個人的には今年最初で最後のライブになるかもしれない...「amazarashi Online Live 末法独唱 雨天決行」感想

出張帰りで疲れていたのもあるけれど、久しぶりにボーッと配信終了の画面を眺めていた。所詮オンライン配信ライブであると云うのに、時間の流れを忘れるほど満足していたようである。




まずロケーションが驚きだ。40年近く前に開園した実際の霊園に鎮座する仏像(2016年に作られたらしい)へプロジェクションマッピングしているのだから。素人目にも宗教的なアレはクリア出来ているのか気になってしまうわけだが、その大仏は丘の風景に頭を突き出していると云う奇抜さであることや、設置している霊園がモアイ像を大量に飾るような思想の持ち主であることを鑑みると、このライブの実現には必然めいたものを感じないでもない。

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兎に角今年はコロナコロナで、神様仏様に物申したいくらいの年であり、大仏像は脆弱な我々が向き合うのにこれ以上ない相手なのかもしれない。失った大事な季節を連想させる「夏を待っていました」を皮切りに、終わらないはずのものが終わっていた2020年の全てを物言わぬ仏と共に歌い尽くそうとしているような秋田ひろむは、仏の代弁者のようで、そのまた逆の挑戦者のようでもあり、これまで何度も聴いて来たはずの彼の曲さえも、初めて聴くような感覚に陥る仕上がりに感じられた。大仏へのプロジェクションマッピングも素晴らしく、雨を投影させれば大仏が泣いているかのようだったし、崩れ落ちた後、再構築するような表現も良く出来ていた。不幸中の幸いと云うか、コロナ禍であればこその完成度なのだろう。

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もう規制規制によるお金の問題を通り越して、ただただ彼に逢いたい気持ちでいっぱいだから、1秒でも早くこんな世の中が収束して欲しい......そんな想いが後から後から溢れ出し、気付けばこの一年を噛み締めながら泣いていた.....




泥臭くても良い。格好悪くても良い。逃げ続けることだって楽じゃないと、ほんの僅かでもマシな今日を手にしようと生きるならそれで良い。後ろ向きな自分も込みで人生だ。相反する自分を抱えてもがき苦しむのが人生だ。

いつか終わる一生のうち、こんな年があったことを、無駄にしない人生にしよう。

amazarashiのお陰で今だけはそう言える自分が居るから不思議である...





セットリスト

1.夏を待っていました
2.未来になれなかったあの夜に
3.あんたへ
4.さよならごっこ
5.光、再考
6.季節は次々死んでいく
7.無題
8.積み木
9.ワンルーム叙事詩
10.拒否オロジー
11.とどめを刺して
12.クリスマス
13.曇天
14.令和二年
15.馬鹿騒ぎはもう終わり
16.夕立旅立ち
17.真っ白な世界
18.スターライト





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