ブルマは俺の嫁

朝から同僚と険悪なムードになっていた金曜日、ようやく昼休みかと気が緩んだところに”鶴ひろみ”さんの訃報が流れて来て、一瞬誰のことだか分からなかった.....



正直に告白すれば、彼女の名前をちゃんと覚えていなかった。それに加え「アンパンマンの”ドキンちゃん”を演じていた」と言われても、最近観ていないから咄嗟に声を思い出すことすら出来なかったのである。

しかし、”ブルマ”の名を見た瞬間しっかり声が脳内で再生された。

「そうだ、あの声だ」と....






恥ずかしながら、僕は亀仙人並みにブルマを”そういう”目で見ていた。作中でお色気担当として活躍していたのもあるが、エンディングのブルマの絵が大好きだったのだ。まさかのベジータと結婚しようが、今だに彼女は俺の嫁であると言いたい。

原作より先にアニメでドラゴンボールに触れていた身としては、鶴ひろみさんの声がブルマに合っていたのかどうかなど疑う余地もなかった。鶴ひろみさん込みでブルマだったのである。ガサツそうに見えて実は繊細で、柔らかなエロスも感じさせ、いざとなったら懐の広さを発揮するようなキャラに自然とフィットする声だったように思う。





声の仕事を生業にする方は、不特定多数に声を知られるため、こういった訃報の際は大勢に悔やまれて当然ではあるものの、鶴ひろみさんのように多くの関係者から悔やまれる方は本当の意味で愛されていたのではないだろうか?突然の発作にも対応し、ハザードを点けて車を道路横に停めるという気配りにも人間性を感じなんとも言えなかった。

もう青二プロダクションの訃報は見たくない。本心でそう思った.....