2017年04月12日

冬アニメを振り返るふりをして......

進学だ!入社だ!と騒がしい4月も最早半ばに差し掛かり、当然のようにレコーダーへ録画されているアニメにも”新”がずらずらと付いていた。

だがしかし、勿論僕は新しい春アニメなどチェック出来ていない(えっへん)




また似たり寄ったりなアニメがちらほら見える春アニメ、この中からどれだけ僕らに意外性を与えてくれるのか?ちょっと意地の悪い興味は今季も尽きそうにない。正直、体力や時間の制限を鑑みると、つまらないアニメばかりの方が助かる。あっさり切ってしまえるから。


よく1話の出来で見続けるのを止める決断を下すのは愚かな行為だと口にする人がいる。確かに、狙った趣向であったり、作り手自体のエンジンのかかり方が遅かったりで、尻上がりに面白くなる作品はある。しょぼい3DCGや間の悪い演出が逆にウケた前期の「けものフレンズ」などはそれが顕著で、普通ならユートピアでしかない”ゆるふわ系”萌えキャラを主役にしていながら、その後ろでうずまくディストピア感が回を追うごとに視聴者の心をじわじわ侵食して行き、気づけばどの冬アニメより話題の中心になっていた。

はっきり言って僕は1話で切っていた。質の悪いCG、もっさりした展開、擬人化など、色々と僕の中の地雷を踏んで居たからだ。しかし数話進むと違う一面が見えて来ると知り、結局最後まで見ることになったのだが、キャラの可愛さやディストピア感は楽しめたものの、やはりもっさりした3DCGの予定調和では感動など出来なかった。手描き、もしくは手描きに見えるアニメが好きなんだなとつくづく思った。

都市部で草臥れている社畜や、低ポリゴンな和ゲーに慣れ親しんだ人、現実を直視したくない若者などには、感情表現の薄い3Dモデリングや重いセリフを吐かない癒しの表現がツボにハマるのも理解出来るけれど、僕には「鬼平」や「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-」のような原点回帰の題材や手法を用いた作品の方が今時新しいように感じてならなかったし、落語心中ほどの真剣さで作られた作品を差し置いて、神アニメだの覇権アニメだのと口にする「けものフレンズ」ファンには辟易した。そもそも毛色が違う作品同士で優劣を決めることがナンセンスで仕方ない。肉も野菜もデザートも、何故バランスよく食べられないのだろう?.......




そんなこんなで前期は切りに切って、最終的には10本前後しか残らなかった。しかし....

安定の続編勢の中でも守りに入らず攻め抜いた「この素晴らしい世界に祝福を!2」

BLに興味が無い人まで楽しませたオノ・ナツメさん原作の「ACCA13区監察課」

ゲスい考えに捕らわれ傷つく少年少女+成人女がヒリヒリする「クズの本懐」

ブランクも感じさせない熱の入れようだった「青の祓魔師 京都不浄王篇」

押掛女房ではなく推掛ドラゴン達が可愛い「小林さんちのメイドラゴン」

中年のツボというツボを押しまくった「亜人ちゃんは語りたい」

幼女の中身は神をも恐れないゲスい男の「幼女戦記」

....などなど、少ないながらも濃い時間が楽しめたように思う。



一旦終了した「3月のライオン」や「クラシカロイド」も存分に楽しんだし、薄々は分かっていても、いざとなると辛くて視聴者が鬱で嫌だと眉間に皺を寄せた「鉄血のオルフェンズ」だって個人的には味わい深かった。

緩い世界から、きつい世界まで、面白いラインナップだったとつくづく思うのと同時に、予算が多ければ作り手のやりたい事が出来て、それらが視聴者に理解されるわけではなく、様々な理由が重なって今この瞬間必要とされている作品がウケるのだと思い知らされた。

ありきたりな事と、ありきたりじゃない事が絶妙なバランスで成り立った「けものフレンズ」は、この先のアニメにどんな影響を残して行くのか?少々不安な気がする春である。

もう一度同じことをやれと言われても無理だろうし、真似ても上手くいかないだろうから......





(´-`).。oO前期のアニメを作り手が楽しそうという基準で選んだわりに、けものフレンズが入ってなかったのは僕の目が節穴だったんだろう....






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posted by lain at 07:15 | 北海道 ☔ | アニメ TVシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする