血染めの主婦とドM刑事の共感の果ての果て「The Sinner -記憶を埋める女-」Netflix/海外ドラマ/感想

今週の日曜は、皆シン・ゴジラに夢中だった。あれだけの製作陣とキャストで見どころ満載であれば当然ではあるだろう。

勿論僕も東京の夜を焼き払うゴジラの美しさをツイッターで布教していた。



でも、内心ちょっと、シン・ゴジラ放送直前まで見ていたドラマの続きが気になっていたりもした...







平穏な毎日と引き換えに育児や夫や姑に少々草臥れていても、何処にでも居そうな女性の主人公なのだが、子供を連れ訪れたビーチで初対面のはずの男を滅多刺しにして殺してしまう。家族の平穏をぶち壊し、自分でも説明できない事態を招いてしまったことに苦悩する彼女は、わけもわからないまま殺した事実だけを抱いて刑に服くそうとする。

しかし、1人の刑事がそれに待ったをかける。こんな普通の主婦がわけもなく人を殺すはずがないだろうというのだ。同僚にも呆れられつつも、粘り強く捜査を進めるうちに見えて来たものとは?.......みたいな話で、全体としてはオーソドックスな内容なのだけど、演出面や主人公を取り巻く人物配置が実に上手く、それ以上の何かがこの狂気を生んだのだと感じられる良いドラマだった。

主演女優の記憶を封じ込めてしまうほどのトラウマを抱えた女性の演じ方も素晴らしかったし、彼女を助けようとする刑事が、妻子持ちのくせに実はマゾで、安らぎを女王様に求めている辺りの生々しさも面白かった。それこそ彼が主人公に肩入れする理由が痛いほど伝わってきた。


短いエピソード数で無駄に引き延ばす気がない構成も好印象であったし、事件は解決しても自身の幸福には遠いマゾ刑事を主役にした続編が見たいと思った。



あのままフェードアウトさせるには、あまりに忍びない.........



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