自らシリーズ化にトドメを刺した映画として後世まで語られそうな予感「アサシン クリード(映画)」感想

当初、不安感すら覚える暖冬だったため


「本当に寒くなるのかな?」


などと40年も寒い地域で生きて来た身でありながら考えてしまったものの、新年を迎えてからは、しっかり二桁冷え込んで骨身にしみる季節の厳しさを思い出した。やっぱり此処は北海道だ。




1日寒空の下、太陽も浴びることなく仕事をしていると、人間は本当に鬱々としてくる。”自分は何をしているのだろう?”と虚無感ばかり押し寄せて、缶コーヒーや車の暖房一つで泣けてくる。家まで辿り着いた時の安堵感は計り知れない。だから早く帰れた時など、無駄と分かっているモノに現を抜かしてしまったりするとかしないとか....






本当に出来心だった。連日18時台に帰れたことがよほど嬉しかったに違いない。他にも観たいのに観れていない作品が沢山あるというのに、評判が微妙だと分かっていてコレを選んでしまったのだから。

元々アサシン クリードは大好きで(やり込んだのはエツィオの三部作まで。最近は....)風光明媚な異国の古き時代を、一人のアサシンとして縦横無尽に堪能した。少々操作に難を感じる時もあったけれど、現代と過去を繋ぐアニムスという装置とエデンの果実に振り回される人々のドラマが本当に楽しかった。

だから実写映画版もなんだかんだ言っても素通り出来なかったわけだが、正直言って冒頭の10分ほどで飽き始め、暖かい室内が眠気を誘って仕方なかった。お金も手間も凄くかかっているのは伝わって来たし、アサシンクリードの肝であるパルクール部分が存分に味わえるアクションシーンは良く出来ていた。にも関わらず、鑑賞意欲を削いで来るのである。

父親に母を殺され、大人になった自分は自分で人を殺し死刑囚へと成り下がり、お前はもう死んだことになっているから、お前のDNAに残っている”記憶”を取り出す実験に協力しろと言われる辺りや、過去と現在が入り混じる場面構成など、ゲーム版を意識したものにはなっているが、現代の主人公の状況はわかり易いのに、アニムス内の主役の立ち位置がイマイチ頭に入って来ず、無駄に派手なアニムス装置を映してばかりで、夢を見るかのように先祖の記憶を追体験する没入感がまるでない。それならそれでゲームとは別物だと振り切っていれば楽しめるのだが、下手に寄せているせいで欠点にしか感じられなかった。映画的ゲームを映画にするというのは、国産車を海外向けに弄って輸出し、それを更に国内に輸入するくらい野暮なことなのかもしれない。




決して全てが無駄な映画化だったとは思わないが、15分近くあるエンドールがトドメを刺してくれるというのは、流石アサシンだね....とは思った............

そんな長い映画他にある?