ジェットさんよぉ。カボチャのないハロウィン なんてのは、ハロウィンとは言わねぇんじゃねぇか?「カウボーイビバップ 天国の扉」渡辺信一郎(監督)/感想

 ハロウィンが一体何を祀るイベントなのかは全く知らないけれど、格好良いとはどういうことかはよく知ってる。つもり。





 ハロウィン間近の火星の街でテロが起きる。当局はバイオテロの可能性をほのめかし、謎多きテロの首謀者に賞金をかける。いつもの面々はいつも通り協調性の欠片も無いまま犯人を追い求め、最後には.....という分かり易い話だったわけだけど、こうして改めて観て見ると、それでなくとも綺麗だったTVシリーズ以上によく動く作画が迫力満点で見応えがある。菅野よう子さんのサントラもよりパワフルだ。なのに、何故か、物足りなさというか、違和感を拭えない自分がいる。


 綺麗に終わったTVシリーズ後の後付けエピソードだからだろうか?「ブレイン・スクラッチ」や最後の殴り込みを見た後だと、少しお行儀が良過ぎてパンチに欠けるような気は確かにする。終盤のエピソードに収まるよう作った話だから、笑いよりシリアスがメインで、まるで押井守作品のような風情だったのも気にはなった。寂しさ全開で終わるTVシリーズだからこそ、劇場版ではもっと明るい彼らを僕は観たかったのかもしれない。


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ほんの少ししか使われないシーンの一つ一つが絵になる



 ビックショット、三人の老人、ネイティブアメリカンの占い師、何もかもが酷く懐かしい。またこんな連中と宇宙を旅してみたいもんだ。それにして、果たしてカウボーイビバップの舞台である2070年代までハロウィンというイベントは生き残っているのだろうか?出来ることなら、100年先の人々にカウボーイビバップが届くと良いなと思う。サブタイトルの由来になった「Knockin' on Heaven's Door」を歌ったボブディランは間違いなく100年先まで届きそうではあるけれど....





 アディオス、カウボーイ.....

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