開かずの扉は、あなたに開かれるのを待っている「ようこそニューワールド」コモトミ裕間/ふゅーじょんぷろだくと/BL/感想

 今年一本目のBL漫画を読んだ。普段ならあまり手にしないガッツリ本番のあるやつだった。

 IMG_0254.jpg




 何故に買ってしまったのか?と、聞かれれば、この表紙を見掛けて買わない奴がいる方が不思議だと答えるしかない。構図を決める時の指枠に収まる全裸で縛られているイケメンの男。しかもその縄はヤケに色鮮やかで目を惹く。裏表紙を見れば完全にそういう漫画だと分かっていても、ついつい手に取らずにいられなかった。

 実際読んでみても、表題作である「ようこそニューワールド」はなかなかに面白かった。爽やかな笑顔で抱いたばかりの相手に別れを告げるような男が、自分より一枚上手な男に強かな反撃を受け、薬で眠らされた挙句緊縛の末ケツ(処女)を掘られてしまい、以来自分がタチでは逝け無い身体になってしまい、プレイボーイを廃業しなくてはならなくなるというのが皮肉で笑えた。

IMG_0261.jpg
笑顔でサヨナラ👋

IMG_0264.jpg

こんな目にあったせいで...



IMG_0260.jpg

お尻でしか逝け無い身体に....




IMG_0259.jpg
カバーをめくると、イケメンを縛り上げた張本人が出て来て怖い....





 プレイボーイのイケメンが何故にホモに目覚めたか?という子供時代のエピソードや、プレイボーイを調教してみせた男と、冒頭プレイボーイに捨てられてしまう男との関係も危うくてドラマ性があるし、捨てられたこの男が一皮剥けて、自分をコケにした二人に復讐するようなエピソードなんかも読みたくなった。たとえ男同士でも、ここまでエロチックに感じるのは女性漫画家独特のものだと思った。なんというか性描写が粘着質な感じ。


 時々”多田由美”さんを思い出させる絵や、コマ割りのテンポ感も個人的に好きだし、”安部公房”の「箱男」をモチーフにした短編のアイデアも変態過ぎて面白かった。どっぷりエロが有るBLだと、どうしてもノンケの男が簡単に籠絡されてしまうので、男である僕からすると、女性自身が思い描く変質的なエッチのシチュエーション(自分が男になって男に犯される、もしくは犯す、といった感じの捻れた願望)を見せられているような気になってしまう面もあるし、エロ有りきのBLで無くとも、絶対面白い漫画が描ける人だと思うので、そのうちメジャーな雑誌で一般向けに何か一発かまして欲しいものだと思いました。

 IMG_0263.jpg








この記事へのコメント