかり見えて、アコースティックにありがちな単調さをまるで感じなかった。



やはり確信は正しかった。amazarashiと開催日が被っていることに気づいていたら、もしかしたら今年も彼女のライブを我慢していたかもしれないし、うっかりチケットをとってしまって本当に良かった。もしNakamuraEmi側がわざとamazarashiと打つけたのなら、とんでもない策士がいたものである。出来れば別日にお願いしたい(懇願)

それはそうと、これまで自分の為に歌を書いてきたと彼女はMCで言っていたが、全然そんな風には感じず、自分のことを歌っているであろう曲も人間味があって素晴らしく、ステージ上では自分以外への配慮に溢れた態度や、何より歌えることが嬉しいと言わんばかりの抜けるような笑顔も印象的だった。到底独りよがりなアーティストには出来ないライブで間違いない。



彼女は自分も含めた”誰か”の人生を歌にするのが上手く、直接的な手触りを大事にしたい人でもある。だからNakamuraEmiを好きになる層は同年代か年長者が多い。





でも、本当はもっと若い子にこそ聴いて欲しいような気がした。それこそ「大人の言うことを聞け」を聴けよと言いたい。そうすればもっと大きい会場でも演れることだろう。ただ逆に小さい会場で二人キリでお客と向き合ったからこその仕上がりだったのもあるから、大きな会場だから良い公演になるとは一概には言えない。とりあえず広い層に彼女の歌が届いて欲しいと心底思ったのは確かだ。


amazarashiとは似て非なるアイロニーな世界で待っている。NakamuraEmiと云う歌う女が。

後は君次第だ。






NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5~Release Tour 2018~
6/3 札幌cubegarden セットリスト

1.Don't

2.大人の言うことを聞け

3.かかってこいよ

4.N

5.スケボーマン

6.ヒマワリが咲く予定

7.波を待つのさ

8.星なんて言わず

9.新聞

10.メジャーデビュー

11.教室

12.モチベーション

13.YAMABIKO


アンコール

14.女子達




バンド編成のツアー日程

2018.6.22(金)@福岡DRUM Be-1

2018.6.23(土)@高松DIME

2018.6.27(水)@EX THEATER

2018.6.30(土)@大阪BIG CAT

2018.7.1(日)@名古屋CLUB QUATTRO

posted by lain at 07:00北海道 ☔音楽

大好きな男達の、大好きな季節が蘇る「RETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.2」the pillows/札幌PENNY LANE 24

pillowsのライブに行かなくなって数年が経っていたところに、彼らが古いアルバムの全曲再現ツアーを始めたことを知った。


『RETURN TO THIRD MOVEMENT!』と名付けられたそのツアーは、タイトルにある通りpillowsにとって第3期にあたるアルバムに焦点を当てたものになっており、彼らにハマったばかりの頃「Please Mr. Lostman」「LITTLE BUSTERS」「RUNNERS HIGH」「HAPPY BIVOUAC」を集中的に聴いていたこともあって、ツアーの話にも大喜びで飛びついた。

ただし、気づいた時は既にVol.2.....ちゃんと小まめに動向をチェックしろよ俺.....




Please Mr. Lostman」「ONE LIFE」「ハイブリッド レインボウ」のような代表曲だけでなく、「SUICIDE DIVING」や「Black Sheep」まで聴けてしまうライブなんて、もうこの先絶対無いのではなかろうか?ライブを逃して、これほど嘆いてしまうのは久しぶりだった。Vol.2に参加した後だからこそ尚更そう思うのだろう。

控えめに言っても最高の夜だった。19年前の大好きなアルバム2枚を全曲、しかも最高の熱量でpillowsはやってくれた。お互いに年老いて、疲れを長々引き摺る身体になってしまったというのに、そんなこともまるで感じさせず、若々しい曲に引っ張られるかのように躍動し、今の彼らだからこその完成度に観客も大いに盛り上がった。

どの曲も大好きだから、ついつい口ずさんでしまったわけだが、「RUNNERS HIGH」を大声で歌った瞬間は本当に気持ちが良かった。帰宅中の車内でも絶叫くらいの勢いで歌い続けてしまっていた。そうだ、久々にカラオケに行こう。そうだそうしよう。






しかし何度でも云うけれども良いライブだった。今回のステージをそのまま円盤にしても良いのでは?と思えるくらいに。MC(両アルバムにまつわる話が最高に面白かった)もそうだし、会場全体のムードも最高で、アンコールで歌った「ガラテア」も新しいpillowsを感じさせる良い曲だったものだから、なんの躊躇もなくガラテアが入ったCDを注文している自分がいて笑える。

avexを出たのも良い決断だったに違いない。これからも会社に左右されず、作りたい物を作りたい時に作りたいだけ作り「お前ら聴いてくか?」と言わんばかりにライブを演ってくれたら良いなと思った。



60歳まではいけるよね?シンちゃんも真鍋さんも.....w





セットリスト

 1.Sad Sad Kiddie
 2.White Ash
 3.インスタント ミュージック
 4.Juliet
 5.NO SELF CONTROL
 6.Midnight Down
 7.Bran-new lovesong
 8.Borderline Case
 9.Wake Up, Frenzy!
 10.確かめに行こう
 11.Paper Triangle
 12.RUNNERS HIGH
 13.HAPPY BIVOUAC
 14.Crazy Sunshine
 15.Advice
 16.カーニバル
 17.Our love and peace
 18.Back seat dog
 19.Kim deal
 20.Funny Bunny
 21.RUSH
 22.LAST DINOSAUR
 23.Beautiful morning with you

アンコール1
 24.ガラテア
 25.Nightmare

アンコール2
 26.パーフェクト・アイデア


posted by lain at 06:51北海道 ☔音楽

生きる理由がamazarashiで何が悪い「地方都市のメメント・モリ」amazarashi/感想

なんでもDL配信で済ますようになってから、物理的なパッケージでニューアルバムを迷わず買っているアーティストはamazarashiだけになったかもしれない。いや、迷わずということはないか。近年のamazarashiはシングルでもアルバムでも何パターンか用意されているから少々迷いはある。

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今回は”365日詩集ダイアリー”と題した分厚い冊子と、まさかの今年のツアーファイナルの映像が入ったDVDディスクが付きのを選んだわけだが、ここまで充実していて5000円の切る価格(Amazonならば4千円も下回る)だというから驚いた。今年の10月に開催した公演の模様を最早アルバムの特典として付けるだなんて前代未聞(俺が知らないだけかもしれない)ではなかろうか?通常のライブDVDと比べても遜色ないもので、まだ記憶に新しいうちに今年の公演を振り返ることが出来て最高に幸せな時間となった。

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この余白を埋めたいが勿体なくて....


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秋田ひろむの背中は雄弁だ





肝心なアルバムの内容にしても、ご新規・古参共に満足出来るようなバランスの良い物になっているような気がした。聴いてくれる人のいない売れない歌手から、誰かの人生を狂わせてしまうくらいの歌手となり、無闇に尖るだけじゃ駄目だとファンへの責任みたいなものを感じているような、秋田ひろむの人間味が伺える曲が多かったように思う。

売れだしてからキャッチーなだけの曲がアルバムに並ぶことが増えたけれど、タイアップ曲が数曲入っている割に全体像としての”絵”が頭に浮かぶアルバムに仕上がっているし、この曲達を聴けるならばと来年のツアーもお客さんが大勢集まるだろう。支払い指定のファミマが地元に無いから先行は諦めたが、一般発売は絶対逃せないなと僕も思った。




ちなみに、今回のお気に入りは、勿論今年のライブで痺れた「たられば」だと言いたいところだけど、「ハルキオンザロード」「悲しみ一つも残さないで」「バケモノ」「リタ」の流れがたまらない。センチサイドの秋田ひろむ大好きだから、本作はかなり俺得だと思う。



あぁ.....会場ですすり泣くファンの声が今にも聴こえて来そうだ.....

6月までは意地でも生きねば。

amazarashiは生きる理由に値する。
posted by lain at 07:09北海道 ☔音楽