大泉ほどBARが似合わない男は居ない「探偵はBARにいる2 ~ススキノ大交差点~」大泉洋(主演)/感想

先々週に引き続き、先週も連休だった僕は、相も変わらず休みの有意義な過ごし方など全く分かっておらず、だらだらゲームをしていたかと思えば、YouTubeのなすがままに任せて”大泉洋”関連の動画を見続けた挙句、大した見たくもないのに「探偵はBARにいる2」を最後まで見てしまう(本当は1作目を見ようと思ったのだが、Amazonプライムでは何故か2しか無料ではなかったから)という暴挙に出ていた。




暴挙とは言え、まあ普通に観れる映画ではあった。大泉扮する探偵の友人だったゲイバーのホステスが殺され、その死の理由を調べているうちに大物二世議員の存在が浮上し、ヤクザから一般市民の有志まで巻き込んだ大騒動に発展してゆくという本筋もそうだが、兎に角人間関係が浪花節で分かり易いのが良いところだろう。他にも二世議員が抱える原発問題や、真犯人の殺しの理由の生々しさなどは、個人的にとても良いなと思ったが、根本的な部分に問題が有り過ぎてモヤモヤしてしまった。率直に言って大泉洋にハードボイルドは務まらないと思うのである.....

彼の持ち味であるコミカルさは、本作でも確かに活きているのだが、友人を殺されたのち尻軽女と来る日も来る日もセックスをしている描写があったり、常連客っぽい風情でBARにいる姿も滑稽過ぎて全然格好良くないのに、面白い風にも撮っていないのが凄く中途半端で引っかかった。基本的に大泉洋という男は中途半端に格好良いというか、格好良くあろうとするところがあるわけで、それを格好良いものとして撮ってはならないんじゃないかと思うのだ。

原作ありきの映画ではあるので、主人公のキャラをそれほど大きく変えられないのはあるかもしれないが、中途半端に生々しい大泉より、もっとコミカルさに特化した彼を僕は観たかった(大泉よりマイペースな松田龍平の方が面白かった)。「トリック」の堤幸彦さんのような演出でこそ、大泉は活きるに違いない。そもそもの人選ミスだろう。今年の冬に公開予定である「こんな夜更けにバナナかよ」の方が彼にぴったりな映画じゃなかろうか?






なんというか、僕の中のハードボルドは偏っていて、打海文三さんの作品に心酔しているから、コミカル過ぎるハードボイルドという存在を認められないのはあるような気がする。東直巳さんがどれほどの作家なのかも、読んだことがないので分からないが、少なくとも僕の心に刺さる作家さんではないのだろう。

どうせなら打海文三さんの作品を映像化して欲しいなどと思ってしまうが、どうせあの独特の空気感は映像に出来ないだろうし、やっぱしないで欲しいとも思った。



なんでも良いけど大物になったなぁ大泉よ........