仕事以上に人へ気を使うことで草臥れた一日が終わり、ぼんやりTwitterを眺めていたら懐かしい名前が飛び込んできた。漫画家”黒岩よしひろ”の名である。
何故か手元に残しておきたくなる作品だった
正直熱心なファンでもなく、すっかり忘れていた。「鬼神童子ZENKI」が月刊での連載だったこともあって(当時ジャンプの月刊はたまにしか読んでいなかった)、自然と彼の漫画を読まなくなり、不思議ハンターも段ボール箱の奥底に仕舞い込んでいた
今読むと非常に苦しい設定だし、不思議ハンターと名乗るのも非常にダサい。孔雀王のようなバケモノ退治物の流行が伸び切った時期の作品だから、独自の色を出すのも大変だったに違いない。
何処と無く特撮物を匂わせる装い(表紙だけ描き込みに力が入ってる)の脳筋主人公と、そのお守役で健康的な可愛さの妹とのコンビが、なんだか分からないけど好きで、ちょいちょいお色気があったのも嬉しかった。最近はアダルト向けや表紙の段階でアウトだろと言いたくなるような漫画を描いていたようで、絵柄はだいぶ変わっているものの、趣味全開の大味な作りは相変わらずで意外と楽しめた。
久々に見かけた名前が訃報を知らせるものだったのは残念だが、同窓会気分で新旧作品を読めたのは良かったかもしれない。
このご時世に頑張っていたベテランが還暦も迎えず亡くなるのは寂しい限り。お疲れさまでした...
黒岩よしひろTwitter https://twitter.com/kuroiwa_yoshi