30周年でこれほど公式が動かないのは怒りを通り越して哀しい...「機動警察パトレイバー アーリーデイズ(旧OVA)」スタジオディーン(制作)/押井守(監督)

もう4月も25日である。

GWはまだかまだかと落ち着かなかったり、この春入社した多くの人たちが初の給料を手にしちゃう時期であろう。



初任給と云えば、自分は何に使っただろうか?普通に漫画の大人買いやゲームソフトを買っただけだったかもしれない。思い出になるような物や、今までの感謝を込めて両親に何か買ってあげるようなこともした覚えがない。

薄情で面白味に欠ける男である。



それはそうと、今から30年前の今日、初任給を手にパトレイバーのOVAを買いに走った人はどれだけいたのか?

ネットで見る限りでは初動で7000(VHSとLD込みで)は売れたそうな。流石OVAでヒットしてスポンサーがつきTVに殴り込みをかけた作品だけはある。





リアルな戦争を持ち込んだのがガンダムなら、ロボットを日常に持ち込んだのはパトレイバーだった。

汎用人間型作業機械”レイバー”が旧来型の建設機械にとって代わり、レイバーが増えればレイバーを使った犯罪も増え警察もレイバーを配備して事に当たっているという世界観だったわけだが、普通に町工場でレイバーの部品を作っていそうな雰囲気作りが周到で、レイバー犯罪を犯す人のほとんどがしょーもない理由だったり、そもそも取り締まる側である警察の連中の気も緩みっぱなしなのが無責任で最高に楽しい話であった。

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OPの実写寄りのイラスト。地味に好き。

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押井案が通っていたら、このデザインのレイバーに野明たちは乗っていたのだろう。これはこれでオレ好きだけどw

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着任するも肝心のレイバーが届かず草刈りをしているのがなんとも滑稽で面白かった。

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メガネが光る紳士幹泰には近づいてはいけない....


警察車両であるレイバーの街における運用の仕方の描写であるとか、レイバーを制御するOSの存在も新鮮で、陽気な連中のせいで雑破に見えるドラマを細部まで練り上げた設定がガッチリ支えていたように思う。基本的にはギャグだが、物事の本質を捉えた知的さと大胆さが絶妙にミックスされており、OVA版やTVシリーズは押井守氏の悪癖(褒め言葉)が良い具合に作用してバランスが良かった。個人的には2作目の劇場版は大好物だが、押井節が炸裂しているから苦手な人も少なくないだろう。

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キレたら強い野明

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本番で当たらない銃の名手”太田”

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イングラムかっこいいよねやっぱ。

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ただあっという間に壊れてしまふ....FRP装甲だしね.....


数年前には実写映画、一昨年は機動警察パトレイバーREBOOTという短編が作られた。だからこの30周年の節目に、新しいパトレイバーの話が聞こえて来ないのはちょっぴり寂しい 。等身大のレイバーを作ってしまうくらいの熱量が残っている作品であるし、今だから作れるパトレイバーという物がきっとあるはずなのだ。

それに、またこの人達とも逢いたいよ.....

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「とりあえず期待しないで待ってれば?新作」