『じぶんがあらわれた!』  ”たたかう” ”にげる” それとも....?「複製された男」ドゥニ・ヴィルヌーヴ(監督)/2013年/カナダ

代わり映えしない生活を送る大学の歴史講師のアダムが、同僚から勧められた映画をたまたま観てみると、そこに自分そっくりの役者が映っていた。

驚きを隠せないアダムは、その役者になんとかして会おうと奔走。しかし、出会うべきで無かった二人が出会ったことにより、彼らの運命は周囲を巻き込み狂い始める....






昔から「世界には3人そっくりな人間がいる」「自分そっくりの人間に出会ったら死の前兆である」などと言われていますし、はっきり言って『複製された男』という和製タイトルのミスリードが終盤で生きて来る映画でした。鼻っから複製された人間の出て来る映画だと考えて観ていると、本当に最後の最後で「はぁ?」ってなること請け合いですw

冒頭で主人公らしき人物が秘密クラブで女性のあられもない姿を堪能している意味深なシーンが流れた後、日常に飽き飽きしている主人公の日常が続き、自分そっくりの男を映画の中に見つけてからも、なんでそこまで狼狽するのかイマイチピンと来なくて、案外序盤は退屈な映画に感じましたし、あ然となるラストシーン以外は面白いとか怖いとか、そこまで気持ちが揺れ動くことも無い作品なんですが、フィルム全体の色合いや音楽の使い方が好みだったので最後まで観れました。

ぶっちゃけ最後まで観ないと、この映画の良さは出ないんだと思うのですが、逆に最後のシーンのせいで賛否が分かれるってのも分かる話なんです。細かい部分に注目して見直すと、なるほどそういうことかと納得出来る構成になっているらしいのですが、僕は馬鹿正直に観ていたのでラストで本当に驚き、訳が分からな過ぎて笑いが止まりませんでした。即公式HPでネタバレ・インタビュー記事をみたり、色んな方のレビューを読み、ようやく大掛かりな仕掛けを使い中年男性の苦悩を描いた映画なのだと合点がいったほど突飛なラストだったのです。確かに、長年同じ仕事を続け中年に差し掛かった僕としても、大変彼らの苦悩に共感を覚えます......





『カオスとは、未解読の秩序である』

もしかすると、察しの良い方なら冒頭で流れるこの言葉だけで、どういうことなのか理解出来たりするのかもしれませんね。

いやぁ〜ほんとに変な映画で実に良かったです(  =3=)b





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