ブリーフ化学者からトイレにお籠り弁護士へ「ベター・コール・ソウル(Better Call Saul)」Netflix/AMC

 余命幾許も無いと宣告された化学の教師が自暴自棄になり、せめて家族のために金を残そうとドラッグで稼ごうとするのだが、どんどん深みにハマって後戻りが利かなくなってしまうドラマ「ブレイキング・バッド」のスピンオフ作品になるので、ブレイキング・バッドを知らない視聴者にはピンと来ないのかもしれないし、もしかしたら、直ぐに魔が差しちゃう主人公の弁護士”ジミー・マッギル”の全然正義に燃えていないところだとか、お金好きで細かいことにルーズなうえ口ばかり達者なところであるとか、お高くとまった弁護士と違い”僕ら”に近い彼の駄目さ加減に親近感が湧いて、ついつい観続けてしまいそうな気もします。




 僕はなんというか、輝かしい未来へ駆け上がるようなお話も良いけれど、それ以上に何をやっても上手く行かず階段から転げ落ち続けるストーリーが好きだったりします。身の丈に合わない自尊心は身を滅ぼすだけだというなら、望むところだ!と考えちゃう男達の気持ちがよく分かる。だから、ブレイキング・バッドでは”ソウル・グッドマン”と名乗り、真っ黒な弁護士として登場していた本作の主人公”ジミー・マッギル”が、まだまだ真っ当な弁護士として生きて行こうと足掻いている姿には同情を禁じ得ないし、いずれ転落してしまうのが分かっていても、悪魔の囁きに負けるな!と応援したい気持ちと、意地の悪い気持ちが綯い交ぜになってなんとも言えない気分になりました。

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主演であるボブ・オデンカークの感情豊かな演技が素晴らしい。吹き替えの安原義人さんも最高だ。




 仕事と言えば安くこき使われる国選弁護ばかりで、金も無くボロボロの車に乗り、事務所はネイルサロンの奥を間借りしている有様なジミーが、なんとか正しい側に留まっていられる理由である兄チャック(電磁波アレルギーで休職中)とのやり取りも味があるし、ブレイキング・バッドファンにはたまらないお馴染みの連中が登場するのも勿論魅力的。うっかりツイッターのお友達に乗せられNETFLIXに入った甲斐があるというものでした。いずれスーパードラマTVなどでも放送するでしょうが、今のところベター・コール・ソウルを楽しむには”NETFLIX”に入らねばならないんですよね。

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レジャーシートで電磁波遮断...



 huluと同じく、運営がピックアップした新旧映像コンテンツをお手頃な定額制で楽しめるサービスで、途中まで観ていた作品を、後から観ようとした時ちゃんと続きから観れるレジューム機能がある(違う端末からでも続きが観れる)し、吹き替えと字幕の切り替えもスムーズなうえ日本語字幕と吹き替えを併用することも可能。回線にもよりますが、映像が途切れたりブラウザが重くなるような場面もほとんど無くて使い易いです。

 とりあえず一番安いプランにしておきました。このプランだとSD画質オンリーではありますが、値段も税込で700円そこそこだからお得感があります。NETFLIXだけの番組も多いし、視聴中の広告は無いし、スカパーで録り逃したままスルーしていた海外ドラマが結構ラインナップに入っていたりもしたので、久しぶりに海外ドラマ熱が高まってます。





 こうしたストリーミングサービスで、公開間もない最新作をスピーディーに配信するような時代が来たら、まだまだ主流であるアンテナでだだ流し状態のテレビの存在価値が完全に無くなるように思いますね。地デジを1、2週間全て録画して、後で好きな番組を好きな時間に楽しむために大容量HDDとチューナーを沢山積んだ録画機器もあるにはありますが、あまりスマートな視聴スタイルには思えませんしね。

 なんだかんだ自宅にネット環境は欠かせない時代になったものですな(=3= )

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