個人的には今年最初で最後のライブになるかもしれない...「amazarashi Online Live 末法独唱 雨天決行」感想

出張帰りで疲れていたのもあるけれど、久しぶりにボーッと配信終了の画面を眺めていた。所詮オンライン配信ライブであると云うのに、時間の流れを忘れるほど満足していたようである。




まずロケーションが驚きだ。40年近く前に開園した実際の霊園に鎮座する仏像(2016年に作られたらしい)へプロジェクションマッピングしているのだから。素人目にも宗教的なアレはクリア出来ているのか気になってしまうわけだが、その大仏は丘の風景に頭を突き出していると云う奇抜さであることや、設置している霊園がモアイ像を大量に飾るような思想の持ち主であることを鑑みると、このライブの実現には必然めいたものを感じないでもない。

スクリーンショット 2020-12-12 21.16.21.png



兎に角今年はコロナコロナで、神様仏様に物申したいくらいの年であり、大仏像は脆弱な我々が向き合うのにこれ以上ない相手なのかもしれない。失った大事な季節を連想させる「夏を待っていました」を皮切りに、終わらないはずのものが終わっていた2020年の全てを物言わぬ仏と共に歌い尽くそうとしているような秋田ひろむは、仏の代弁者のようで、そのまた逆の挑戦者のようでもあり、これまで何度も聴いて来たはずの彼の曲さえも、初めて聴くような感覚に陥る仕上がりに感じられた。大仏へのプロジェクションマッピングも素晴らしく、雨を投影させれば大仏が泣いているかのようだったし、崩れ落ちた後、再構築するような表現も良く出来ていた。不幸中の幸いと云うか、コロナ禍であればこその完成度なのだろう。

スクリーンショット 2020-12-12 19.33.59.jpeg

スクリーンショット 2020-12-12 20.00.28.png

スクリーンショット 2020-12-13 7.32.35.png

もう規制規制によるお金の問題を通り越して、ただただ彼に逢いたい気持ちでいっぱいだから、1秒でも早くこんな世の中が収束して欲しい......そんな想いが後から後から溢れ出し、気付けばこの一年を噛み締めながら泣いていた.....




泥臭くても良い。格好悪くても良い。逃げ続けることだって楽じゃないと、ほんの僅かでもマシな今日を手にしようと生きるならそれで良い。後ろ向きな自分も込みで人生だ。相反する自分を抱えてもがき苦しむのが人生だ。

いつか終わる一生のうち、こんな年があったことを、無駄にしない人生にしよう。

amazarashiのお陰で今だけはそう言える自分が居るから不思議である...





セットリスト

1.夏を待っていました
2.未来になれなかったあの夜に
3.あんたへ
4.さよならごっこ
5.光、再考
6.季節は次々死んでいく
7.無題
8.積み木
9.ワンルーム叙事詩
10.拒否オロジー
11.とどめを刺して
12.クリスマス
13.曇天
14.令和二年
15.馬鹿騒ぎはもう終わり
16.夕立旅立ち
17.真っ白な世界
18.スターライト





新体感ライブ CONNECT https://shintaikan.live/detail/100740
posted by lain at 04:46北海道 ☔音楽

推しが武道館行っても死ななかった俺達『amazarashi LIVE TOUR 2019 「未来になれなかった全ての夜に」』BD/感想

♪さよならごっこ〜なれたぁ〜もんさ〜


寝ているのに口遊んでいるなんてこと、ないだろうか?

いや、実際声に出してはいないと思うのだけど、同じフレーズが反響するように頭の中を駆け巡る朝だったのだ。




先週わざわざ遠くのコンビニまで支払いを済ませて来たせいもあるのか、最近暇さえあればamazarashiを聴いていた僕は、昨日連休の心の余裕もあって見るのを忘れていた(この時点でありえない)2019年のライブBDの存在を放置出来なくなりプレイヤーにディスクを投入。去年のツアーを思い出しながら、誰に言われたわけでもなく、ごく自然に秋田ひろむと一緒に歌い続けていた。

amazarashiを好きになって、もうかれこれ10年近くなる。彼らもとうとうホールツアーが実現するというのだから、より一層長い10年に思えてならない。未だアニメをよく見る人以外には、認知度が低いのではないかと思うものの、それこそ某アイドル追っ掛けアニメのような武道館に言ったら死んでも良いだなんて言えない存在にはなった。どれだけの人がamazarashiを心の支えに生きているかしれないだろう。

IMG_2728.jpeg


この世界は絶えず変化している。”秋田ひろむ”も勿論そうだ。満たされないばかりだったのに、満たされつつあるのを実感している彼を歌から感じてしまう。それは決して悪いことでは無いし、表現力が豊になった分で相殺されているから、変わらずステージの真剣勝負は続いている。これまで自分が当事者だった彼が、今まさに当事者である人へ”俺もそうだった”と語りかけるかのような温かみが増しただけの話なのだ。上から目線でもなく、時に寄り添い、時に突き放すかのように紡がれる物語はまだまだ続きがありそうである。

IMG_2731.jpeg



これまでの10年、これからの10年。

きっと同じ物にはならないだろう。

物語は始まったばかりだ。




posted by lain at 07:00北海道 ☔音楽

ハイハイ この指止〜まれ〜♪ 「Live tour『PLACE 2019』Sound Schedule|09.28(土)|札幌 BESSIE HALL」/感想

改めて言うことでもないが、自分は本当に意気地が無い。昔から失敗を恐れ”挑戦”ということをして来なかった。お陰様で小学生の頃は授業で習う跳び箱や鉄棒の逆上がりは勿論のこと、友達から野球に誘われても直ぐに戦力外通知を受け取ったものだった。

そんな自分が少し変わって来たのは高校に入ってから。家が貧乏なのに私立へ入った負い目を感じ、奨学金を受け取れるよう成績を維持しようと、それまでロクにやって来なかった勉強を少しはするようになって、やればやっただけ成果が出るものだと知ったことが転機になったように思う。就職してからは更に”やれば出来る”ことを実感した。これまで自分を器用と思ったことは無かったが、気が付けば周囲に器用と錯覚される程度には頼りになる人間になっていた。どんな人間でも粘り強くやっていれば身に付くことの一つや二つあるようだ。



そんな昔話がSound Scheduleとどう結びつくのか?と言われそうだが、ほんの数年前までライブに怖くて行けない人だったと言えば「あぁ」と思って貰えるかもしれない。お洒落に疎いくせに昔から人目が気になって気になって仕方ないところがあって、対人恐怖症かよというほど人前に出ると緊張で失敗しかしなかった。去年も仕事で大勢の前でデモンストレーションをしなければならない時、致命的な失敗を犯し未だに思い出しては凹んでいる....兎に角、ライブ会場など以ての外だったのだ。でも、それでも諦められない相手が居た。安藤裕子さんである。



役者としても活動する彼女の表現力にぞっこんだった僕は、2009年のベスト盤発売に合わせたツアーに意を決して参加することにした。その時はまだ独りは怖くて友人を巻き込んでしまったものの、翌年からはソロでも逢いたいアーティストに逢いに行くようになった。他人からしたら馬鹿馬鹿しいかもしれないが、自分にとっては大きな扉を開ける思いだった。そしてまたもベスト盤が後押しになり、ようやくSound Scheduleにも逢いに行く気持ちが固まって今回の参加となったわけであります(一度チケットだけ取って行かなかった前科があります....)




初めてSound Scheduleというバンドを意識した曲がこれだった。実際それなりに売れ、その後のシングルもそれなりに売れた。ところが僕がライブを怖がっているうちに解散してしまったのだ。これは本当に心残りだったから、その後の再結成と大石くんのソロ大成功のお陰で、こうして20周年の節目のツアーを北海道で目にすることが出来たことを心底嬉しく思う。彼らが上陸する度盛り上げてきた熱心なファンの方々にも感謝o┐ペコリ 

しっかし女性客は多かった。男女比は3:7くらいだったろうか?年齢層は幅広く流石自分と同年代の男たちのバンドだとは思ったけれど、アウェー感は拭い去れなかった。会場内でも若くはない(失言)女性二人がノリノリで僕の居場所を後ろへと徐々に追いやり勘弁して欲しかった。まあ、早いうちから、まるで何かのアトラクションかのように客を煽り倒してくるし、お笑い要素も仕込んでくるので、我を失い周囲のことなど御構い無しではしゃいでしまうのも無理はない。個人的には面食らってそこら辺は楽しみ切れなかったが、熱心なファンたちにとっては最高の夜になったことだろう。僕は縄跳びの輪に上手く入れずとも、大好きな曲達を生で聴けただけで十分幸せだったしね。

にしても大石昌良くんの喉管理は素晴らしい。冒頭から終盤まで全くスタミナの落ちを感じさせなかった。昔より今の方が若く見えるし、仕事を仕事と感じない瞬間があるほど、今が充実しているのだろう。ちょいちょいベースの沖くんにちょっかいを出して腐女子に燃料を投下したり、アンコールの”幼なじみ”の冒頭のギターの入りでメンバーの不意を突こうとする大石くんの悪戯っ子な顔は忘れられそうにない。





Sound Scheduleの音楽をこのまま埋もれさせたくないという気持ちが、自分だけのものでは無かったことが実感出来る良い夜だった。もうこの先これ以上は望めないほどのセットリストだから、行ける人、行きたい人は行った方が良い。腐れ縁の友達に逢いに行くみたいに。



ただ、川原さんは喋り始めると長いから気をつけろ(真顔







セットリスト

 1.IQ兄弟

 2.世直しブッダ

 3.グッドタイムコミュニケーション

 4.さらばピニャコラーダ

 5.運命の人へ

 6.フリーハンド

 7.わけあり

 8.燃やせ煩悩

 9.花火

 10.太陽の国

 11.シチューが飲みたくなる唄

 12.アンサー

 13.タイムマシーン

 14.言葉以上に

 15.君という花

 16.コンパス

 17.ピーターパン・シンドローム

 18.今ココにあるもの


アンコール

 19.幼なじみ

 20.スペシャルナンバー

 21.同じ空の下で




公式HP https://soundschedule.net

posted by lain at 11:26北海道 ☔音楽