金にならない贅沢がここにある「ラスト・バレー・レストーラー: 修復は俺たちに任せろ!(原題: Rust Valley Restorers )」Netflix/感想

運転免許を取ったのは高校生の時。交通の便が良いとは言い切れない場所に住んでいるため、就職を考えるとどうしても取らねばならなかった。免許を持つまでは、お金の面でも安全の面でも、車など乗らない方が良いと思っていたし、今でもそう出来た方が良いと思わなくも無いが、車の利便性や運転する面白さも少なからず知ってしまい、おいそれと手放せなくなっている。


これまで2台の車に乗ってきた。父が就職祝いに買ってくれた中古のハッチバック車を数年と、SUZUKIの軽を新車で買い15年以上経つ。そろそろあちこちガタがきて3台目の車が必要なのだが、踏ん切りが付かず今夏車検を延長してしまった。あと2年で少しでも貯蓄したいところだが、どうなることやら....





車は高い。宝石や服なども贅沢をすればキリが無いものの、レアなものでなくとも新車で100万はする。消費増税もあるけれど、手が出しやすかった軽の価格そのものが需要に合わせて上昇したのも貧乏人にとって痛手だ。中古車を買うという選択肢もあるが、直ぐにあちこち壊れてくることは1台目で経験済みなので遠慮したい。遊ぶためではなく、その殆どを通勤に使っている場合くらい、消費税を負けてくれたら良いのになぁ.....などと、泣き言も言いたくなるというもの。


そもそも車が贅沢という発想だが、どのレベルの車を指して言っているのか?フェラーリとSUZUKIのアルトなら、贅沢の差は明らかに思えてならないが、この番組に登場する車の数々は、はたして贅沢か否か?





別の仕事をしながら何百台もののガラクタレトロな車を買い漁って来たカナダのおっさんが、息子や友人を巻き込んでレストアショップをオープンするものの、商売下手でザル勘定のくせに売る相手を選び過ぎて売り上げが上がらず四苦八苦するというドキュメンタリーっぽい番組なのだが、あまりにもショップオーナーと周囲の人達のキャラが立っている点や、最後のちょっぴり切ないオチも含め、出来過ぎ感があるからドキュメンタリー風のドラマのように見えなくも無い。ただ、この際そんな瑣末な話はどうでも良いことだった。整理整頓がなってない場所でボロボロの格好のおっさん達が、同じくボロボロの姿の車をピカピカにレストアし直していく様子だけで十二分に満足出来るフィルムだからだ。

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元がどんな車だったのか正直見たことがないのだから分からない。でもこの番組で生まれ変わって戻っていく車はどれもこれも格好良かった。効率化の果てに生まれたものなど美しいはずがない!と言わんばかりに。手間隙をかける様子を見せられた効果なのだろうか?まるで自分の好みの車でもないのに、理屈に抜きで良く見えてしまうから困る。”ちゃらんぽらん”なおっさん達が愛情込めて直した結果、売りたくなくなるというのも分かる話だ....

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お客さんが皆良い顔で車を迎える。やはりアメリカやカナダは日本とは一味違う車文化を持つ国だ。




これが車でなくとも、物を直すというのは見ていて気持ちが良い。金儲けを考えず、このおっさん達のような仕事を出来たら幸せななことだろう。だがしかし、世間はそんなことを許さない。社会と関わって生きるなら金を考えずにいるのは不可能だ。

よってこの番組に出てくる車は贅沢品で間違い無い。それも一際悩ましい贅沢品で決まり(はぁと)

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いい加減でガサツなエイブリー。憎めない良いキャラだったw




次はどんな車を買おうかしら?......