出逢いはまず『見た目』これだけは仕方ない.....「銃座のウルナ 1巻」伊図透/エンターブレイン/感想

 フジリュー銀英伝のコミックの装丁もなかなかに力が入っていたけれど、アイディアしてはこちらの方がガチで素晴らしかった。表紙の上下に帯付きかと思ったら、大きめの表紙を表側に折り込んであるという手間のかけようには素直に感嘆させられた。僕が知らないだけかもしれないが、こんな表紙は初めてだった。


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表紙を広げると大きなピンナップになる
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 表紙一つでも感動物だったが、初めて読んだ”伊図透”さんの漫画は実に衝撃的で、ほんの少しコマ割りや作画の不安定さに振り回されはするものの、設定の奇抜さや、えげつない描写がなんとも言えないバランスで散りばめられているから夢中になって読んでしまいました。まさか主人公達が戦ってる異形の蛮族があんな姿をしていて、あんな事やこんな事をした挙句、人間の女とあんな事までしてしまうなんて、空いた口が塞がらないとはこの事だと思いました。その発想は無かったと本気で思うレベルです。


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蛮族の姿は買って確かめてね♡



 今の所、わけのわからない連中と人間が戦っている事しかハッキリしていないので、蛮躍とは何かの暗喩なのか?早速大ピンチの主人公はどうなってしまうのか?と、まともに考え出したら気になることが多過ぎてたまらない。戦争を介して心温まるストーリーが展開されるのかと、勝手に勘違いしてしまいそうになる序盤が実にほのぼのしているからこそ、その後の異質さが強く脳裏に焼き付いてしまったのでしょう。


 脳裏に焼き付いたと言えば、戦場の女性達が若干ふくよかで大昔の絵画の美女のような体型をしているのも、今時とは一線を画して個性的であり、主人公が犬達と仲良くしているシーンや、1巻唯一の”濡れ場”などは何処か艶かしかったなぁ.....僕の心が汚れてるのかな?....


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 ハッキリ言って、それほど好きな絵柄では無いのだけど、ここぞと言う場面の作画がしっかりしているので、大変悩ましい漫画家さんだと思った。未来とも過去とも異世界とも思えるレトロな舞台背景と、雪積もる戦場に良く映える狙撃手の組み合わせも洋画好きのツボをぐいぐい押して来て上手い。


 絵が好みじゃないと、なかなかちゃんと読もうという気にならないものですが、読んでみたらすこぶる面白いということも多々有るものだと、久しぶりに認識させられた作品でしたね。







 伊図透さんのブログ http://d.hatena.ne.jp/ztr/

この記事へのコメント

  • この漫画、読んでみたくなりました。
    2016年08月18日 22:13
  • lain

    機会があったら是非読んでみて下さい♪
    2016年08月19日 18:10