2015年10月30日

アンハッピーハロウィン ヘ(゚д゚ヘ)「白い家の少女」ジョディ・フォスター(主演)/ニコラス・ジェスネール(監督)/1977年/加・仏・米 合作

※ネタバレ感想






明日10月31日はハロウィンなのですが、お祭り(現実逃避)好きの日本人が10月の頭からハロウィンと称した活動に御執心だから一体いつがハロウィンなのか今じゃよく分かりませんね...


ハロウィンの夜に誕生日を迎え、独り鏡の前で”Happy Berthday”と自分を祝福する少女の家に仮装した男がズカズカと入り込み、彼女の両親の不在を確信すると彼女の身体を触り始める。なんとかサイテー男を追い返しその場を切り抜ける少女だが、次から次へとクセのある大人が彼女の生活を脅かしに家へとやってくる。しつこいロリコン男、家具の配置にケチを付ける家主のババア、親切で小者のお巡りさん、それらすべてが彼女にとっては敵なのだ。

父親と二人暮らしだと口にする少女だが、父親は一向に姿を現さない。貸金庫からお金を取り出す時も少女一人きりだし、料理も薪を焚べるのも何もかも独りだ。いや、正しくは一人と一匹(ハムスター)かもしれない。当然湧き上がる何故彼女は独りなのか?という思考。家に再三やってくる大人達とのやり取りや不幸な事故の連鎖で少しづつその理由は明らかになってゆくけれど、その結果少女は引き返せない泥沼の生き方を享受せざるおえなくなって映画は終わります。





大人に負けるなと教えた父親の教え通りに逞しく生きる少女の気丈さと、唯一の心の拠り所になった青年とのやり取りがとても印象的な作品でした。少女にとっての敵となる人々を演じた役者達が見事な嫌らしさを出せていたからこそ少女達が際立ったのでしょう。冒頭のロリコン男が目の前で息絶えて行くのを、まるで自分の罪と向き合うかのように一切目を逸らさず見つめている少女の顔のアップをエンドロールが終わるまでカメラが抜き続けていたのも実に印象深かったです。

凄く風格のある子役だと思ったら、役柄と同じ当時13、14歳だった”ジョディ・フォスター”でした。泣いたり笑ったり難しい顔をしたりヌードを披露するシーンまであって非常に難しい役どころでしたが、演じていたのがジョディと聞いて酷く納得してしまいました。子供の頃にこれだけ揉まれていたら、そりゃあれだけ素晴らしい役者に成長しますよね。




残念ながらハッピーなハロウィンとは行かない映画でしたが、一人の少女の孤独な戦いが胸に染み入る良い映画でした。

いつか嫌っていた大人にいつの間にか成っている事に彼女自身が気づいた時、一体どんな選択をしてしまうのか、意地悪い好奇心が頭によぎります。あのラストシーン後を想像すると、なんとも言えない気持ちになってしまうなぁ.......





posted by lain at 07:24 | 北海道 ☔ | Comment(0) | 映画 全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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