成功に失敗は付き物だけど、口に◯門は付き物じゃない....「ムカデ人間」トム・シックス(監督)/感想

いつもの「早く帰れたら映画を見る」というマイルールを適用し、さあ一体何をみよう?と考えたところ....

そういや今日はお腹が痛かったなと思いつき、何故か「ムカデ人間」を観てしまった。

どういう脈略があるのか?は、あまり言いたくない....







五年以上前かな?シャマラン監督の「デビル」を観るため札幌まで出掛けた時の話なのだけど、ちょうど予告が流れていて、「羊たちの沈黙」の”ハンニバル・レクター”「SAW」の”ジグソウ”に続くカリスマが現れた!的な煽りに声は出さずに爆笑したというのがムカデ人間との出逢いだった。そんな笑撃的な出逢いをしたくせに、すっかりいつか観よう観ようで観ていなかったのである。

内容は予告編を見て貰えば一目瞭然だとは思うけれど、複数の動物の口と◯門を結合させる実験に取り憑かれた博士と被害者御一行という開いた口が塞がらない(被害者達は塞がってる)類の超超B級映画で、ある意味涙無しに語れない作品である...

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イかれた博士に
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説明され
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はい
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この表情
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自他共に認める変態博士(CV若本規夫)は
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とうとう実験を成功させ
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被験者の苦しみも我介さず
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大喜びし
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このムカつくポーズで撮影会





冒頭道端に車を停めた怪しげな男が、連結された三匹の犬の写真を愛おしそうに眺めているシーンからして既にヤバかったのだけど、その直後博士の家にたまたま辿り着いてしまった(楽しい夜を過ごそうとしていたら山道で迷い車がパンクというベタさが可笑しかった)女性2人の下手な演技や、見た目だけなら雰囲気たっぷりの博士の一挙手一投足の独特な味わいの前に、僕の豊麗線は気の休まる暇もなく屈した。

また最後に追加された日本人ヤクザっぽい男”カツロー”が最高にキレキレで、彼のお陰でこの作品は成立したのだと思った。結合させられた女性2人と”カツロー”を側から見ている分には滑稽で笑える絵面なのだけど、終盤カツローが博士に投げ掛けた言葉と、己の尊厳を守る為にやった行為を目にした今となっては、実際にこんな実験させられたら自分はどうするのだろう?と考えずにいられないし、ただの一発ネタで終わるはずだった作品が2、3と作られた本当の理由が、カツローの残した物にあるように思えてならない。

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惨めな自分に泣いた時
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犬のように新聞を咥えてこいと言われた時
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とうとうあれが出てしまい、自分の後ろにいる女性に心底謝った時....







シャム双生児の分離手術ばかりをして来た男が、今度は結合手術に取り憑かれるというコンセプトで無ければまずお客は喰いつかなかったに違いないが、蓋を開けてみれば意外な所から殴りかかられ面白かった。

この映画を見て自分もムカデ人間を作りたくなったという男が主役の2作目や、囚人500人を繋げてしまうという3作目のプロットもバカパクで気になる。


次は夕飯時を避けて観ようかな......