凄いと普通の狭間で「GODZILLA 怪獣惑星」ポリゴン・ピクチュアズ/Netflix/感想

琥珀に閉じ込められた蚊から恐竜のDNAを取り出し、クローン技術によって彼らを蘇らせたテーマパークを舞台にしたパニックムービー「ジュラシックパーク」。その新シリーズの2作目が今年劇場公開となるが、何故ここまで人類は恐竜に惹かれるのだろう?バカでかいから?骨以外に確たる証拠の無い未知の生物だから?それとも...



我らがゴジラは、見た目で分かるように某有名な恐竜をモチーフにして作られた架空の生き物で、どんな攻撃にも耐え得る強靭な身体はまさしく最強の恐竜そのものである。昨年は久しぶりに劇場でも大暴れしたゴジラだが、今度はアニメの世界を焼き払うというから見ないわけにいかなかった。



巨大生物「怪獣」の出現と、その怪獣をも駆逐する究極の存在「ゴジラ」。半世紀にわたる怪獣との戦争の末、人類は敗走を重ね、ついに地球脱出を計画。そして2048年、中央政府管理下の人工知能による選別を受けた人間だけが恒星間移民船・アラトラム号で11.9光年の彼方にある「くじら座タウ星e」を目指し旅立った。しかし、20年かけてたどり着いたタウ星eの地球との環境条件差は、予測値を遥かに上回り、人類が生存可能な環境と呼べるものではなかった。

移民船に乗る一人の青年・ハルオ。4歳の時に目の前でゴジラに両親を殺され、20年の間、地球に戻りゴジラを倒すことだけを考え続けていた。移民の可能性を閉ざされ、生存環境も劣悪となった船内でハルオを中心とした「地球帰還派」は主流となり、危険な長距離亜空間航行を決断し地球を目指す。

だが、帰還した地球は、既に二万年の歳月が経過し、地上はゴジラを頂点とした生態系による未知の世界となっていた。

果たして人類は地球を取り戻せるのか。そして、ハルオの運命は―――。


公式サイトINTRO/STORYより




またしてもNetflixである。まだ公開中の劇場があるにも関わらずあっという間のネット配信だった。Netflixの利用者としては嬉しい限りだが、よほど熱心な映画ファンでも無ければ、公開から2ヶ月足らずでお茶の間で観れてしまうことには愚痴の一つも言いたくなるかもしれない。

そんな野暮な話は置いておくとして、実際どうなのよ?という話だが、凄いんだけど普通の娯楽映画だったというのが正直な感想かもしれない。冒頭の5分が終わりタイトルコール後の語りが少々長く、TVシリーズならそこをじっくりやるべきところがすっぽり抜け落ち、主人公達が離れてから2万年が経過してしまった地球の状況描写もかなり足早だった。後は兎に角勢いに任せて絶体絶命の窮地を乗り切るシーンが続くだけなので、悪い意味でハリウッド的な映画の作り方だなと思った。

ただ、要所のカメラアングルや間の取り方は流石に上手く、円熟期を迎えつつあるポリゴン・ピクチュアズの技術力がいかに高い位置にあるかが感じられる作品でもあった。3Dポリゴンは作画のムラっ気などほとんど無いから、キャラの演技付けや演出の上手い人がいれば大概なんとかなってしまうんじゃなかろうか?

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ゴジラは恐ろしいほど美しい。ちゃんとゴジラ映画していた



ゴジラの劇場版アニメが発表されたとき、宮野真守が主役と聞いて嫌な予感はしたものの、蓋を開けてみればいつもの乙女ゲーっぽいアニメでの甘ったる声は封印していて、復讐心を抑えられずに周囲を巻き込んでゴジラへ挑む男を頑張って演じていたように感じた。やっぱり宮野には甘ったるい役より”独りよがり”とか”狂気”がよく似合う。何故女子達にはそれが分からないのか?......

数多の怪獣に襲われ、故郷を失った異星人を受け入れ、極め付けのゴジラに追い出されてしまった人類が、ジリ貧になって帰還すると、もっと状況が悪化していたという設定はベタだが面白い。GW辺りに公開される予定の2作目では更にベタな展開が待ち受けていそうだ。作り手としては、より一層手が抜けないアニメになることだろう。内容がシンプルであればあるほど些細な穴でぶち壊しになってしまうものである。


本当に良く出来た娯楽映画なのは間違いない。ただ、もうそんじゃそこらの出来では観客が満足出来ないほど、ポリゴン・ピクチュアズはこれまでの作品で自社のハードルを上げてしまった。この手の手法で彼らを超える存在が生まれる前に、自分で自分の殻を破ってもらいたいものだ。






追伸、シドニアを完結まで映像化して下さい....待ってます.......後生ですから.......