ロシア生まれの永遠の17歳「TETRIS® EFFECT」水口哲也/エンハンス/PS4/感想

まだ始まらない自分のGWと他人のGWを比べつつ、ほぼ唯一の休みである日曜日に珍しくPS4のソフトを買った。




前々から欲しかったのが、ここに来て若干値下がりしていたことと、ストレス解消のテンションも相俟って躊躇いなくポチったわけだが、自分だけでなく多くの人がテトリスというタイトルを前にすると「今更?」と感じるところが少なからずあるのではないだろうか?テトリスと言えば落ち物パズルゲームの金字塔(これまで日本で発売されたハードのほぼ全てで発売されている)だが、発売されたのは今から35年ほど前の骨董品。テトリス後に様々な派生作品が作られた今、何処にそんな優位性があるというのか?そう思って当然なのだ。では何故お前は買った?....

理由は単純に水口哲也さんを信じているからとしか言えない。彼の作る空間の気持ち良さに裏切られたことは無く、その彼があえてテトリスをやるというなら断然興味が湧いて然るべきだった。自分はパズルゲームが昔から上手くは無いが、テトリスだけはPC98で暫く遊んでいた時期があり、思い入れがあったというのもあるかもしれない。

で、実際遊んでどうだったかと言えば、正直目から鱗で落ちるレベルで瑞々しいプレイ感が楽しかった。一定のラインを消して進めるオーソドックスなJourney Modeはじっくりと音と光でステージ毎の世界観を堪能することが出来たし、様々なお題(3分間のスコアアタックであるとか、ランダムでハプニングが起き続けるモード等)をクリアしていくEffect Modesでは、まだこんなにテトリスには余地が残されていたのだと実感することが出来て飽きることなく遊べてしまった。下手だから全然クリア出来なかったにも関わらずである....




未だに右回転と左回転すら使いこなせず、ブロックを一気に落とすも位置がズレているなんて茶飯事過ぎるけれど、水口さんの作り上げた空間の中ではそんな失敗にイライラする気持ちも持続せず、プレイ後にはなんとも言えない満足感が残るのが良い。VRの方が世界観にどっぷり浸かれると思うけれど、ヘッドホンを装着していればVR無しでも相当テトリスによる癒しを味わえるはずだ。

長年シリーズが続いたり派生作品が増え続ける中、各社独自性を出そうと考え複雑化していくゲームの世界。時々こうしてシンプルなゲームに立ち返るのは大事なことなんだなと本心で思った。


誰しも”やり込み”という名の作業がやりたくてゲームを始めたわけではなかったはずである。

いつの間にか終わっていた


それこそ本当の意味で面白いゲームなのではないだろうか?