こう言う番組が作れない国“日本”「汚れた真実(原題: Dirty Money)」Netflix/ドキュメンタリー/感想

僕らは何かしらの事件・事故・犯罪のニュースをTVやネットで毎日のように聞かされる。よほどの覚悟で遮断しない限り。



しかし、それらのうんざりするニュースの続報は、僕らではない“誰か”にとってどうでも良くなった途端見掛けなくなる。


視聴率を取れないから

余所にもっと面白い炎上があるから

圧力がかかったから

理由は様々だろうが最後まで報道する気が無いのは同じだ。



特に海外の不祥事は、その物量ゆえにあっという間に消えてゆく。実際これを観るまでフォルクスワーゲンの捏造のことなど僕の頭からも消えていた。







フォルクスワーゲンと言えばトヨタやGMと並ぶ車メーカーだ。モーターレースでも活躍し、その性能は申し分ない。

ところが、彼らが売りにして来たクリーンディーゼル車の排気ガスが全然クリーンで無いことが2015年に発覚し、輸出相手国の基準値をクリア出来るよう組織ぐるみでソフトウェアに細工をしていたことまで分かり、完全にその威光は失墜するだろうと思われたが、今現在トヨタの販売台数を2年連続で上回る勢いだから不思議だ。

この番組では、法の下で口を開く人も含め、様々な証言者からVWの行ったイカサマの実状や隠蔽に至るまで掘り下げられているため、尚更VWの好調さの理由が分からなくなった。これだけの不祥事が起きた後だから逆に信用できると考えているのだろうか?それとも他の会社もやっていた(他のドイツメーカーの車も軒並みソフトウェアによる操作が行われていたことが調査で分かっている)のだからVWは悪い会社じゃないと判断したのだろうか?

僕などは、これだけのものを見せつけられればフォルクスワーゲンなど乗る気にならないし、日本のメーカーも似たようなことをやっているのではないか?と勘繰ってしまうというのに。






それほど前の事件ではない事柄をここまでまとめたドキュメンタリーは日本であまり見かけない。せいぜい東日本大震災関連くらいだ。このドキュメンタリーで排ガスの検査を行った会社の人が、公表するにしても慎重に行わなければ簡単に自分たちは潰されると思ったと語っていたが、日本でも僕らの知らないところで真実を握り潰す輩が大勢居るから日の目をみないだけかもしれない。でなければ、もっと日本でもこういった番組が作られても良いはずだ。ひっそりと深夜や早朝に流すのではなくゴールデンタイムを使う位の勢いで。

TVもネットもスポンサーあっての物だから、難しい話なのは分かっている。やはりNetflixのような広告に頼らない媒体でしか真実には近付けないのかもしれない。


勿論これが真実の全てではないのだけれど....







「汚れた真実」はNetflixにて全6シリーズ配信中(宣伝)

違法な貸付や製薬会社の闇やトランプ大統領の話までがっつりやっているようで楽しみである。