俺得な愛と哀で御馳走様様だった「ラブ、デス&ロボット(LOVE DEATH + ROBOTS)」Netflix/感想

僕は昔からロボットが出てくるようなSF短編アニメが大好きだった。

それこそ北久保弘之さんと森本晃司さんが多くの腕利きクリエーターとしのぎを削った「ロボットカーニバル」や、そこにも参加していた大友克洋さんの「迷宮物語」「MEMORIES」、マトリックスの短編オムニバスアニメ「アニマトリックス」まで枚挙に遑がない。そりゃあ本作も素通りすることなど出来るわけがなかった。




全18話の短編オムニバス形式のアニメで、それぞれ尺の長さや映像の作りもまちまち。ロボットが絡む(ロボットが出て来ない短編もある)こと以外自由に作っているのが印象的だった。実写と見紛う3DCGもあれば普通に2Dアニメもあるし、実写を絡めたCG作品もあってストーリーも多彩。人類が滅んだ跡を探索するロボット達の珍道中、農場をエイリアンから守るためガラクタ同然のロボットに乗って戦う連中の話、まさかのヨーグルトが意思を持ち世界を征服してしまう回まである。本当に飽きる暇が無い18編だった。


IMG_0796.jpeg
ロボット.gif
IMG_0785.jpeg
IMG_0789.jpeg



特に気に入ったのは8話目の”グッド・ハンティング”。妖怪ハンターである父親が退治した狐の妖怪の子供と親しくなり、移り変わる社会の中で力を失ってしまった狐の娘の誇りを取り戻す手助けをする青年の話で、善悪を揺さぶるスチームパンクっぶりが非常に哀愁たっぷりに描かれており最高にクールだった(クールて言いたかっただけ) 

妖怪と人間の交流話で小野不由美さんの屍鬼が脳裏をよぎった。本来相容れないはずの存在が惹かれ合うシチュエーションはやはり鉄板だと思う。

IMG_0787.jpeg





短い時間で完結させなければならない作品というのは、ダイレクトにテーマが込められているのが良いところ。童話みたいに皮肉の利いた教訓がガンガン刺さってくる。前置きが長い作品は、後半ガツンとやられる楽しみもあるが、秀逸な短編だと一瞬が永遠に感じられるほどの奥行きを感じられ、その先を夢想する楽しみは無限に広がる。そして言うまでもなくラブデスロボットは秀逸な作品だ。エログロもあるが、年齢性別問わずSF好きに見て欲しい短編シリーズだと思った。