2017年03月19日

仕事以外不器用な”おっさん”達のごつごつした神の手が俺は愛おしい

二日前、大勢が三連休直前の浮かれた夜を過ごすなか、珍しく僕はテレビを見ていた。

各分野で優れた技術を持つ日本の職人達が1台のバンに乗り込み海外で修理のお仕事をするという番組だ。


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残念ながら恋には発展しない暑苦しいワゴンだったが、職人同士のプライドが相乗効果を生み、かなり良い絆が最後には形成されていたような気がした。

家具でもトロッコでも元の良さを活かしつつ生まれ変わらせる人や、これぞ職人と言わんばかりのドライバー1本で車のエンジンの不調を聴き分け修理する人、他にも左官屋・木工職人・エンジニアまで多岐に渡る人材が自慢の腕を披露しているのを見ていると、自分も何か作りたくなって仕方なかった。「壊れたら直す」「無い物は作る」そんな当たり前のことを失いつつある日本において、物を大事にする人間の心を最前線で護っているのが職人なのかもしれない。

日本は彼らのような人達を大事にするべきだろう。何もかもオートメーションで大量生産し、壊れれば捨てて新しい物を買うという発想は、資金や資源があるうちは良いものの、それだっていつ何時枯渇するか分からない時代だ。現在だけじゃなく未来の子供達のためにも、機械だけに頼らない知恵や技術を残していきたいものである。








途中で父親を喪い帰国する方が出ると、続けて体調不良や仕事で離脱する職人まで出て、どんどん辛く寂しい旅になっていったけれど、それこそ何もかも犠牲にして独り仕事に打ち込む職人の生の姿を見ているようで感慨深かった。守備範囲外の時計台の修理を執念で直していたことにも頭が下がる。

職人ワゴンが訪れた2箇所の土地セルビアの小学校で、ボロボロになった教室を職人達が綺麗にした時、子供達の顔がぱぁっと明るくなったのも忘れられない。テレビだから現地民への仕込みも沢山ある中で、あそこだけは本当のリアクションを見れた瞬間だった。

テレビが面白く無い時代に、テレビも悪く無いなって思えたことが嬉しい。

テレ東のテレビ職人もやるじゃないか。
posted by lain at 09:15 | 北海道 ☔ | TVその他  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする