2016年12月04日

知らぬ間に歌を届けてくれたひと

 この曲良い曲だなぁ〜♪

 一体どんな人が歌ってるんだろう?


 楽器に詳しい、自分も演奏している、そういう方は兎も角、大抵の人はラジオやネットから流れる歌を聴いて、真っ先に考えるのは歌っている人のことだと思う。そしてその人の歌をもっと深く知ろうとして初めて作詞家や作曲家の存在に気付くのだろう。

 会社の後輩にこういう子が居る。ガンダムは物凄く好きだが、監督である富野由悠季やスタッフ・スタジオ・声優・アニソン歌手、その全てに興味が無いという子だ。僕などは一つ作品を好きになると、最低でも同監督の他の作品も全て観たくなるし、良いアニメを作る会社のアニメも率先してチェックするし、あぁこの声に踏まれたい.....とさえ思える声に出逢えたなら絶対その声優の名前を忘れない。アニソンで好きになったアーティストだって星の数ほどいる僕と、会社の後輩のような子と、どちらが多数派なのかは考えるまでもなく後者なのだろうけど、せめて監督の名前くらい覚えても損は無いと思うのだ。

 どんな創作物も勝手に出来上がる訳では無い。誰かが手間暇をかけて0から1にしている。歌手も同じだ。自分一人の力でのし上がったなんていう人はまずいない。今じゃ個人が良いPCと良いソフトを持ち合わせているため、ネット上では有名という自称アーティストも多いが、やはり一人で作っている人の曲より複数の人からサポートを受けている人の曲の方が仕上がりが良く、ぽっと出の人たちは光の速さで飽きられ忘れ去られてしまう。

 セルフプロデュースが当たり前のように行われる今の時代、もしかしなくとも音楽プロデューサーなんていらねーよ!と、口にする人も少なからずいるのだろうけど、たまたま耳にして好きになった曲を調べると同じ作曲家やプロデューサーだったなら、僕は運命を感じずにいられない。自転車の事故で二年以上眠り続け、先月の30日に亡くなったという朝本浩文さんも、気づけばそこにいるような、不思議な存在だった。

 多くの人は、UAの楽曲で朝本さんの存在を意識するようになったに違いないが、僕はオタクらしく機動戦艦ナデシコのOPでハマった松澤由実の実質的なアーティストデビューシングルで朝本さんのことも気になるようになり、UAは勿論玲葉奈の歌も聴くようになった。ただ、特定のアーティストを長い期間プロデュースするようなことが少なかったのと、作曲より編曲が多かったため誰をどのようにプロデュースしているのか把握仕切れていなかった。だから亡くなったというニュース後ネットで朝本さんが手掛けた楽曲を調べてかなり驚かされた。あのメガヒット曲が?あのアーティストも?大好きだけど歌詞カードも見ず聴くだけになっていた曲・曲・曲に朝本浩文の名前があり、知らず知らずのうちに朝本さんの曲を好きになっていたことを知って更に別れが辛くなっていった.....








 ファンだなんて大口を叩けるほど、朝本さんのことを僕は知らない。

 でも、彼が関わる曲が好きだったことだけは身体が知っている。

 それで十分なんだろうと思った。

 ありがとうございました...









タグ:朝本浩文
posted by lain at 09:52 | 北海道 ☔ | 日記 訃報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする