ここに比べればパラダイス?「白魔殿の医師 1巻」よこみぞ邦彦(原作)星野泰視(漫画)/小学館

寒い。

もういちいち口にしてくれるな!と、自分にも周囲にも言いたくなるくらい寒い。まだ北海道の寒さとしては序の口な方ではあるけれど、身体が寒さに順応し切っていないため、余計に寒く感じてしまう嫌な時期です。

とはいえ、平気で氷点下20℃前後になる2月になれば、寒いを通り越して痛いがやって来るのだから、今のうちが華と思うべきなのかもしれない...



それにしても、そんな氷点下41℃と言う最低気温記録(気象台だけではなく、観測所の記録も合わせると-41.5℃)を持つ北海道なんて目じゃ無い場所がこの世の中には存在するというのだから恐ろしい話です。そう、-89.2℃という予測すら困難な数値を記録(観測方法が違うNASAの記録では−93.2℃だそうだ)している場所、南極のことです。

日本の南極におけるベースである昭和基地では、北海道の1〜2月の気温とあまり変わらないものの、南極点に近づけば近づくほど寒さは尋常でなくなるらしく、年単位の平均気温でも氷点下40℃以上に上がらないし、暖かい時期でも氷点下25℃前後だというのだから信じられない。何度も氷点下20℃を経験している身としては、そんな気温の場所で活動出来る気がまったくしない.....

ほら、だんだん幸せな気分になって来たでしょ?寒い寒いとぼやいている、そこのあなたも☝️



この「白魔殿の医師」は、そんな過酷な場所である南極を舞台に巻き起こるトラブルの数々を、少々荒っぽい方法で見事解決して行く元軍医の男の勇姿が拝める一冊でした。


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弱気な研修医”伊達翔司”が、ひょんなことから南極へ向かう羽目になり、南極観測隊隊長である”鬼山隆一”の強引なやり口に振り回されつつも、彼の的確な決断力に惹かれて成長して行くと言う王道展開が実に熱い(寒いのに)

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冒頭から反捕鯨団体と一戦交えたり、ロ◯アのことだと思われる国ロシール国に盗まれた物資を取り返すシーンがあるなど、デリケートな事情にも踏み込んでいるから、心地良いようでヒヤヒヤさせられる面でも個人的には楽しかった。極寒の土地ならではの事件事故が毎回続くので、もしかしたら息切れするのも早い作品なのかもしれない。

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ついそうだ!そうだ!と言いたくなった

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星野氏お得意のアクが強いキャラも健在

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紅一点な女性記者の塩梅も星野さんらしい



見て呉れでは無く(いや、中には鬼山隊長の見た目がドストライクな人も当然いるだろうけれど)内面の強さを是とする星野キャラは、やはりどいつもこいつも泥臭くて格好良い。綺麗事では渡っていけない南極という厳しい舞台には、打って付けの漫画家だと思いました。

ほんと、これしきの寒さで寒い寒いなんて、言ってられませんな:;(∩´꒪﹏꒪`);:

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