此処まで車を愛し酷使する番組も珍しい......「ハイパードライブ」Netflix/感想

近頃事ある毎にレース関連の番組を観ていたせいか、Netflixが気を効かせてオススメのトップにこの番組を持って来ていた。






世界各地から集まったドリフト自慢が頂点を争うという番組だったわけだが、開いた口が塞がらないレベルのコースの数々と、キャラクター・国籍・性別(日本人は居るがオネェは居なかった)豊かなドライバー達、そして主役であるマシンの調和が絶妙で大変よく出来ていた。「車でチャレンジするSASUKEみたい」などと思ったものである。

少々車の運転に自信がある者なら絶対”自分もやりたい”と感じるであろうコースレイアウト(倒すとペナルティを受けるポールが並んだ狭い場所でのJターンや、大きなシーソーの上で10秒間バランスを取る等)は、予選が進む間に何度も様相を変え、難易度上昇に伴い車はボロボロになって行くし、ドライバー達の真剣さも増していって全く飽きが来なかった。ランボルギーニが必死にJターン決めようとしてボロボロになって行く光景なんて此処でしかお目にかかれないことだろう。

SASUKEと表現したが本当に貧乏性の人間にとって心臓に悪いチャレンジになっており、コーナーに配置された装置にドリフトしながら車のテールを打つけるのは当たり前だし、水が張られたエリアでは狭く限られた浅瀬のルートを手探りで走らねばならず、コースオフしたり勢いよく突入したせいでエンジンに水が入りリタイアなんてのもざら。物凄い量の水を放水するエリアでは、その水の量に車が耐えかねてフロントガラスが割れてしまうアクシデントまで起きた。日本での”普通”なら放送事故でしかないことを、アメリカは感動的な内容にすり替え押し通せてしまうのが凄いの一言。何度も警察に暴走行為で捕まったことがある人間ですら話題作りに利用してしまうとか控えめに言ってイかれている(褒め言葉)




車の性能差や、国籍によるガチさで決まってしまいそうになるところもあったけれど、それだけではない物が沢山詰まった酷くアメリカらしい番組。ツッコミ度高めな辺りも含め良いと思った。

ドリフトなんてチャラい連中のお遊びだろうという人の気持ちも分かるが、1級品のお遊びは3級品の真剣さに勝るのもまた真理なのである。

同じ馬鹿なら楽しんだもの勝ちとはよく言ったものだ。