僕は昔から“エッチ”な漫画が好きだった。
たまたま学校帰りに道端で見つけた漫画雑誌で、婦警さんが強盗犯にあられもない格好をさせられていた(のちに“八神ひろき”さんの「2人におまかせ!」だったことに気づく)のを読んでしまったのを皮切りに、週刊誌のエッチな漫画や、子供向け漫画のエッチなシーンを当然のように通り、中学生になった頃にはエロ本というエロ本を読むようになっていた。
そうこうしているうちに高校になると、男がただ性欲を満たす作品ではなくフェティシズムを求め出していた。姉の影響でハマった“森園みるく”さんのインモラルな世界観や、“柏木ハルコ”さんの女性ならではな性表現の仕方に夢中になったものだった。わざわざ言うのも憚られるが、あれから性欲は減退した。エッチな漫画を毎日のように求めていたのが嘘みたいに、どうしようもなくムラムラするようなことも減り、そんじゃそこらのネタでは“ちんぽ”は立ち上がらない。
でも、ゴトウユキコさんの漫画ほどのネタになると、僕のちんぽも黙っていない。羞恥と本能がローションまみれになりながらも、それを冷静に見つめているような独特のエロ描写がたまらなくツボに入るのだ。今回読んだ「夫のちんぽが入らない」でも、原作付きであるのを感じさせないくらいゴトウユキコさんの持ち味が出ていた。もしかしなくとも原作者の”こだま“さんと相性ぴったりなのではなかろうか?あとがきで繰り広げられた“ちんぽ”合戦も微笑ましい限りだった。
寝る前にゴトウユキコさんの「夫のちんぽが入らない」を読んでいたのだが、本編の面白さもさることながら、原作者である“こだま”さんとゴトウユキコさんの手紙交換という形のあとがきで“ちんぽ”を連呼し合う様子が最高に笑えてしまったw pic.twitter.com/xdF5SVYqJM
— はづき (@i_lain_i) 2018年9月23日
田舎出身の女性が、ずけずけと自分の領分に入り込む男を好きになり、男女の関係に及ぶようになるも、何かが邪魔するかのように”ちんぽ”が入らないというタイトル通りの話なのだが、笑いとエロと切実な悩みのバランスが絶妙で、エロをちゃんと描いた純愛物といった雰囲気が実に良い。純愛物というのは案外濡れ場をスルーしたり、綺麗なセックスシーンにしたがるものだが、これくらい泥臭い方が子供の教育に良いような気すらした。
そもそも子供向けは潔癖すぎて教育によくない。根性があればなんとかなったり、頑張れば夢が叶ったり、具体的な根拠が一切ないサクセスストーリーが多過ぎる。もっと必要なこと、そして避けられない事実こそ子供には提示すべきだ。そしてそのために何が必要なのかまでやらないと無責任でしかない。それでなくとも自分の至らない面を他人に転嫁する人が増えている昨今、死刑にして欲しかったとか、誰でも良かったとか、はた迷惑でしかない理由で周囲を害するニュースで溢れている。もうちょっと本当のことを子供に届けた方が、将来何者にもなれない凡人になっても、それを受け入れられる強さが身につくのではなかろうか?
ちんぽの話から一気に説教臭くなったが、言いたいのは”ゴトウユキコ”さんと”こだま”さんのちんぽは最高だというだけである。
ちんぽが有る人も無い人も是非読んでみて欲しいものだ📖
ゴトウユキコTwitter https://twitter.com/gotouyukiko
こだまTwitter https://twitter.com/eshi_ko