2016年03月05日

Are you 賞?

昨日、2014年12月14日〜2015年12月15日までに公開された映画作品を対象とした”日本アカデミー賞”が発表された。







非常に無難な判り易い賞レースだった。当たり障りの無い人情を切り取った普通の映画ばかりである。

最多の賞を獲得した「海街diary」は女性が実に好みそうであるし、「海難1890」は、世界相手に自信を取り戻したい年配の日本人の心を擽る内容だろう。他の作品にも古き良き日本や、判り易い構成の映画ばかりが目に付く。

今やお年寄りと女性がお金を落とす時代であるから、当然の結果である言えばそれまでだが、どの作品の詳細を見ても、この映画は是非観たい!と、思える作品が少ないのは個人的に寂しい。唯一”おっ!?”と思ったのは「百円の恋」くらいだった。







冴えない女がボクシングを通して生き方を模索して行くと言う内容が実に魅かれる。格好つけたり、綺麗事を並べるセンチな映画より、切実な想いを抱いていても、それをどうすりゃ良いのか分からなくて、とりあえず前に進んでみたら全身ズタボロで汗水垂らしながら足掻き続けるような泥臭い映画が僕は好きだ。会社や利益等のしがらみが無い人達から賞を貰っている"塚本晋也"監督の「野火」が一切選ばれていないのも理解出来ない。

あとアニメーション好きとしては、海外の実写とアニメを一緒くたにしているのは納得がいかない。「ベイマックス」やマイナーだが芸術性の高い外国のアニメーションの居場所を作るべきだろう。外国映画にこんな扱いをしているくせに、海外でもっと日本の作品を評価して欲しいと口にするのはおこがましい話だ。

結局、沢山広告を流し、上映する箱を確保出来る大手配給会社の影響力が賞に反映されてしまう日本アカデミー賞に、公平な賞レースを期待することは無駄なことなのだろう。しかし、出来ることなら中立な立場にいる民間の有志を年代ごとに募って片っ端から映画を見てもらい、ジャンルごとの最優秀作品を決めることが出来たら最高だ。

ネットでアンケートを実施し、その総合結果を公表するような方法も良さそうに思えるけれど、上映館数の多い作品が有利なことに変わりは無いのだから。







すべての映画を観尽くすことなど不可能に近いし、初めからお墨付きの映画にまず目がいってしまうのも良く分かる。実際僕だって、こうした賞の中から映画探しをしていたりするのだから人のことは言えない。

しかし、だからこそ其処から掬い上げる物を見極める目が大事だと痛感する。ただ有名な賞を獲ったから。ただ人気のアイドルが賞を獲ったから。ただ、ただ、ただ、ただと受け容れるのは思考停止も甚だしいというものだと思う。


にしても、自分の好む物=世間の好む物では無いのだから、誰もが納得する結果など賞レースにおいて存在しないのも当然だが、「凄い!」と大勢が感じる作品をマイナーな世界に埋もれさせてしまう映画界のお偉い人達には残念な気持ちしか湧いて来ませんな.....






posted by lain at 07:22 | 北海道 ☔ | Comment(0) | 映画 全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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