「クリスマス」
それは愛しい者同士がプレゼントを交換し絆を深め合う日。
恋人と過ごす者は柔らかく灯るキャンドルに照らされつつディナーを楽しみ、子供達はサンタからのプレゼントに満面の笑みを浮かべていることだろう。
だが、もはや恋人と言うのでも無い親達はどうだろう?
仲の良い夫婦はお互いにプレゼントをするだろうし、気の利いた子供ならお返しに気持ちの込もった何かくれるかもしれないが、大概は子供達にプレゼントを用意したらそれでお仕舞いなのではなかろうか?
サンタさんと言う存在は子供にだけプレゼントをくれる印象があるし、自分達の分まで買っていたらお金が幾らあっても足りないなんてのもあるかもしれない。大して裕福ではない僕にしても、自分が貰えないプレゼントを子供達に用意するのはどうも釈然としない。姉の子供相手のプレゼントだからなおのことそう思う。
今思えば、3人もの子供を相手にクリスマスプレゼントをしていた両親は偉いものである......
そんなこんなで、全員を幸せにはしてくれないクリスマスではあるものの、なんだかんだ恋人同士がイチャコラしてるのを見せつけられるよりは子供の笑顔が百万倍マシと言うもの。
両親が離婚し、新しいお父さんの家と、実父の家とを楽しげに行き来する本作の少女の笑顔も実に可愛らしかった。
嫁と円満離婚した男”ラリー”が、継父の”ビクター”と互いに父親として対抗心を燃やし、娘の欲しがっている物を巡って大騒ぎするコメディ作品。前作はシュワちゃんがお父さん役でレアなおもちゃを手に入れる為に奔走して大いに笑い大いに癒されたものだが、本作はそれほどパンチの効いた配役でも無いし、通常の映画ではなくオリジナルビデオとして作られたそうだから予算も無さそうに思え、それほど期待せず観始めた。
トレーラーハウスで気楽に生きているラリー
なかなかベッドから出ないラリーに呆れ顔の娘ノエル

お互いにコンプレックスを抱える2人のダディ
案の定脇役クラスの役者ばかりだったものの、"小林由美子"さんの吹き替えの良さもあって、娘役である"ケネディ・クレメンツ"の少々緊張した演技の中から溢れ落ちる素朴な表情が案外良くて自然と笑みが湧いて来たから不思議だった。
たかがプレゼントのためのオモチャ一つでそこまでするか、と言う展開は前作通りであったし、二人のお父さんの親バカっぷりも結構萌える。最高とまでは行かなくとも、良い笑顔を残してくれる優しい作品でした。
こんな笑顔を見られるだけで、十分親もプレゼントを貰っていますね。きっと....

めりーくりすます
この記事へのコメント
アキタロウ
親バカっぷりが好きです。
私も「ジングル・オール・ザ・ウェイ2」レビュー、ブログにアップしました。
よかったら。見に来てください!!