2016年01月16日

替えがきかないのは主役ではなく、脇役なんじゃないかと思う今日この頃...「ダイ・ハード」ブルース・ウィリス(主演)/ジョン・マクティアナン(監督)/感想

ハリーポッターでスネイプを演じていた”アラン・リックマン”さんが亡くなったのを知って、思わず彼の出世作である「ダイ・ハード」を観たら寝坊してしまった。




言わずと知れた名作。主演の”ブルース・ウィリス”にとっても大きく飛躍するきっかけになった映画だ。

ストーリーは単純明快。皆が浮かれ上がるクリスマスの夜。それを狙い澄ましたかのように日本の大企業のビルに強盗団が押し入る。だが、そこにたまたま居合わせたジョン・マクレーン刑事が次々と奴らを始末し、そのビルで働いていた妻共々人質達を助けると言う痛快アクションだった。

 今でこそ当たり前のシチュエーションになってしまった感があるが、本作が公開されて間もない頃は本当に新鮮な娯楽映画だったように思う。

まあ、それ以前の映画にそこまで詳しいわけでは無いから、何処まで本作が偉大だったのか?というのは、僕の口から言うべきでは無いけれど、元祖”ついていない男”の映画だったんじゃなかろうか? 妻とは離縁寸前で、今やノリノリの日本企業(当時のアメリカにおいての話)のパーティにコンプレックス全開のまま参加させられ、仕舞いにはエレベーターシャフトだの排気ダクトの中を這いずり回り裸足でガラスを踏まされてしまうのだから。

結果として妻を助け仲良く残り少ないクリスマスを過ごせて、万事丸く収まり大団円ではあるけれど、この後シリーズを重ねるごとに彼の身の回りは寂しい物になって行くし、ジョン・マクレーンはリアリティのある孤独なアメリカンヒーローだった。




そんなマクレーンの体当たりなヒーロー像を際立たせるのに大きく貢献したのが脇役や敵役である。のちのシリーズにも引き継がれるバディ要素担当で、マクレーンの孤立無縁な戦いに終止符を打つ巡査アル・パウエルや、マクレーンをリムジンでビルまで送って来たちゃらい黒人の兄ちゃん。そして、他にも大勢居るキャストの中で一際印象深かったのが、アラン・リックマンさん演じるハンス・グルーバーだった。沈着冷静極悪非道。そんな文字が顔に書いてあるんじゃないかと思うほど、内から湧き出す悪意のオーラが素晴らしく、ハリーポッターでポッターを目の敵にしていたスネイプ役では更に冷徹な演技に磨きが掛かっていて、嫌なキャラなのに目が離せない存在だった。

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ピンチで笑いだすマクレーン(セクシーショットではない)

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それに笑みで返すハンス

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最後の最後に良いところを掻っ攫うパウエル





名シーンがオマージュされるなど、今なお語り草になっているダイ・ハード。そして未だに魔法の国から戻れずに居る人々を生み出してしまったハリーポッター。どちらも偉大な脇役が主役を支えたからこその成功だったことだろう。

もしも、アラン・リックマンのような役者が脇を固めなければ成立しなかった映画がごまんとあるはず。

ご冥福と共に、映画ファンの一人として、感謝の気持ちをここに記したいと思います。


素晴らしいヤラレ役をありがとうございました....


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posted by lain at 07:22 | 北海道 ☔ | Comment(0) | 映画 米国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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