日本に南極ブーム来るかも((ワクワク))「宇宙よりも遠い場所」いしづかあつこ(監督)/マッドハウス/感想

僕は旅行に行かない。

休みが取れない、旅費がない、一緒に行く相手がいない、など、何かと思いつくけれど、一番の理由はどうせ出掛けても脚の疲れと帰宅後の自宅の居心地の良さを実感するだけだから行っても無駄だと考えてしまうからかもしれない。

ただし、国内のしかも限られた場所(東京、函館、札幌、その他道内の田舎)や、韓国に短期間行ったことがあるだけの人間の価値観なので、世界各国に在る、途方に暮れそうなスケールの大自然や人工物、そして馴染みの無い建築様式に包まれた街並みを目の当たりにしたら、あっさり覆る可能性はある。ライブなど直接会場に行かなくともDVDで観れれば良いと思っていた僕が、今では会場で無ければあの空気感は得られないと確信しているのと同じように。




まあそんな僕だから、南極を目指すことになる本作の女の子達のことも、当初は物好きな連中だなぁとは思っていたものの、何も成し得ず高校生活を終えたくないと”小淵沢 報瀬”の夢に喰いついた玉木マリと仲間達の後先考えない真っ直ぐな行動を見守っているうちに、そんな邪推は消えていって、南極に至るまでの出来事全てが愛おしかった。何度泣いたかしれない。終盤の泣かそうとしている回だけでなく、なんでもない素朴なやり取りだけでも泣かされた。「こんな女子高生いそう」と本当に思った。本作を観た現在、もう半端な百合や青春物なんて味気なく感じることだろう。

花田十輝(シリーズ構成・脚本)さん、吉松孝博(キャラデザ)さん、藤澤慶昌(音楽)さん、いしづかあつこ(監督)さん、そして素晴らしい声優陣と関わった全ての人にありがとうと言いたい

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コンビニも無ければネットでゲーム対戦も出来ない。今目の前にある物のほとんどが南極では役立たずになる。わざわざそんな場所まで大きな波に揺られ胃袋の中身をリセットしながら行くだなんて、やっぱりゾッとしない話だが、引き篭もってオタク活動に従事しているだけでは感じられない”生きている”という感覚は存分に味わえるだろうなと思った。


でも、やっぱ、独りじゃ行けないよね。

旅は道連れ世は情け...か...🐧