往年のファンには忘れられない光景がある「アルスラーン戦記」浜津守(監督)/神村幸子(キャラデ)/1991年

まさかの荒川 弘さんによるコミカライズで復活したかと思ったら、直ぐ様それのアニメ化が決まってトントン拍子なアルスラーン戦記。よほどアルスラーン戦記に思い入れがある関係者が集まっているのか、荒川 弘さんと田中芳樹さんのブランド力に期待してるだけなのか、いずれにしてもファンにしたら悪い事ではありません。


ただですね、荒川弘版が良いとか悪いというものでも無いのですが、天野喜孝さんの表紙にどっぷり浸かった原作ファンにとっては、やはり浜津守監督と神村幸子キャラのタッグで作られた最初の劇場版アニメがしっくり来るのはあるんですよね。

遊佐未森さんの「靴跡の花」も良かったなぁ....




劇場版にまとめるために、かなり原作を削ったり改変したりもしているのですが、パルス軍が大敗を喫する戦の霧の幻想的な風情であるとか、天野喜孝キャラをちゃんと踏襲しつつも神村幸子さんの絵の良さを出せている作画(1作目は攻殻ARISEの黄瀬和哉さん)であったり、今の相場でギャランティを組んだら絶対赤字になりそうな豪華声優陣(山口勝平 井上和彦 塩沢兼人 矢尾一樹 子安武人 小杉十郎太 池田秀一 大塚明夫 納谷六朗 大木民夫etc....)にいたるまで、どこかしらにファンは食いつきたくなる出来でありました。

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間違いなく作画の安定度なら今の時代の方が上でしょう。作業環境が整っているし、個々の練度も高いですから。それでもこれだけの個性が集っていたアルスラーン戦記の方がワクワクします。今度のアニメ化は荒川弘さんの絵から逸脱することも無いでしょうし、安心感はあるけど興奮はしないでしょうね。

もっとサクサク田中芳樹さんが原作書いててくれたら、もう少し神村幸子キャラでアルスラーン戦記を楽しめていたのでしょうか?




タラレバを言っても仕方ないし、初めてアルスラーン戦記に触れる若い世代は是非新しく生まれ変った荒川弘版を楽しんで欲しいとは思うものの、中年アニメ好きの未練はなかなかにしつこい。

願わくば、僕の想定を飛び越える何かが荒川アルスラーンアニメにあれば良いなと思いました。


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